AO入試とは?入試の内容や受験までの流れ、合格ポイントをわかりやすく解説

今回の記事は、

  • AO入試とはどのような入試なのか
  • AO入試メリット・デメリット
  • 評価ポイント
  • 選考方法
  • 受験スケジュール

などのAO入試を受験する上での基本情報を知って頂けるように解説していきます!

AO入試とはどのような入試なのか?一般入試などとの違いは?

AO入試は「受験生を多角的に評価する」入試

AO入試とは、出願書類や面接、小論文などの試験を通して、大学のアドミッション・ポリシーに合った受験生を採用する入試方式です。

学力や大学での学びの意欲に加え、これまで熱中して取り組んできたこと、将来のビジョンなどが多角的に評価されます。

また、最近ではプレゼンテーションを課す大学も珍しくありません。
そのため、基礎学力に加え、あなたの光る長所は何かを理解し、それを最大限魅せていくことが大切です。

アドミッション・ポリシーとは

上記にて大学は「アドミッション・ポリシー」に沿った受験生を採用すると説明しました。

それでは「アドミッション・ポリシー」とは一体どういう意味があるのでしょうか。

アドミッションポリシーをひとことで説明すると「大学が求める学生像」について記述されたガイドブックのようなものです。

このガイドブックはそれぞれの学部や学科ごとに規定している大学も多いので、大学、学部、学科によって求められる基準が違うことがわかります。
将来はグローバルな舞台で活躍したいのか、テクノロジーを活用した豊かな社会を実現したいのか、地域社会に貢献したいのかなど様々です。

また、受験生はアドミッションポリシーをしっかりと理解することで、出願先の大学で自身の学習意欲が満たされるかどうかを知ることもできます。

そのため、総合型選抜を受験するまえには必ずこのアドミッションポリシーを読んでみてください。

アドミッション・ポリシーについてさらに深く知りたい方は下記の記事を参考にするとよいでしょう。
アドミッションポリシーとは?言葉の意味や分析方法・志望理由書への反映方法まで解説

一般入試や指定校推薦との違いは「受験時期や試験内容」

AO入試は、一般入試や学校選抜型入試(指定校推薦)と受験スケジュールや評価方法などの点が大きく異なります。AO入試に偏ることなく、併願などを活用して計画的に受験に挑むことをお勧めします。

AO入試指定校推薦一般入試
受験時期9月〜12月11月〜12月1月〜3月
併願△(大学による)必要必要ない
評価方法出願書類+面接+小論文などの学力検査学校内での選抜、面接共通テストや個別入試などの学力検査
高校側からの推薦基本的に必要ない必要必要ない

AO入試のメリット・デメリット

授業をしている風景

それでは、AO入試を受験するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット、デメリットについて、順を追って解説していきたいと思います。

AO入試受験のメリット

  • ①受験の回数が増える
  • ②倍率の低い場合がある
  • ③対策を通じて将来のビジョンを明確にできる

AO入試のデメリット

  • ①簡単に合格できる試験ではない

AO入試のメリット

①受験の回数が増える

AO入試は、専願の大学もありますが、併願ができる場合もあります。

更には、AO入試で不合格だった場合には、一般入試でも同じ大学に挑戦することができます。志望する大学の受験の機会を増やしたいという人にはおすすめです。

②倍率の低い場合もある

きっと受験生の皆さんの中には「AO入試って本当に受かるの?」と疑問に思う方もいることでしょう。

実際に、一般入試よりも倍率が低い学部も存在します。

AO入試は、学力だけでなく、個性や特別なスキルなど多角的に評価されるので、あなたが目指す志望校は、もしかするとAO入試の方が狙い目かもしれません。

ルークス志塾のホームページでは、各大学の倍率や合格者数の最新情報をまとめていますので、計画的、戦略的に受験を考えるためにも是非ご覧ください。

対策を通じて将来のビジョンを明確にできる

AO入試では、大学で何を学びたいか、更にはそれを将来にどのように繋げていきたいかを大学に伝える必要があります。

つまり、高校生の段階で、自分自身や社会のことについて深く考えることになります。
高校生のうちにこうした経験をすることは、大学生活をより有意義に過ごすという意味でも意義のあるものになるでしょう。

