【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学法学部/FIT入試合格(4期 老野生)

老野生海渡

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第5回は、Loohcs志塾代々木キャンプから慶應義塾大学法学部政治学科のFIT入試に合格したLoohcs志塾4期生・老野生海渡さんの志望理由書です!

 中国の環境汚染は深刻度を増している。そして、日中の歴史認識問題も改善の兆しは見えない。私は「日本と中国を同じ青い空のもと繋げる」ことが、環境問題解決と日中の信頼関係構築の双方を達成する鍵になると思う。この構想をリードしていくに最もふさわしい都市、それこそが我が地元新潟だ。私は地元新潟の地方政治家として主体となって、環境分野における地域間協力を中国との間に構築していきたい。さらにそれを発展させ、新潟が環日本海経済圏における国際環境協力の拠点となるような環境作りを先導したい。

 私がこうした構想を抱くようになったのは幼少期からクラブチームに所属し、アルペンスキーに取り組んで きたことに由来する。ウィンタースポーツは競技の特性上行える環境が制約され、必然的に海外遠征の機会は多 い。人工降雪設備が充実し、物価も安い中国へ遠征に行くことは日本人選手にとってのスタンダードである。そんな中私も、中学3年生の時に初めて中国遠征に参加した。私が北京空港に降り立つ前、機内アナウンスで「ただいま北京の天候は快晴です」という放送が入った。快晴と聞き、初めて訪れる中国の光景を想像し胸を躍らせていた私は、北京空港を出て目の前の光景に唖然とした。昼時だったにも関わらず空は真っ白にガスがかかり、太陽の光を感じることは全く出来なかった。さらにそのような大気が原因で少し屋外にいただけなのに、私を含め体調不良を訴えるチームメイトも大勢いた。快晴とは程遠い、深刻な大気汚染の実態の一端がそこにあったのだ。

 近年中国は経済発展に伴い様々な環境問題に直面しており、中でもPM2.5等による大気汚染は深刻化している。北京に焦点を当ててみても、私が遠征に参加した2012年以後、その大気汚染は改善するどころか、現在進行形だ。さらにその影響は日本にまで及んでいる。いまや黄砂やPM2.5が飛来することもあれば、中国の大気汚染に起因する酸性雨も日本に降り注いでいるのだ。しかし、そのことで情緒的に中国を批判するのは間違っているとも思う。私達自身もグローバル経済の枠組みの中で、中国製品を大量に消費・廃棄し、環境破壊に加担している面があると思うからだ。だからこそ、先んじて公害を乗り越えた教訓や知恵、技術を分かち合う姿勢こそ求められているのではないだろうか。

 そうした意味でも私は新潟県の政治家として、地域間交流を活発化させ、環境分野での支援を加速していきたい。私が生まれ育った新潟は「新潟水俣病」という公害を経験し、克服した過去を持つ。さらにその地理的特性を活かして、新潟市は平成13年度より、中国のハルビン市、ロシアのハバロフスク市と3都市環境会議も開催している。こうした新潟県の取り組みを促進させ、環境問題解決の規模の拡大と信頼関係構築の二兎を追うような地域間交流を実現させたいと考えている。

 しかし、調べていくとこのような取り組みには多くの課題もある。例えば、上述の会議では各国の事業の発表を行うことに留まり、私が実現を望む「実行」を伴う実質的な協力関係の構築には至っていない。そこで参考としたいのが地方自治体の取り組みが盛んな北九州市だ。そこでは友好都市である大連市との間に構築した地域間協力が、日本政府からのODA受給を引き出し、JICAとの協力も実現させた。これは日本において自治体レベルの国際協力が、本格的なODA案件に発展した初めての事例でもある。この事例はまさに私の目指す新潟 の姿を体現していると考える。こうした地方を主体とする国際協力プログラムは、広い国土をもつ中国の人々に真に根ざした支援となりうる可能性を秘めており、その地域に根ざした支援は確実に日中の信頼関係を多層化させていくものだと思う。

 そしてこのような構想を現実にするため私は貴塾での学びを熱望している。貴塾で北九州市のような地方自治体の地域間交流の前例を研究しつつ、中国の地域研究に傾注したい。そうすることで新潟にとって理想の地域間協力のあり方を発見したいからだ。具体的には、地方自治の仕組みや中国の環境問題の実態、中国の政治制度などを多角的、多層的に学ぶことが求められる。世界規模で先進的な中国研究が行われている貴塾ほど私の求める学問が詰まっている場はないだろう。そのような環境で小嶋華津子先生の研究会に所属し、中国の権力 構造や政治制度を研究し、中国との国際環境協力を実現する理想の形を探りたい。加えて、併設される法律学科で、行政だけでなく企業による技術提供も重視される環境問題において必要な知的財産権などに対する理解を深められるのも魅力的だ。

 福澤先生は言った、「理論と実行とは寸分の食い違うことなく、一致せねばならない。」と。「自我作古」 の理念をもつ貴塾での学びを通じて世の先導者として立ち上がり実行に移す確固たる意志が私にはある。

以上

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