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【解説】九州大学共創学部 討論の対策法

【プロ講師が伝授】九州大学共創学部の討論対策  ポイント

目次(ページ内リンク)

はじめに

Loohcs(ルークス)志塾Webチームのトムです。
今回は、九州大学共創学部の総合型選抜入試(旧AO入試)の二次試験で行われる、討論について詳しくまとめました。

共創学部の二次試験では、初日の講義テーマに沿った論題で、2つの討論が行われます。

討論で見られているのは「討論にどれだけ貢献できているか」であり、貢献の仕方は何通りも存在します。自分に合った貢献の仕方を確立するには、討論を多く経験すること、どんな貢献の仕方があるかを知ることが重要です。

この記事では、主にどんな貢献の仕方があるかについて、共創学部の討論に沿ってまとめています。
ぜひ、最後まで読んでみてください!

討論の形式

共創学部の討論は1グループ10数名に分かれ、一日目に行われた2つの講義に関連した論題がそれぞれ出題されます。また、グループには3名の試験官がいます。

初めに論題が配布され、10~15分後には論題1の討論が始まるので、講義資料を読み返すといった事前準備は出来ないと思っておいたほうが良いでしょう。

討論は一つあたり約80分間で行われます。冒頭に一人約2分間の意見陳述があり、その後は基本的に挙手制の自由討論で進められます。

討論では、次のような項目に関して評価が下されます。

この討論では,
・講義の内容からさらにどれだけ発展させて考えることができるか。
・自分の意見をどれだけ有効にアピールできるか。
・他人の批評を受け止めて,自分の説を高めることができるか。
・他人の意見を適切に批評し,討論へどれだけ貢献できるか。
などを評価します。

令和3年度総合型選抜Ⅰ(共創学部)学生募集要項 より

また、一日目に配布された講義資料とメモ、レポートが返却され、それらを討論中に利用することが出来ます。なので、講義内容を暗記する必要はありません

逆に言えば、後から見返して理解できる、思い出すことができるようなメモが取れていれば、より討論に参加しやすくなります。

2つのポイントで討論に大きく貢献できる!

ここでは、討論に貢献するためにやっておくといいことをまとめています。

必ずしもやる必要があるというわけではありませんが、特にグループディスカッションなどの経験が少ない人はこれをすることで次の小論文につながる有意義な討論にすることが出来ます

ぜひ、参考にしてみてください。

論題を抜け漏れなく理解すること

まず重要なのは、論題を漏れなく正しく理解することです。これ、簡単そうで意外とできない人がとても多いんです。
論題を理解するには、以下のポイントに注目して論題を見るといいでしょう。

①聞かれていることは何か?
②論題を考える上での注意点はどこか?

具体的に、次の例で考えていきましょう。

論題:中国以外の国々で、現在EVを普及させ
る上で存在している課題には、どのようなも
のがあるか考えてください。また、その課題
に対して、どのステークホルダーの立場から
取り組むか、適切なステークホルダーを1つ
以上選んだ上で、解決策を論じてください。

この論題を先ほどのポイントに照らすと、このようになります。

①EVを普及させる上で存在している課題 
            を聞かれている。
 ②中国以外の国々 に注意する。
①課題に対しての解決策 
         を聞かれている。
 ②どの立場から取り組むか に注意する。

さらに、これに講義で学んだ内容を反映させると、以下のように整理できます。

このくらい情報を整理することができれば、討論で話し合うべきポイントが明確になり、スムーズに進める事ができます

また、こうやって整理すれば、最初の意見陳述ではこれを読み上げるだけでよくなります。

小論文のことを考えながら議論に臨むこと

先程も言いましたが、討論で重要なポイントのひとつに「小論文に活かせる議論ができたか」ということがあります

ここで、小論文の評価基準を見てみましょう。

この論文では、
・提示された講義の論題に照らして,標題の設定が適切であるかどうか。
・講義の内容からさらにどれだけ発展させて考えることができるか。
・討論を踏まえて,標題の主張をどれだけ客観的に統合できるか。
・論文として,レポートからどれだけ向上したか。
などを評価します。