AO入試のデメリット

簡単には合格できる試験ではない

AO入試は、「勉強をせずに簡単に合格できる!」というイメージをもっている人もいるかもしれませんが、必ずしも簡単には合格できません
倍率が低い大学ばかりではありませんし、倍率に関わらず、大学ごとに研究をし自己分析を重ねて、対策をする必要があります。

また、出願の時期が早いため、のんびりしていると間に合わないことになります。

興味を持った時点ですぐに調べたり、対策を始めたりしましょう。

より本質的なメリットデメリットについては下記記事を参考にしてみてください。
総合型選抜(AO入試)や推薦入試の受験を強くオススメする理由と、隠されたデメリットについて解説します

AO入試の評価ポイント

それでは、実際にどのような能力がAO入試で評価されるのかを解説していきたいと思います。

主に評価されるのは、下記のような能力・実績です。

  • 【1】評定平均や英語資格
  • 【2】活動実績

順に解説していきます。

【1】評定平均や英語資格

まず最初に評価されるのは、評定平均(学校の成績)や英語資格といった、学力に関連する指標です。

これらの実績は、「出願条件」として設定されている場合もあるので留意しましょう。ほとんどの大学・学部で評定平均もしくは英語資格のいずれか・いずれもが条件として設定されています。

皆さんも、自分がどの学校に出願できるかを応募要項などで確認してみましょう。

評定平均が低くても挑戦できる大学・学部もありますが、一般的には評定平均が高い方が有利

高い出願条件が課されている大学がある一方で、評定の基準や英語資格がなくとも出願できる大学・学部も存在します。

つまり、これまで高い評定や英語能力を獲得できていなくても、総合型選抜で合格することが可能です。

また下記表のように、3.8〜4.0以上の評定がある人は、出願校の幅は広がります。評定は高ければ高いほど有利にはなるので、まだ評定をあげられる見込みがある人は、在学高校の定期試験で高得点が取れるよう、勉強に力を入れることもAO入試で合格を掴み取るために重要な対策であると言えます。

評定条件大学
3.8以上立教大学 明治大学  など
4.0以上上智大学 青山学院大学 ICU 慶應法FIT・B方式 慶應文(4.1) など
評定条件なしSFC  FIT・A方式 中央大学 立命館大学 国立大学 など

※学部によって一部例外もあります。詳しくは各大学の応募要項を確認してください。

高い英語資格があると有利

さきほども記述しましたが、出願条件に英語資格がない大学も多くあります。
しかし、出願条件に設定されていなくとも英検2級・準1級以上の英語資格を取得していることは、AO入試において有利な要素となります。

英語資格が特に重要視される大学として有名なのは、上智大学です。

上智大学公募推薦の出願には英語資格の条件があり、基本的に2級または準1級程度の実力が必要となります。英検だけでなくIELTSやTOEFLなど自分に合った英語資格試験を見つけて、計画的に英語資格を取得する必要があります。

【2】活動実績

活動実績とは、その名の通り自らの活動の実績です。
具体的には、スポーツ/文化コンクールなどの大会で表彰された実績や、留学の経験、学校の生徒会やクラブ活動などの実績も含みます。

受験生の中には「起業をした」という実績を以て出願する生徒もいます。
つまり、自らの活動として証明できるものであれば、様々なことが「活動実績」となり得るのです。

活動実績はいつから作っても遅くない

AO入試へ出願するにあたって「部長などの立場を経験していなければいけない」「スポーツや文化コンクールで表彰されていなければいけない」ということはありません。

そのため、対策を始める時点では実績がなくても大丈夫です。

自分が本当に興味のあることに関して、今から活動実績を作っていきましょう!

ルークス志塾生も入塾した後に同じ受験生である仲間から刺激を受け、イベントに参加したり開催したり、さらには興味分野の専門家に話を聞きに行ったりすることで、十分にアピールできる活動実績を積み重ねています。

AO入試に向いている人の特徴

上記の出願条件から考えると、AO入試に向いているのは、まず評定平均が高い、英語などの資格を持っているなどのスキルのある人だということができます。

また、部活動や課外活動など実績になるような活動をしている・そうしたことに興味がある人、大学で学びたいことがはっきりしている人などにもおすすめです。

一般入試はコツコツ勉強することが大切ですが、自分の好きなことを頑張って大学受験も合格していきたいと思っている人は、AO入試に挑戦してみる価値ありといえます!

