【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学SFC総合政策学部/総合型選抜(AO入試)合格(6期 小林)

nanako

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第38回は、Loohcs志塾代々木キャンプから慶應義塾大学総合政策学部(SFC)総合型選抜(AO入試)に合格したLoohcs志塾6期生・小林菜々子さんの志望理由書です!

 私の志は、現在の日本を、芸術要素の団塊であるミュージカルの創作によって、在日アフリカ人が疎外感を感じ ずに地域の一員として溶け込むことができる環境にしていくことだ。この使命を果たせるのは日本中で自分しかい ない。自身の在日韓国人二世というアイデンティティと生まれ育った日本国との間で、葛藤し生まれた日本への愛 国心。そして、アフリカに憧れ、アフリカを想う情熱。この二つを兼ね揃えた私だからこそ、一人でも多くのアフ リカ人が母国にいる時のように自分らしく生きてほしいのだ。

 アフリカとの運命的な出会いは、幼少期に観劇したブロードウェイのライオンキングにある。サバンナの地平線 に照らされる太陽の眩しさや、その地に広がる生命の巡りの力強さと儚さ、原色豊かな衣装、どこか懐かしく感じ るアフリカ音楽、全てに魅了され、私はアフリカに憧れを抱くようになった。

 そんな私は、アフリカについて実学で学ぶことで有名な郁文館グローバル高校へ進学し、1 年次からコンゴ民主 共和国(以下 DRC)で小学校を建設・運営する「コンゴ民主共和国 ACADEX 小学校プロジェクト」に所属した。 ゼミ活動を重ねるごとにアフリカへの想いはさらに強くなっていった。そして高校 3 年次、私は在日アフリカ人と の対談を行った。そこで、母国にある強いコミュニティ内の結びつきと、それが希薄な日本のコミュニティとの違 いに戸惑い、かつ “guest”として扱われていると感じる在日アフリカ人が多くいることを知った。長期留学中の南 アフリカの学生は、おもてなし文化を褒める反面「繋がりが見えず不安になることがある」と語った。

 この現状に私は強い問題意識を抱いた。なぜなら、在日アフリカ人が感じる不安と過去の実体験が重なったから だ。私は在日韓国人二世である。小学校で母親について発表した際に周囲は私の母が韓国人であることを知った。 私の学校は外国出身者が少なく、友人のみならず先生からも驚かれた。その頃ヘイトスピーチが取り沙汰されたこ ともあり、周囲が私へ気遣いを示すようになった。「普通の日本人」として育った私は、突然「違う」ということを 突き付けられ、周囲に溶け込むべく自分を殺した。そしていつしか疎外感を覚え、閉鎖的になった。しかし、高校 2 年次のニュージーランド留学で、部族愛を重んじるマオリ族のホストファミリーに“not a guest, but a family member”として心から受け入れてもらえたことで私は救われた。そんな経験をした自分だからこそ、アフリカ人の 彼らの話を聞いた時、この状況を打破したいと強く決意したのだ。

 そこで私はこの状況を変えるべく、日本人と在日アフリカ人におけるミュージカル創作を行うことで理想社会の 実現に近づけたいと考えた。ミュージカルに着目した理由は、中学校で所属していたミュージカル部での経験から、 人との繋がりでしか創造できないことを体験したからである。ミュージカルを人が繋がるツールとすることで他国 の文化を体感でき、理解の一歩に繋がると考えている。またこの構想を学校で行っていきたい。そして、参加した 在日アフリカ人との距離を縮めることはもちろん、ミュージカルを見に来た地域の人々や保護者を巻き込んでいく ことで、真の相互理解に繋がり、異文化を知ることに繋げていきたい。

 ならば、実践あるのみと思い、三年次、実際に DRC の郊外キンボンド地区にて、小学校の児童を対象にミュージ カルワークショップ(以下 WS)を行なった。WS 初日、お互い面識が一切ないことや、興味のない児童も強制参加で あったため、うまくコミュニケーションが取れず、児童たちは統制不能であった。しかしミュージカル要素である、 ダンス、楽器演奏、日本語での歌や芝居に触れるにつれて、共に一つになろうと必死になる姿が日に日に濃くなっ た。そして舞台で私たちは一つになることができた。公演後、多くの児童や教員が”We will continue this musical even you are not here.”と語った。その瞬間、ミュージカルが人との直接的な繋がりを生むことを実感できた。そして、 WS が持つ可能性を体感し、私の仮説を深めることができた。

 この構想の次のステップとして、1 年次から研究会に参加し、高度な「実践知」を身につけられる SFC で実践し ていきたい。高校時代から「実践」を心がけてきた私は SFC の環境を最大限活用できると自負している。貴学入学 後は、春学期より長谷部葉子研究会のコンゴ ACADEX プロジェクトとコミュニケーションデザインプロジェクト に所属し、日本と DRC を現場とした多様な背景の人との関わりにおける協働を糧に、自らの WS をデザインしてい きたい。そして、杉原由美准教授のもとで、外国にルーツを持つ児童への教育の観点から多文化コミュニケーショ ンのあり方を検証し、子どもたちへの接し方などをさらに磨いていきたい。加えて、宮垣元教授の下で在日アフリカ人の定住に向けた具体的支援を担う NPO の実践的な研究も深めていき、共生社会に向けた他団体との協力なども 構想していきたい。それだけではなく、学校に参入する上で必要な教育政策についての知識、WS 運営のマネタイ ズなどのノウハウなども学べる点も SFC の魅力だと考えている。私は日本人とアフリカ人との共生社会を築ける 人材になるために、貴学部で、学びの次の一歩を踏み出していきたい。

以上

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