AO入試とは

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慶應小論文の書き方を、優秀答案とともに徹底解剖!小論文は準備次第で大きく点数が変わる!今からでも間に合う慶應SFC(総合政策、環境情報)合格!

小論文ってどうやって書くの?

小論文は「国語の延長線」だと思っていませんか? しかしそれは大きな間違い。実は全くの別物です。 小論文では… 出題者の意図を掴み的確な文章で答える国語力。さらに設問内容は地歴公民の知識、問題を解いていく過程は数学の帰納法や背理法と密に関係しています。このような特殊な科目だからこそ、対策次第で他の受験生に大きく差をつけることができるのです。 過去、多数のSFC合格実績を出したAO義塾の小論文メソッドでは、  ①小論文の「答え」を確実に掴む  ②わかりやすい構造の組立て、文章力の大幅アップ! この2点を徹底して指導します。

答案作成の肝

①小論文の「答え」を確実につかむ

よく、「小論文には答えはない」という人がいます。 しかしこれは大きな間違いです。小論文には必ず、「答え」が必ず存在します。 考えてもみてください。「答え」がない試験でどうやって採点を行うのでしょうか。小論文考査において出題者は「答え」を設定した上で、その設問を作成しています。 その出題者の意図を的確に見抜き、設問に対してストレートに答えられること。それこそが小論文における「正解」になります。

②わかりやすい構造の組立て、文章力の大幅アップを目指そう

出題の意図を的確につかんでも、それが出題者に伝わらなければ何も意味がありません。なぜなら小論文考査は「文章のみ」で自分の考えを伝えなければならないからです。 まずとにかく「わかりやすい構造」を組立てることによってより「質の高い小論文」へと近づくことができます。 そのために参考したい「5段階エッセイ」という型を紹介していきます。 1. 主張…自分の主張の決定 2. 理由…自分の主張の根拠 3. 具体例…字数や内容によっては書かなくていい場合も 4. 反駁…他者の視点+その根拠 5. 主張…必ず1と統一させる

次は実践! 実際の問題をモデルに構成してみよう

「一票の格差」を例にした場合

【主張】 私は一票の格差について、政府は政策によってこの事態を改善するべきだと考えます。 【理由】 なぜなら、一票の格差は日本国憲法第14条に明記されているような「法の下の平等」を侵害しているからです。 【具体例】 例えば2012年の衆院選が最高裁によって違憲状態であるという判決を下されることがありました。 【反駁】 確かに、一票の格差を是正するためには、抜本的な制度改革などが必要であるため、現実的でないという意見もあります。しかしこれに対しては現在、地域の人口ごとに当選する議員の数を第三者委員会が割りあてる制度が議論されるなど、問題解決に向けて動き出しています。 【主張】 以上のことから、私は一票の格差について、政府は政策によってこの事態を改善するべきであると考えます。 このように主張と主張で文章を挟むサンドイッチ構造を組立てることで、自分の主張が出題者により伝わりやすい文章を組立てることができます。

重要ポイント小論文は基本的にまず「結論ありき」

自分が最終的に何を伝えたいのか、何を主張したいのかを論文の冒頭で示し、それに対する理由付けを行っていくことが重要です。文章力は一朝一夕では身につきません。地道にコツコツと訓練を積むことで、高得点を狙える文章力を養えるようになります。

小論において、「優秀答案」と言われるような答案を作るには、 ① 問題文の日本語を理解する国語力 ② 問題文の内容を理解する知識の広さ・深さ ③ 問題文を受けて、自分の主張を決め、論文構成をする力 ④ わかりやすく、納得させられる文章を書く文章力 が必要になります。もちろん、読書や答案を 第三者に見てもらうことも、重要になってきます。ぜひ、文章の上手な学校の先生、周りの大人などに見てもらってください。AO義塾でも、体験授業を随時受け入れています!

慶應SFCの過去問を解いてみよう!

AO義塾の優秀答案 慶應義塾大学総合政策学部「小論文」2016

<問1>
資料1
 現在の日本社会は平等社会であるとされている。しかし、比較の難しさはあるが、ジニ係数を用いた所得配分の国際比較を行うとそうではないことが明らかになる。このデータから不平等度が短期間で高まっていること、1980年代後半、1990年代前半では先進国の中で最高の不平等度であること、先進資本主国の中で所得配分の平等な国は北欧や独自の制度を持ったオセアニア諸国であることがわかり、日本の平等神話の崩壊を示唆するものである。  
 
