【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学法学部/FIT入試合格(4期 谷)

谷彩織さんと塾長・斎木陽平

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第6回は、Loohcs志塾代々木キャンプから慶應義塾大学法学部政治学科のFIT入試に合格したLoohcs志塾4期生・谷彩織さんの志望理由書です!

 「いきなり手のひらを切られ、麻薬を擦り込まれる。何がなんだか良くわからないまま目隠しをされ、銃を持ち撃てと命じられた。目隠しを外すと目の前には血だらけの親友が倒れていた。」中学3年次に伺った、紛争も児童労働も貧困が原因なのだと力説するコンゴ民主共和国の元子ども兵であるMichielさんのこの言葉が、私の心に深く残っている。

 全ての人が教育を受け自分の将来を自由に切り開いてゆける世界。そんな世界の実現に尽力していくことが、私の使命だと思っている。私はユネスコ職員として、アフリカで教育の普及に取り組みたい。そのきっかけが、紛争中親友と一緒に誘拐され、5歳で子ども兵となったMichielさんとの出会いだ。彼の経験の恐ろしさに私は信じられない思いがした。私が学校へ行き、友達と遊び、眠りにつく間にも、こんな過酷な環境で必死に生きる子ども達がいる。自分にも出来ることはないかと思い、私はFree the Children JapanというNGOに所属して途上国の子ども達を支援してきた。学校建設のための募金や児童労働に反対するフェアトレード商品の販売、学校に通えない子ども達の現状を伝える活動を三年間続けている。

 活動の中で何度も直面したのは「貧しいから子どもが働かねばならない」という途上国の実情だった。世代を超えて続く貧困の連鎖を前に無力感を抱えていた高校1年生の頃、ガーナ出身のMonphyさんに出会った。NGO代表としてガーナの子ども達に教育支援を行っているMonphyさん自身、幼少期に教育を受けることができず、非常に苦労した経験があるという。教育を受け将来を自由に切り開いていく権利は、全ての人に等しく与えられているはずだ。しかし実際には、選ぶことのできない生まれた環境によってその後の人生が決まってしまう。私は理想とかけ離れたこの実情を見過ごすことができない。「物資など一時的な支援だけでは貧困から抜け出せない。私は、教育を受けた子ども達がこの国を変えてくれると信じている。」Monphyさんの言葉で、私はアフリカへの教育支援に大きな可能性を見出した。

 国連ミレニアム開発目標では貧困削減や「万人のための基礎教育」を掲げているが、2015年までの目標達成は厳しい。調べていくと、アフリカでは就学しても中途退学を余儀なくされる子どもが多く、学校施設や教師の数も足りていないという課題を見つけた。私は、NGOやJICA職員、アフリカ出身の方々との対談を通して子ども達が暮らす様々な環境に合わせた教育支援が必要ではないかと考えるようになった。又、教育の成果が現れるには長い期間を要するため、支援だけでなく現地の人々の継続的な取り組みが欠かせないだろう。そこで私は、住民が主体となって学校を建設・運営していけるようサポートしたい。地域で教師と親が協力し、子ども達の未来のために教育の機会を確保していくことで、この課題を克服できるのではないかと考えるからだ。私は、アフリカを優先課題に挙げて人権の遵守・貧困の削減を目指した教育分野での活動を行うユネスコの職員になりたい。教育の普及には政府の力も欠かせないからこそ、私は住民と政府のパイプ役として全力を尽くす所存だ。

 しかし、この取り組みにも課題がある。住民が主体となった学校運営は教育への多様なニーズに応えられる一方、地域社会にかかる負担が増大する。都市部富裕層と貧困層や村落部との教育格差を拡大してしまうかもしれない。又、教育は人のアイデンティティを形成する重要な要素だ。「アフリカ」の一言で表現することが難しいほどに多様な民族の文化・言語・宗教への理解なしに、教育支援を行うことは出来ないだろう。さらに、グローバル化に伴って途上国支援が「新植民地主義」へとすり替わる危険性が高まる現在、支援や国際機関の在り方が改めて問われていると思う。

 そこで貴塾に入学し「アフリカ諸国における基礎教育の現状と国際機関による教育支援の可能性」をテーマに研究を行いたい。私の軸としたい貴塾での学びが三つある。第一に、幅広い政治学の基礎を徹底的に培った上で、開発援助政策論を学び、様々なアクターが行う国際開発協力の現状と課題を考察する。第二に、法律学科が併設された貴学部にて国際法も深く学び、世界に共通する人権尊重の理念を私の中に確立する。第三に、アフリカの政治体制や開発について地域研究を中心に学び、井上一明教授に師事して複雑なアフリカ社会への理解を深めたい。途上国に共通する政治問題についても粕谷裕子教授の下で比較政治学の観点から分析したい。そして社会を先導する多くの卒業生を輩出してきた貴塾で私も教授や仲間と日々共に学び、将来も支え合える強い繋がりを築きたい。私は貴塾で積み上げた学びを活かし、アフリカで学びたくとも学べない子ども達の教育を受ける権利を守る。全ての人が教育を受け自分の将来を自由に切り開いてゆける世界の先導役として、慶應義塾大学法学部政治学科から一歩踏み出したいと切に願う。

以上

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