AO入試とは?合格するための対策や評価ポイントについて解説
AO入試とは?
今回の記事は、
- AO入試ってどんな入試なのか
- 評価ポイント
- 合格率
- 出願条件
- 選考方法
- 受験スケジュール
などのAO入試を受験する上での基本情報を知って頂けるように解説していきます!
AO入試は「受験生を多角的に評価する」入試
AO入試とは、出願書類や面接、小論文などの試験を通して、大学のアドミッション・ポリシーに合った受験生を採用する入試方式です。
学力や大学での学びの意欲に加え、これまで熱中して取り組んできたこと、将来のビジョンなどが多角的に評価されます。
また、最近ではプレゼンテーションを課す大学も珍しくありません。
そのため、基礎学力に加え、あなたの光る長所は何かを理解し、それを最大限魅せていくことが大切です。
アドミッションポリシーとは
アドミッションポリシーをひとことで説明すると「大学が求める学生像」について記述されたガイドブックのようなものです。
このガイドブックはそれぞれの学部や学科ごとに規定している大学も多いので、大学、学部、学科によって求められる基準が違うことがわかります。将来はグローバルな舞台で活躍したいのか、テクノロジーを活用した豊かな社会を実現したいのか、地域社会に貢献したいのかなど様々です。
また、受験生はアドミッションポリシーをしっかりと理解することで、出願先の大学で自身の学習意欲が満たされるかどうかを知ることもできます。そのため、総合型選抜を受験するまえには必ずこのアドミッションポリシーを読んでみてください。
一般入試や指定校推薦との違いは「受験時期や試験内容」
AO入試は、一般入試や学校選抜型入試(指定校推薦)と受験スケジュールや評価方法などの点が大きく異なります。AO入試に偏ることなく、併願などを活用して計画的に受験に挑むことをお勧めします。
AO入試 | 指定校推薦 | 一般入試 | |
受験時期 | 9月〜12月 | 11月〜12月 | 1月〜3月 |
併願 | △(大学による) | 必要 | 必要ない |
評価方法 | 出願書類+面接+小論文などの学力検査 | 学校内での選抜、面接 | 共通テストや個別入試などの学力検査 |
高校側からの推薦 | 基本的に必要ない | 必要 | 必要ない |
AO入試のメリット
受験の回数が増える
AO入試は、専願の大学もありますが、併願ができる場合もあります。
更には、AO入試で不合格だった場合には、一般入試でも同じ大学に挑戦することができます。志望する大学の受験の機会を増やしたいという人にはおすすめです。
倍率の低い場合もある
きっと受験生の皆さんの中には「AO入試って本当に受かるの?」と疑問に思う方もいることでしょう。
実際に、一般入試よりも倍率が低い学部も存在します。
AO入試は、学力だけでなく、個性や特別なスキルなど多角的に評価されるので、あなたが目指す志望校は、もしかするとAO入試の方が狙い目かもしれません。
ルークス志塾のホームページでは、各大学の倍率や合格者数の最新情報をまとめていますので、計画的、戦略的に受験を考えるためにも是非ご覧ください。
対策を通じて将来のビジョンを明確にできる
総合型選抜では、大学で何を学びたいか、更にはそれを将来にどのように繋げていきたいかを大学に伝える必要があります。
つまり、高校生の段階で、自分自身や社会のことについて深く考えることになります。
高校生のうちにこうした経験をすることは、大学生活をより有意義に過ごすという意味でも意義のあるものになるでしょう。
AO入試のデメリット
簡単には合格できないこと
AO入試は、勉強をせずに簡単に合格できるというイメージをもっている人もいるかもしれませんが、必ずしも簡単には合格できません。
倍率が低い大学ばかりではありませんし、倍率に関わらず、大学ごとに研究をし自己分析を重ねて、対策をする必要があります。
また、出願の時期が早いため、のんびりしていると間に合わないことになります。
興味を持った時点ですぐに調べたり、対策を始めたりしましょう。
より本質的なメリットデメリットについてはこちら
ルークス志塾では、合格者を多数輩出しています!
ルークス志塾では慶應義塾大学や早稲田大学、上智大学・GMARCHに数多くの合格者を輩出しています。
大学ごとの適切な対策を取ることで、難易度の高い大学でも合格を掴み取ることが十分に可能です。2022年度には慶應義塾大学への合格者は124名で、なんと10年連続で最も合格者を輩出しています。
ルークス志塾内での傾向として、評定が高い人や英語資格を準1級以上所持している人の多くが合格していますが、評定や英語資格を所持していなくても、自分の興味分野を長い間真剣に学んできた人などが有利な傾向にあります。
どんな受験生が実際に合格しているか気になる方は、ぜひルークス志塾の無料相談会にご参加ください。
校舎では、合格者の志望理由や活動実績、資格、評定平均などを知ることができ、活きた情報を得ることができます。
AO入試の出願条件をチェック!
