【合格書類】自由が丘キャンパス/慶應大学法学部法律学科/FIT入試合格(9期 山崎)

kensho_yamazaki

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第11回は、Loohcs志塾自由が丘キャンプから慶應義塾大学法学部法律学科FIT入試に合格したLoohcs志塾9期生・山崎健翔さんの志望理由書です!


「桐蔭学園で最も文武両道を体現した男。」私はこう呼ばれるほど両立を極めてきた。中学3年次に全国ベスト8、高校では一般入学生唯一のスタメンを獲得、公式戦全試合に出場しながら評定平均5.0で3年間無遅刻無欠席も達成した。そんな私は13歳の時、J1クラブの顧問弁護士の講演で法の世界に魅了された日を忘れたことはない。法で世の中に貢献する立場に憧れ続けてきた私は、開発法学のスペシャリストとして東南アジア諸国に格差のない社会を実現し、苦しむ人々を救いたい。


 志の原点は、中学次にサッカーの遠征で訪れたベトナムとタイだ。ベトナムでのレセプションで「ワッツヨアネーム?」と片言の英会話で仲良くなった同い年の選手が翌日試合に現れなかった。通訳の方によると、家で仕事があるため参加できなかったそうだ。タイの試合会場周辺でも自分より幼い子供が労働する様子を目撃し、同年代の子供達の働く姿が当たり前である状況に衝撃を受けた。帰国後ベトナムとタイの貧困に興味を持ち調べてみると、両国とも急速な経済発展を遂げているが、貧困状態とされるベトナムの子供は209万人も存在し、タイは総人口の半数を占める北部・東北部の農民が貧困層であった。


 なぜ問題が深刻化しているのか、こうした領域の学者、JICA職員、支援に取り組む弁護士の方などに自らアポを取り、お話を伺った。特に東京弁護士会の渡辺伸行さんが、この現状を止められない要因として「法秩序が整っていないこと」を力説されていたのが印象的だった。発展に伴う急ピッチな法整備は、法の内容検討が不十分であったり、つぎはぎ的な立法による法令間の矛盾が生まれ、法が実効性を持てていないという。例えば、ベトナムでは司法が政治的影響を強く受ける。ベトナム憲法は国家の最高権力機関を国会と定め、国会の下に行政、司法機関を位置づけている。したがって、三権分立による権力間の相互抑制機能は存在せず、法令の解釈権は裁判所ではなく国会にあるのだ。また、結社の自由が認められていないことから政党は共産党、労働組合は同党系のベトナム労働組合総連合に限定され、これが腐敗や汚職の温床ともなっている。経済分野においても1時間あたりの最低賃金が明確に定められていない。
 タイにおいては「収奪的経済制度」と呼ぶべき問題があり、法が経済発展に対応できていない。収奪的経済制度とは、再分配が為されず富裕層が利益を独占する制度のことだ。タクシン派は低額の医療制度など貧困層の社会保障を進めたが、構造としての再分配による格差是正には取り組まなかった。例えば、土地の保有税を導入しなかったため、資産家は富む一方で、市民の税負担軽減は実現していないように搾取が横行する現状がある。


 貴塾の松尾弘教授は「発展するアジアの政治・経済・法」で、経済的な再分配の促進が、政府への実力行使以外の政治改革要求を制度化し、より安定した経済成長と民主主義が、法秩序の形成に至るルートであると述べている。そしてこの好循環の起点をなす経済的再分配の促進の実現は、法の道理が政府のみならず、より多くの市民に共有されることなしには始まらない。つまり法秩序形成のためには法律面だけでなく、政治、経済という多くの要素を考えなくてはならない。


 法秩序の開発プロセスにおいて政治権力を中央集権化すること、中央集権化された政治権力を法によってコントロールすることの双方が必要で、両者は分けて考えられない。したがって、法だけが先行しても実効性はついてこない。さらに東南アジア諸国の経済は現在急成長を遂げ、政治権力と法のバランスを取ることが難しく、その国に最適な法のあり方を模索することは困難を極めるだろう。同じに見える問題でもその原因は全く違うからこそ、地域ごとに課題を分析して民主的な法を実現するため、その地域の文化や慣習に憂慮する姿勢がまさに求められている。だからこそ私は、開発法学の視点からその3者の関係性を研究されている松尾教授の下で学びたい。


 入学後は4年間を通して法律で社会に貢献するための学びに力を注ぎたい。人文科学科目で宗教学や地域文化論を学び、一分野にとらわれない様々な教養を身に付けると共に、法が制定される過程、法の意義、過去の開発法学の事例といった法学の基礎を学ぶ。そしてこれらの知識を基盤に開発法学の第一人者である松尾教授のゼミに入り、東南アジアに焦点を当て、格差のない社会を実現するために地域に根ざした法のあり方を模索する。その際に欠かせない東南アジアの地域研究を併設されている政治学科で行える貴学部だからこそ理想の学びを得られる。さらに、体育会ソッカー部に入部し究極の文武両道の土台がある貴塾でさらに両立を極めていきたい。私は東南アジアの専門家でありながら総合的な知識も兼ね備えた開発法学のスペシャリストとなるため貴学科への進学を切望している。

以上

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