【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学SFC環境情報学部/総合型選抜(AO入試)合格(4期 阿部)

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第27回は、Loohcs志塾代々木キャンプから慶應義塾大学環境情報学部(SFC)の総合型選抜(AO入試)に合格したLoohcs志塾4期生・阿部薫子さん(筑紫女学園高等学校)の志望理由書です!

【若者たちの歌が聞こえるか、光求め高まる歌の声が】

(ミュージカル「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」より)

 私は高校2年の夏、コーラス部でこの曲をキャストの森公美子さんの前で歌う機会に恵まれた。森さんは、私達 の歌を「天使の歌声」と涙したのだった。この瞬間、私は歌を通じて、表現者と聞き手の双方に豊かな体験が生ま れることを実感した。また、私は中高6年間ミュージカルを通して、舞台から生まれる豊かな体験により自分自身 が大きく成長できたと感じている。私は将来、こうした表現の魅力を多くの子ども達が体験し、彼ら・彼女らの才 能の花を咲かせられる場を創りたい。

 あるTEDトークが私に大きな影響を与えている。教育学者ケン=ロビンソンが「学校教育は創造性を殺してしま っている」というタイトルのもと、学校教育において国語や数学といった科目が優先され、芸術教育が軽視されて いることを訴えていた。そのために、子ども達は成長とともに創造性を育む機会を失わざるを得ないという。この とき私はミュージカルに携わってきた経験から、彼の問題意識にとても共鳴した。幼い頃の私は、伝えたいことを 言葉にできず、いつも母の背中に隠れていたが、小学2年生のときから入った合唱団を通じて、少しずつ変われた ことに感謝しているからだ。その後も合唱を続け、中学では音楽部に入部し、副部長として合唱の全国大会銀賞に 貢献した。また文化祭では部員 60 名の手で創りあげるミュージカルの主役までつとめた。この歌への情熱は止ま ることなく高校でも歌とミュージカルの魅力に取り憑かれた。そして、現在生徒会長として 2000 人の生徒の音色を 1 つにまとめる指揮棒を手に掴んでいる。こうした経験をしてきたからこそ、やはりケン=ロビンソン氏の指摘は、 私の心に残り続けているのだと思う。

 「子ども達の創造性」というキーワードにアンテナを張っていると、芸術教育を先進的に行っているイタリアの レッジョエミリア市のことを知った。そこでは造形・身体表現を柱に創造性を育む教育を行っており、何よりも子 どもの意思を尊重した取り組みを行っているそうだ。また、福岡市でレッジョエミリアの実践保育を行う「みそら 保育園」の存在を知り、子ども達と一緒に造形の時間に参加させていただいた。子ども達と触れ合うなかで、彼ら は自らの意思を持ち、言葉を超えた交流を楽しんでいると感じた。子ども達の心は日々変化していくものであるか ら、長期的に心の動きを知ることが重要だと保育士の方は語ってくれた。

 子ども達にとって、自分の考えやインスピレーションを具現化できる環境が大切だ。私は将来、ミュージカル教 育を通じてそうした場所を作っていきたい。私は上記に述べたように、6年間ミュージカルを通して努力の先にあ る喜びを体感してきた。主役だけでなく、台詞が一言も無い役柄も、裏方の大道具も経験した。ミュージカルは、 主役だけは大成しない。生徒一人一人に個性があるのだから、それぞれに適した役所は数多く用意されるべきだ。 1つの舞台の制作には、キャストはさることながら監督、音響、衣装係など一人一人にとって努力しやすい役所が ある。だからこそ、最大限創造性を育むことのできる機会がそこには存在していると思うのだ。ミュージカル教育 で参考にしていたのが SFC の長谷部研究室で行われているヤングアメリカンズプロジェクトである。日本の学生 とアメリカの学生が合同で1つの舞台を制作し、表現の喜びを体感できると知り、大きな魅力を感じた。90 年代初 頭、全米では教育費の大幅な削減が行われ、学校の必須科目ではない芸術関連の授業が、カリキュラムから外され るようになった。こうした背景のもと、ヤングアメリカンズという団体は発足し、各地域に音楽やダンスのワーク ショップを届ける活動が行われるようになったのである。私は、自分の考えが既に実行され、そして大きな効果を 上げていることに感銘を受けたと共に、日本においても同様の環境づくりに貢献したいと強く思うようになった。

 ミュージカル教育を行う中で、子どもの発達のプロセスを知り、どのような状況で創造性を育むのかを知ること は重要である。そのため、パーソナリティ発達を研究されている森さち子准教授のもとで、子ども達を観察する手 法や心理学的な分析方法について学びたい。また、この研究を軸にして、ヤングアメリカンズプロジェクトに参加 し、実際にプロジェクトを運営する経験を積むと同時に、ミュージカルがいかに人の表現力を高めるかについて考 察を深めたい。また、コンピュータというフィルターを通し、舞台装置と子どもの相互作用の中で新たな表現が生 まれる可能性を研究したいという未来の構想もある。以上のように、フィールドワークを通じて得られる実践知、 最先端の設備環境など私の臨む学習環境と一致しているのが、SFC なのだ。私は、高校1年次から SFC へ興味を抱 き続けている。ORF は、福岡という地理的環境からミッドタウンに訪れることができなかったものの、東京の友人 に頼んで資料を郵送してもらっていたほどだ。今度は私が先導者となり、ORF でミュージカル教育の「これから」 を提示する研究発表を行いたい。答えの無い問いに、果敢に取り組む覚悟と情熱をもって、SFC での 4 年間を過ご し、創造性を発揮できる環境を創っていきたい。 

以上

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