慶應義塾大学法学部FIT入試二次試験対策 小論文授業紹介

慶應義塾大学法学部FIT入試の二次試験対策 ~オバマ大統領の広島訪問~

AO義塾塾長の斎木陽平です。慶應義塾大学法学部FIT入試の二次試験対策として小論文の授業を昨日行いました。AO義塾では毎週、継続的にハイレベルな小論文対策の授業を開講していましが、昨日は元々授業で取り上げる題材として予定していた「市民的公共」を急遽変更して、オバマ大統領の広島訪問を取り上げることにしました。

予定通り「市民的公共」の題材を取り上げるか、「広島訪問」を題材に取り上げるかについて、塾生たちに意見を聞くと、是非「広島訪問」取り上げて欲しいと言うのです。そこで、オバマ大統領のスピーチ全文や「広島訪問」を否定的に批評した平岡敬元広島市長の記事など複数の資料を用意して、私が簡単に講義をした上で、小論文に取り組んで貰いました。

小論文の問いは「講義の内容を踏まえた上で、国家間の謝罪のあり方についてあなた自身の意見を述べなさい。」でした。

広島訪問は歴史的事件であると同時に、「原爆投下の謝罪の是非」について大きな争点にもなりました。アメリカ国民の間には、原爆投下が戦争終結を早めたこと等を理由に、謝罪すべきでない、正当化し得るといった意見が根強くあります。

日本人として深く考えなければならないテーマです。実際、慶應義塾大学法学部FIT入試A方式の講義理解力試験では「戦争犯罪について」取り上げられました。講義に臨んだのは萩原教授。私自身も在学中に授業を受け、大変多くのことを学ばせて頂いた方です。

政治哲学の専門である萩原教授の教えの中で印象に残っているのは「正義は必ず勝つ。なぜならば勝ったものが正義だからだ。」という言葉でした。

FIT入試の講義理解力試験でも、戦争直後に連合国が大日本帝國を裁く「東京裁判」やドイツを裁く「ニュルンベルク裁判」を取り上げながら、「勝者による裁き」の問題点を炙りだしていったそうです。その上で、「戦争犯罪についてあなた自身の意見を問う」というのが講義のスタイルだったようです。

原爆投下の謝罪の是非は、単にその是非について日本人の立場から考えるだけでは思考は深まりません。アメリカの立場、欧州の立場、中国、韓国、東南アジアの立場、市民の立場、国家の立場、考えを巡らす材料は無限に広がっており、正解もありません。突き詰めていけば、原爆投下の謝罪の是非を考えることは、正義のあり方そのもの、善悪の判断そのものに行き着くことになります。

今回参加してくれた塾生たちには、その「正義のあり方」そのものを考え続けることが何より重要だと伝えました。

オバマ大統領の歴史的な訪問の直後に、塾生たちと熱い議論を交わしながら、この問題についてじっくりと深く考える時間を共有できたことは私にとって、とても幸せなことでした。

AO義塾はAO入試攻略のためのテクニックを追及していく場ではありません。じっくりと塾生たちが思考していく場であり、そして未来への、社会への貢献を誓う場でもあります。

外交官になる、国際平和に貢献する、途上国支援のリーダーになる、社会起業家になる、政治家になる、新エネルギーの開発の先導者になる、多文化共生社会を実現する。

大きな夢を掲げること自体難しいことかもしれませんし、時にそれが「等身大」でなくなったりすることもあるかもしれません。けれど、AO義塾で学びあった一人一人が、たとえどんな立場であっても、夢破れたとしても、一人の「市民」として社会にごくわずかな力でも貢献する意志を持ち、思考する個人であって欲しいと切に願っています。

一人ひとりの個人として社会の問題に向き合うこと。難しいけれども、ややこしいけれども、面倒くさいけれども、それでも。考える続けることを諦めないこと。遠回りのようで、それこそがAO入試の合格への一番の近道だと思います。

【オバマ大統領で広島のスピーチ(日本語訳)】(引用元:産経新聞)

http://www.sankei.com/premium/print/160527/prm1605270008-c.html

【平岡・元広島市長「何をしに来たのか」】(引用元:毎日新聞)

http://mainichi.jp/articles/20160528/k00/00m/040/148000c

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