解答速報!慶應義塾大学環境情報学部「小論文」2016

<問1>
資料A
 テレビの登場により、人々の家での団欒の時間は会話を楽しむ時間から同じテレビのコンテンツを見る時間へと変化した。さらには夜更かしや目の疲労などライフスタイルの変化や身体的影響を与えるようになった。

資料B
火を人間が扱えるようになったことで、狩猟者は食事にかける時間が減り、暗くなってからの食事が可能となった。その結果、狩猟の時間短縮が実現し、ヒトの性別による分業をもたらした。

資料C
日常生活から教育までの様々な現場でユニバーサルデザインが実現することによって、身体的障害から知能障害まで様々な人が共生できるという意識が人々に生まれ、多様性の理解が進むこととなった

資料D
 ファストITが生まれたことによって、処理速度は上がったものの、個人が身体を持って処理の現場に立ち会う機会、つまり身体性が排除されることとなった。一方スローITは、身体性が回復し個別の時間を回復させるものとなった。  
資料E
 制限速度を守った人に宝くじが当たるという制度を設けた結果、平均速度を下げる効果を生み出すことができた。このようなThe Fun Theory(楽しい理論)によって、人々の行動を自主的に変える結果をもたらすことができる。  

資料F
 1965年に任天堂に入社した横井軍平氏は枯れた技術の水平思考を用いて、低コストで別のジャンルでイノベーションを生み出す、つまり、現在の携帯ゲーム市場において、ゲーム中のコミュニケーションをもたらした。  

資料G
 世界的に流布するティーパックの登場のようなグローバル商品の登場によって、茶葉を使う地域ではリプトンが高級であるという認識、そうでない地域ではインスタント商品といった認識を与えるような、文化による認識の違いを生み出した。  
 
<問2>
  今回私が取り上げたいのはタブレットである。このタブレットの登場によって、人々の生活、特に企業において、大きな変化を生み出した。  例えば、携帯ショップや家電量販店においてはこれまで、サインをしなければいけない場面で書面にて様々なやりとりを行ってきた。また紙を用いた説明をしなければいけない場面もあった。しかし、タブレットが登場したことによって、人々がこれまで書面で行っていたやりとりが画面一つでできるようになり、さらには紙のようになくしてしまうというリスクを排除することができたり、スペースをとるということがなくなった。検索をかければ必要なときに必要なデータを簡単に取り出すことも可能となった。  タブレットが生まれた背景として、PCの普及が最初に挙げられる。PCが登場したことによって、様々な作業がペーパーレスになり、処理速度を上げることができたが、PCは持ち運びに不便である。その結果、画面だけで作業できる、持ち運びが簡易なPCの必要性が生じたため、タブレットが登場した。  タブレットが登場した結果、持ち運びが簡単なPCという役割以上の活路を見出すこととなった。  販売において説明が必要な際は書面ではなく、動画を用いたよりわかりやすい説明ができるようになったり、上記に述べたようなペーパーレス社会を実現することができる。さらには煩雑な資料を探す手間も省くことができるのだ。  タブレットの登場により、企業は処理速度の高く、スペースをとらない、リスクのない業務を行うことが可能となった。  
 
<問3>
 2020年、タブレットは現在の企業における普及から個人単位における普及にまで広まっていくのではないかと私は考える。  そしてタブレットを取り巻く環境の充実、つまりタブレット向けの多くのソフトウェアが開発され、普及する未来が訪れるのではないだろうか。  現在、企業において様々な場面でタブレットが活用されている。今後はこのような集団を形成する多くの場においてタブレットが導入されていくはずだ。  学校を例に挙げれば、全生徒がタブレットを持つことによって、教科書を全てペーパーレスにすることができる。子供達は重い、たくさんの教科書を持つ必要がなくなる。さらに補助教材を動画として配信すれば、理科科目では実現が困難な科学の実験を見ることができたり、遭遇することが難しい生物を見ることができる、社会科目では史料を動画として見ることができるなど、現在では実現することの難しい多くの学びを実現することができるだろう。  また、多くの家庭で普及すれば、様々な自治体からの連絡をタブレットで行うことができたり、これまで紙面で行っていたやりとりを、ペーパーレスで行うことができる。回覧板を回すといったことや、学校からの手紙が両親に届かないといったこともなくなることだろう。  そのような社会を実現するためにソフトウェアの開発もさらに進んでいく。  現在、タブレットはPC向けに開発されたものをタブレットでも使えるように開発されたものがほとんどだが、現在スマートフォン向けアプリが登場しているようにタブレット向けアプリケーションが現在以上に普及していくはずである。  また、タブレットの種類が増えることや、様々な形のタブレットが登場する。SFの世界のようなタブレット上にAIが登場し、様々なことを教えてくれるといったことも実現されるかもしれない。  このようなタブレットを中心として社会が実現することによって、学生にとってはより学びやすい環境が整い、人々はより情報にアクセスしやすくなると共に、多くの人がネットワークで繋がったペーパーレス社会が実現するであろう。

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