資料2  
 格差を分析する際には、格差の様々な特徴と要素を区別しなれければならず、所得格差においては労働と資本の格差など全くことなる要素が区別されないジニ係数などの総合指標ではなく分布表のほうが適切である。所得シェアの分布表から、英語圏では2000年から2010年の間に、1910年から1920年の記録的水準まで戻ったこと、日本とヨーロッパは20世紀始めには高水準の格差が拡大し、20世紀を通じて似たような変遷を遂げていったことがわかる。
  
資料3  
 努力によって将来を変えることができるか否かは、階層論では世代間移動の開放性・閉鎖性として知られ、親と同じ職業につくか否かを表したオッズ比によって測ることができる。オッズ比でも父の主な職業を出発点とし、子供の現職を到達点とした場合と、子供の40歳時点の職業を到達点とした場合とでオッズ比は変わり、前者ではより開かれた選抜社会と見ることができるが、後者ではより開かれた社会とは言い難い結果となっている。   

資料4  
 格差社会論は、所得や資産の分析に関する領域に留まらず、重要な論点のひとつとして格差の固定化が挙げられる。これは世代間での格差が固定的になり、世代間の階層閉鎖性が上昇しているということである。対数オッズ比を管理職階層で見てみると、管理職の再生産が一時的な弱まりが見られるものの、強まっているということがわかる。つまり、経済状況のいかんにかかわらず管理職の子供は管理職につきやすいということがわかる。
  
資料5  
 等価所得による所得配分の平等・不平等を論じる際に重要な変数として家計の構成人員数が挙げられる。日本では家計の厚生人員の減少と高齢単身者の増加が見られる。構成人員の減少は見かけ上厚生水準を向上させているが、高齢単身者の増加所得配分や厚生水準に悪影響を与えている。なぜならば高齢単身者になったことによる年金所得の減少を生み、一人当たりの所得の減少をもたらし、所得分配の不平等化の大きな原因になっているからだ。

資料6  
 日本のように年齢間の賃金格差が比較的大きい国では人口の構成の変化が所得格差に影響を与える。1997年から1999年までの2人以上の世帯に関するジニ係数を見ると、どの年についても高齢層での年齢内所得格差が大きいこと、年齢別の格差は広がっていないことが読み取れる。かつて日本が不平等に見えたのは単に若者層が多かっただけとも考えられ、これからの低成長・少子化社会では遺産相続が生涯所得格差に大きな影響を与える。  
  
 
<問2>  
 同じ視点で分析しても異なる結論に行き着く理由は、まず扱うデータによって得られる結論が異なる可能性が存在することが挙げられる。資料1と2では総合指標と分布表といった扱うデータの違いを見ることができるが、当然ながらデータの構成要素や特徴を入念に区別することが求められ、これらが変化すれば得られる結論も変わってきてしまう。さらに資料1にもあったようにデータの比較以前の問題として、比較の基準設定が難しいという点も挙げられる。適切な基準を設定することができなければ、マクロの視点で見た際に違いが見られなくとも、ミクロの視点で見た際には大きな違いが生まれてしまう、またその逆の現象が起きてしまうこともあるのだ。  
 
<問3>
 日本の今後の格差は国際比較では格差は小さくなり、世代間格差、高齢化による格差は大きくなるものではないかと考える。国際比較に関して、これから活躍する新興国が増えると同時に、日本の戦後の歴史と同じ流れを現在の中国が歩んでいったことを考えると、21世紀の新興国は日本と同じ流れを歩むのではないかと考えることができる。つまり、若者の数が増加するとともにそれに伴った世代間格差が生まれる。したがって日本の今後の格差よりも大幅な格差の増大が見込まれる為、日本は国際比較では相対的に格差がなくなっているかのような歩みを見せるだろう。日本国内の格差は資料にもあったようにオッズ比の変化や高齢化による一人当たりの所得の減少によって所得格差の増大が見込まれる。 今後、これらの仮説を実証する為に必要になる調査・分析手法は、日本と海外の所得分布の年代別による変遷を比較すること、マイナンバーによる所得調査により正確な国民の所得を把握した上で、ジニ係数などのこれまで用いられてきた手法に加え、世代別の所得分布による分析、さらに世代別にどのようにして格差が生じているのかといった調査を行うことが必要ではないかと考える。これは、歴史が繰り返されるのかといったことの証明、世代別の格差と同世代同士の格差がいかにして生じるかを明らかにすることで経済情勢による格差なのか、制度による格差なのかが明らかになると考えるからである。  


AO義塾の優秀答案 慶應義塾大学環境情報学部「小論文」2016

<問1>
資料A
 テレビの登場により、人々の家での団欒の時間は会話を楽しむ時間から同じテレビのコンテンツを見る時間へと変化した。さらには夜更かしや目の疲労などライフスタイルの変化や身体的影響を与えるようになった。