令和3年度総合型選抜Ⅰ(共創学部)学生募集要項 より

つまり、「試験の中で磨かれた君の考えを整理して教えてくれ!」と言われているようなものです。
なので、討論の段階で小論文のテーマをなんとなく考えておく必要があります。

討論では、自分の考えを肯定してくれる意見もあれば厳しく批判をする意見もあるでしょう。そのどちらも、自分の考えを発展させるための重要な視点となるので、重要だと思った意見はしっかりとメモを残すなどして小論文に活かしていきましょう。

議論に必要な役割を知ることが貢献への近道

議論への貢献の仕方は様々ですが、ここでは議論内で必要な役割を紹介します。

これらの役割がいなければ議論を円滑に進めることはできませんが、当日は役割分担をする時間もありません。なので、必要だと判断したタイミングで自分がその役割を担えるようにしておくと、貢献度はグッと上がります。

タイムキーパー

タイムキーパーはグループ内で残り時間などを管理することを指します。

議論が盛り上がると、どんどん意見が出てきて時間が過ぎてしまうことがよくあります。盛り上がるのは結構ですが、話し合うべき他の話題の時間が残らなかったとなってはもったいないです。「残り時間があと〇〇分なので、次の話題について話しませんか?」と時間を意識させる一言があれば、議論をより有意義なものにできます。

賛同(+α)

賛同は他者の意見に「自分も同じことを考えていた!」「その意見、とてもいいと思う!」と賛同することを指します。

要は、他者の意見に対してリアクションをするということです

この役割のメリットは、納得、共感した意見に対して意思表示をすることで、意見を言いやすい雰囲気にすることができることです。逆に、意見を言ってもそれに対して誰も賛同しないような雰囲気では気持ちよく討論ができません。

そういった点では、賛同は小さな役割に思えますがとても重要なのです

また、単に賛同するだけでなく、他者の意見に付け加えて新しいアイデアや考え方を共有することができれば、より幅広く深い議論にすることができます。これが賛同(+α)です。

これは全体の雰囲気を良くするだけでなく、自分の考えをアピールすることにもつながるので、これができれば貢献度は高いと言えるでしょう。

批評

批評は賛同と同じように、他者の意見に対してリアクションをすることです。

批評とは良い点・悪い点などを指摘することですが、ここでは主に悪い点を指摘することを意味します

他者の意見に賛同することがあれば、もちろん賛同できないこともあります。相手の意見のあらを探すような行為に思えますが、議論をより深く発展させるために必要な役割です。

ただし、討論はあくまで建設的な議論の場ですので、論理立てて批評を訴えましょう。
そして、できれば相手の意見をもっと良いものにするにはどうすればいいか、ということまで話せると、議論がさらに前に進みます

批評は言葉を選ばなければ喧嘩腰のように伝わってしまう可能性がありますが、話し手も聞き手も「建設的な議論」を意識しておくことで誤解が防げます。

まとめ役

まとめ役は、話題ごとに議論した内容を要約して共有するような役割です。

討論中は挙手制の発言形式であるため、うなずきなどでリアクションすることが多いです。しかし、うなづいたり首をかしげるだけでは必ず認識や理解の齟齬が生まれ、討論が進むにつれてどんどん話が噛み合わなくなってしまします。そのため、まとめ役が全体で共通の認識を揃えてから次の話題に移ることで議論をより円滑に進めることができます。

九州大学共創学部対策記事一覧

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今回の記事で紹介したポイントをぜひ参考にして受験に臨んでいただきたいと思います!
しかし、これらを自分の力にするためには、頭に入れるだけでなく実践することが不可欠です。
経験して慣れることで試験本番を緊張せずに臨むことができます。

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(共創模試の特設ページはこちら)

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたにとってこの記事が大学受験に妥協せず挑むためのきっかけとなれば幸いです。