ほとんどの大学・学部では出願するための条件が設定されています
AO入試の募集要項の中には、評定や英語資格などの条件をクリアしていないと出願できない学校もあります。皆さんも、自分がどの学校に出願できるかを応募要項などで確認してみましょう。
評定が低くても挑戦できる大学・学部もあります
高い出願条件が課されている大学がある一方で、評定の基準や英語資格がなくとも出願できる大学・学部も存在します。つまり、これまで高い評定や英語能力を獲得できていなくても、総合型選抜で合格することが可能です。また下記表のように、3.8〜4.0以上の評定がある人は、出願校の幅は広がります。評定は高ければ高いほど有利にはなるので、まだ評定をあげられる見込みがある人は、在学高校の定期試験で高得点が取れるよう、勉強に力を入れることも総合型選抜で合格を掴み取るために重要な対策であると言えます。
評定条件 | 大学 |
3.8以上 | 立教大学 明治大学 など |
4.0以上 | 上智大学 青山学院大学 ICU 慶應法FIT・B方式 慶應文(4.1) など |
評定条件なし | SFC FIT・A方式 中央大学 立命館大学 国立大学 など |
※学部によって一部例外もあります。詳しくは各大学の応募要項を確認してください。
高い英語資格があると有利
さきほども記述しましたが、出願条件に英語資格がない大学も多くあります。ところが、英検2級・準1級以上の英語資格を取得していることは、AO入試において有利な要素となります。
英語資格が特に重要視される大学として有名なのは、上智大学です。上智大学公募推薦の出願には英語資格の条件があり、基本的に2級または準1級程度の実力が必要となります。英検だけでなくIELTSやTOEFLなど自分に合った英語資格試験を見つけて、計画的に英語資格を取得する必要があります。
活動実績はいつから作っても遅くない
AO入試では「部長などの立場を経験していなければいけない」「スポーツや文化コンクールで表彰されていなければいけない」ということはありません。そのため、対策を始める時点では実績がなくても大丈夫です。自分が本当に興味のあることに関して、今から活動実績を作っていきましょう。実際にルークス志塾生も入塾した後に同じ受験生である仲間から刺激を受け、イベントに参加したり開催したり、さらには興味分野の専門家に話を聞きに行ったりすることで、十分にアピールできる活動実績を積み重ねています。
AO入試に向いている人の特徴
上記の出願条件から考えると、AO入試に向いているのは、まず評定平均が高い、英語などの資格を持っているなどのスキルのある人だということができます。
また、部活動や課外活動など実績になるような活動をしている・そうしたことに興味がある人、大学で学びたいことがはっきりしている人などにもおすすめです。
一般入試はコツコツ勉強することが大切ですが、自分の好きなことを頑張って大学受験も合格していきたいと思っている人は、AO入試に挑戦してみる価値ありといえます!
AO入試の選考方法とは?
では、具体的にAO入試においてどんな試験が課されるのかを見ていきましょう。
1次試験は書類審査
- 志望理由書
- 活動報告書/任意提出 (例:慶應SFC、立教大学など)
- 課題論文
(大学側が設定したテーマに沿って小論文を書き、出願書類として提出する)
2次試験は実践型
- 小論文
- 講義理解力試験(教授の講義や動画を見てから小論文を解く試験。レポート等が課される大学もある。)
- グループディスカッション(設定された議題を受験生3〜4人のグループで議論し、その議論での様子で評価される試験)
- 面接(個人面接、集団面接)
- プレゼンテーション(限られた時間内で、自己PRや志望理由を伝える必要がある。また大学によっては、社会問題に対する解決策を問うところもある。)
このように、一様に出願書類、二次試験といっても各大学によって課される試験が異なります。それぞれの試験の対策法も勿論異なるので、早い段階で志望校の応募要項を見て、どんな試験が科されるのかを確認しておきましょう。
AO入試特有の、学力に対する審査としては、講義理解力試験などが挙げられます。更には、共通テストの受験が追加で課せられる場合も増えてきています。
AO入試の大まかな受験スケジュールを確認!
AO入試は一般入試や指定校推薦入試よりも前に行われます。
AO入試の受験の流れを大まかに把握し、一般との併願などの受験スケジュールを計画する際に役立てるのが良いしょう。
募集要項公開・エントリー開始 | 6月〜8月 |
出願開始 | 9月〜 |
二次試験 | 10月〜12月 |
合格発表 | 10月〜12月 |
入学手続 | 12月〜 |
※大学により異なります。
ルークス志塾ではAO入試のサポート体制が万全!