AO入試の選考方法とは?どんな試験が課されるの?

では、具体的にAO入試においてどんな試験が課されるのかを見ていきましょう。

  • 一次試験:書類審査
  • 二次試験:実践型

順に説明していきます。

1次試験は書類審査

  • 志望理由書
  • 活動報告書
    • 任意提出がほとんど (例:慶應SFC、立教大学など)
  • 課題論文
    • 大学側が設定したテーマに沿って小論文を書き、出願書類として提出する試験。

こちらは事前に準備できる形式のものがほとんどです。

入念に対策をして、万全の状態で出願しましょう。
実際にルークス志塾では、志望理由書などは何度も何度も書き直して完成することがほとんどです。

書類を提出するだけだからと甘く見ず、できるだけ早くから準備していきましょう。

2次試験は実践型

二次試験は、大学・学部によってさまざまな評価方式があります。

  • 小論文
  • 講義理解力試験
    • 教授の講義や動画を見てから小論文を解く試験。レポート等が課される大学もある。
  • グループディスカッション
    • 設定された議題を受験生3〜4人のグループで議論し、その議論での様子で評価される試験
  • 面接(個人面接、集団面接)
  • プレゼンテーション
    • 限られた時間内で、自己PRや志望理由を伝える必要がある。また大学によっては、社会問題に対する解決策を問うところもある。

一次試験、二次試験といっても各大学によって課される試験が異なります。それぞれの試験の対策法も勿論異なるので、早い段階で志望校の応募要項を見て、どんな試験が科されるのかを確認しておきましょう。

また、共通テストの受験が追加で課せられる場合も増えてきています。
自分の志望校の選考方法は必ず確認しておきましょう。

AO入試の受験スケジュールとは?一般受験より前に実施されます

AO入試は一般入試や指定校推薦入試よりも前に行われます。

AO入試の受験の流れを大まかに把握し、一般との併願などの受験スケジュールを計画する際に役立てるのが良いしょう。

下記の表を参考に、自分の志望校についてそれぞれ確認してみてくださいね。

募集要項公開・エントリー開始6月〜8月
出願開始9月〜
二次試験10月〜12月
合格発表10月〜12月
入学手続12月〜

※大学により異なります。

ルークス志塾ではAO入試のサポート体制が万全!

今回は、「AO入試って何?」という疑問にお応えすべく、AO入試についての基本情報をまとめました。AO入試の方式は大学によって異なるので、より深く知るためには各大学の応募要項やホームページを欠かさずチェックしましょう。

ルークス志塾では、合格者を多数輩出しています!

ルークス志塾では慶應義塾大学や早稲田大学、上智大学・GMARCHに数多くの合格者を輩出しています。

大学ごとの適切な対策を取ることで、難易度の高い大学でも合格を掴み取ることが十分に可能です。2022年度には慶應義塾大学への合格者は124名で、なんと10年連続で最も合格者を輩出しています。

ルークス志塾内での傾向として、評定が高い人や英語資格を準1級以上所持している人の多くが合格していますが、評定や英語資格を所持していなくても、自分の興味分野を長い間真剣に学んできた人などが有利な傾向にあります。

どんな受験生が実際に合格しているか気になる方は、ぜひルークス志塾の無料相談会にご参加ください。
校舎では、合格者の志望理由や活動実績、資格、評定平均などを知ることができ、活きた情報を得ることができます。

ぜひ気軽にお問い合わせください!

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山下部 幸秀
この記事を書いたひと 山下部 幸秀

Yukihide Yamakabe

Loohcs志塾池袋キャンプ長。慶應義塾大学環境情報学部を休学して校舎を運営する傍ら、インスタグラマーを目指している。東大や早慶上、GMARCHやSFC一般入試など、幅広く教鞭を執った経験を活かし2019年に池袋キャンプを開校、志望校合格率86.9%を達成。

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