Interview

2016年度から始まった東京大学の推薦入試。「一般入試と違って何を頑張れば良いかわからない?」という受験生も多いはず。この記事では、AO義塾から東京大学推薦入試に合格した卒業生に、推薦受験を決めたきっかけや、高校時代に頑張ったこと、実際の入試の様子などを塾長自らが聞いて、東大推薦のリアルな情報をお届けします!

話し手

佐藤剛

筑波大付属高校出身。東京大学工学部に推薦入試で合格。高校時代に出場した地理オリンピックでは、国内大会で金メダル、国際大会で銀メダルを受賞。進学後は、土木工学を専攻予定。

聞き手

斎木陽平

AO義塾塾長。
志は、「AO入試で志ある人財を社会に輩出する!」好きなアーティストは宇多田ヒカル

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被災地を目の当たりにして

斎木

東大の推薦入試では、提出した志望理由書をもとに選考が行われるけど、佐藤くんはこの志望理由書でインフラをテーマに書いていたよね、テーマ選びや内容について聞かせてもらって良い?

佐藤

鉄道や地理が好きだったことで、社会基盤となるインフラにも自然と興味を持っていて、インフラを通じて社会を良くしたいという思いを書きました。ただ、単にインフラに関心があるから東大に行きたいという話ではなくて、やっぱり東日本大震災後に生きる人間として、人々の安全にきちんと貢献するインフラ設計はどのように可能かという問題意識を持つようになったことが受験をするなかでも本当に大事な意識だったと思います。

斎木

今年で震災から6年が経つけれど、当時は何歳だったの?

佐藤

小学6年生です。被災地のことは知っていたつもりでしたが、いざ実際に被災地に行ったことで、僕のなかで問題意識が芽生えました。

斎木

いつ行ったの?

佐藤

高3の10月です。

斎木

受験直前だったんだ。

佐藤

はい。仙台で開催された地理学会の帰りに石巻に寄ったんです。当時、「東京のインフラストラクチャー」という本を読んでいて、そこには、建物の構造計算に関する数式がいくつも紹介されているんですが、どれも証明が書いてなかった。だから、全部自力で導こうと思って、数式証明をやっていた頃だったんです。

佐藤

そんな頃に石巻に行って、崩壊した建物やインフラがその場所に生きる人にとってどれほど多大な影響を与えるかを目の前でみたときに、ふと数式証明をやっている自分を思い出したんです。自分は災害時の想定を少しでも考えていたか?建物の構造次第では、人が亡くなるリスクが高まることを考えていたか?と。今までは、単に鉄道やインフラ自体が好きという気持ちだけでしたが、自分がそれに関わる立場になったときに、その好きだけで済ませずに、社会に責任を持って携われるようになりたいと思ったんです。

斎木

被災地に行ったという経験が、より佐藤くんの志を力強いものにしたんだね。

佐藤

建物とか道路は、壊れるにしても良い壊れ方と悪い壊れ方があるんですよ、人がいっぱい死ぬような壊れ方だとよくなくて、建物は壊れているけど、被害が少ない壊れ方なら良いし。そういった構造物の設計と設置について自分なりの研究を進めていきたいと思うようになりました。

斎木

もし被災地に行ってなかったら、また違う志望理由書になったかな?

佐藤

変わっていたと思います。志望理由書で大切なのは、自分の興味・関心を書くとともに、それを社会にどのように生かすかという視点だと思うので、被災地に行ったという経験は僕にとって自分の興味分野が社会にどのように生かせるか?考えさせるきっかけになったと思います。

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