資料B
火を人間が扱えるようになったことで、狩猟者は食事にかける時間が減り、暗くなってからの食事が可能となった。その結果、狩猟の時間短縮が実現し、ヒトの性別による分業をもたらした。

資料C
日常生活から教育までの様々な現場でユニバーサルデザインが実現することによって、身体的障害から知能障害まで様々な人が共生できるという意識が人々に生まれ、多様性の理解が進むこととなった

資料D
 ファストITが生まれたことによって、処理速度は上がったものの、個人が身体を持って処理の現場に立ち会う機会、つまり身体性が排除されることとなった。一方スローITは、身体性が回復し個別の時間を回復させるものとなった。  
資料E
 制限速度を守った人に宝くじが当たるという制度を設けた結果、平均速度を下げる効果を生み出すことができた。このようなThe Fun Theory(楽しい理論)によって、人々の行動を自主的に変える結果をもたらすことができる。  

資料F
 1965年に任天堂に入社した横井軍平氏は枯れた技術の水平思考を用いて、低コストで別のジャンルでイノベーションを生み出す、つまり、現在の携帯ゲーム市場において、ゲーム中のコミュニケーションをもたらした。  

資料G
 世界的に流布するティーパックの登場のようなグローバル商品の登場によって、茶葉を使う地域ではリプトンが高級であるという認識、そうでない地域ではインスタント商品といった認識を与えるような、文化による認識の違いを生み出した。  
 
<問2>
  今回私が取り上げたいのはタブレットである。このタブレットの登場によって、人々の生活、特に企業において、大きな変化を生み出した。  例えば、携帯ショップや家電量販店においてはこれまで、サインをしなければいけない場面で書面にて様々なやりとりを行ってきた。また紙を用いた説明をしなければいけない場面もあった。しかし、タブレットが登場したことによって、人々がこれまで書面で行っていたやりとりが画面一つでできるようになり、さらには紙のようになくしてしまうというリスクを排除することができたり、スペースをとるということがなくなった。検索をかければ必要なときに必要なデータを簡単に取り出すことも可能となった。  タブレットが生まれた背景として、PCの普及が最初に挙げられる。PCが登場したことによって、様々な作業がペーパーレスになり、処理速度を上げることができたが、PCは持ち運びに不便である。その結果、画面だけで作業できる、持ち運びが簡易なPCの必要性が生じたため、タブレットが登場した。  タブレットが登場した結果、持ち運びが簡単なPCという役割以上の活路を見出すこととなった。  販売において説明が必要な際は書面ではなく、動画を用いたよりわかりやすい説明ができるようになったり、上記に述べたようなペーパーレス社会を実現することができる。さらには煩雑な資料を探す手間も省くことができるのだ。  タブレットの登場により、企業は処理速度の高く、スペースをとらない、リスクのない業務を行うことが可能となった。  
 
<問3>
 2020年、タブレットは現在の企業における普及から個人単位における普及にまで広まっていくのではないかと私は考える。  そしてタブレットを取り巻く環境の充実、つまりタブレット向けの多くのソフトウェアが開発され、普及する未来が訪れるのではないだろうか。  現在、企業において様々な場面でタブレットが活用されている。今後はこのような集団を形成する多くの場においてタブレットが導入されていくはずだ。  学校を例に挙げれば、全生徒がタブレットを持つことによって、教科書を全てペーパーレスにすることができる。子供達は重い、たくさんの教科書を持つ必要がなくなる。さらに補助教材を動画として配信すれば、理科科目では実現が困難な科学の実験を見ることができたり、遭遇することが難しい生物を見ることができる、社会科目では史料を動画として見ることができるなど、現在では実現することの難しい多くの学びを実現することができるだろう。  また、多くの家庭で普及すれば、様々な自治体からの連絡をタブレットで行うことができたり、これまで紙面で行っていたやりとりを、ペーパーレスで行うことができる。回覧板を回すといったことや、学校からの手紙が両親に届かないといったこともなくなることだろう。  そのような社会を実現するためにソフトウェアの開発もさらに進んでいく。  現在、タブレットはPC向けに開発されたものをタブレットでも使えるように開発されたものがほとんどだが、現在スマートフォン向けアプリが登場しているようにタブレット向けアプリケーションが現在以上に普及していくはずである。  また、タブレットの種類が増えることや、様々な形のタブレットが登場する。SFの世界のようなタブレット上にAIが登場し、様々なことを教えてくれるといったことも実現されるかもしれない。  このようなタブレットを中心として社会が実現することによって、学生にとってはより学びやすい環境が整い、人々はより情報にアクセスしやすくなると共に、多くの人がネットワークで繋がったペーパーレス社会が実現するであろう。