今回は、「AO入試って何?」という疑問にお応えすべく、AO入試についての基本情報をまとめました。AO入試の方式は大学によって異なるので、より深く知るためには各大学の応募要項やホームページを欠かさずチェックしましょう。
ルークス志塾では、無料相談会や無料体験授業で、併願など受験戦略の提案や、個々の状態に合わせた対策の提案などを行っています。ぜひ気軽にお問い合わせください。総合型選抜に興味を持った方は、下記の申込フォームから、無料相談会や、無料体験授業にお申し込みください!
総合型選抜とは?AO入試・学校型選抜との違いや対策方法をわかりやすく解説
「そもそも総合型選抜ってどのような入試?」
「総合型選抜とAO入試って何が違うの?」
上記のように総合型選抜の概要がよくわからないことが多いのではないでしょうか?
総合型選抜とは、学校の求める基準に学生が沿っているかを、ペーパーテストの結果だけで判断しないようにした選抜制度です。また、総合型選抜と旧AO入試との違いは、学力も含めた総合的な基準が設けられているかどうかです。
この記事では実際にルークス志塾(旧AO義塾)の池袋キャンプ長がよくある総合型選抜(旧AO入試)に関しての質問や悩みにお答えし、入試の全貌をわかりやすくまとめました!
この記事を通じて「総合型選抜そのもの」と「どうやって対策すべきか」の大枠を理解しましょう!
また、ルークス志塾(旧AO義塾)では、総合型選抜にて合格した先輩の資料を閲覧できるほか、塾の乗り換えや塾の掛け持ちをしたい学生のために、授業料1ヵ月無料のキャンペーンを実施しています。
今通っている塾だけで大丈夫か不安な方や、総合型選抜にて合格者が出願した書類や面接で話した内容をもとに対策を行いたい方は、ぜひ下記より無料体験授業/相談会にお申し込みください!
総合型選抜(旧AO入試)とは?ペーパーテストだけに依らない選抜制度
総合型選抜は、以前はAO入試と呼ばれていました。
AO入試は、アドミッションズ・オフィス(AO)入試の略称です。
大学の学部・学科は「こういう生徒が欲しい!」のようなというアドミッションポリシー、言い換えると大学が求める生徒像を提示します。
言い換えるならば、総合型選抜は「大学と受験生とのマッチング」を重視した入試で、「ペーパーテストだけに依らない選抜制度」を総称した入試形態です。
また、大学側は「この生徒はうちの大学に合っているのか」を判断するために、学力検査・学力考査、志望理由や面接などで評価するので、生徒は自身の意欲や大学でやりたいことなどをアピールする必要があります。
総合型選抜が重要視されている背景
総合型選抜が重要視されている背景として、グローバル化やテクノロジーの進歩によって「答えのない社会で活躍できる人材」が求められるようになったことが挙げられます。
こうした社会の変化を背景に、総合型選抜を導入する大学は年々増加しています。
さらに、大学入試改革により、AO入試の名称を総合型選抜へ変え、学力も含めてより総合的な実力を図る入試形態となっています。
結果として、試験の信頼性は上がり、より多くの大学が多くの合格者枠をAO入試や総合型選抜に割くようになりました。
実際に、総合型選抜をはじめて導入した慶應大学や他の私立大学はもちろん、近年では東京大学や京都大学など、国公立大学を含めたほぼすべての大学が、総合型選抜に類似した入試を導入しています。
今や、私立大学では2人に1人が総合型選抜で大学に進学しています。
そして2020年の大学入試制度改革にともない、総合型選抜の枠はさらに更に拡大していくことが見込まれています。
総合型選抜と他の試験の違いとは?
総合型選抜と一般入試、その他の推薦入試との違いを下記にて紹介します。
- 総合型選抜とAO入試の違い
- 総合型選抜と一般入試の違い
- 総合型選抜と他の推薦入試との違い
AO入試から総合型選抜へ名称が変更した理由も紹介するので、それぞれ見ていきましょう。
総合型選抜と旧AO入試の違い
学力も含めた総合力が評価される入試になった
従来の総合型選抜(AO入試)とのいちばん大きな違いは、学力がより重視されるようになったことです。
総合型選抜(AO入試)では学力検査が必須ではありませんでしたが、大学入試改革により総合型選抜では大学入試改革によって、学力検査が課されるようになりました。
大学は「3つのポリシー」を明記することが義務化された
もう一つ注目すべき点として、大学側は3つのポリシーの策定が義務付けされました。
ポリシーとは、簡単に言うと「方針」のようなものです。
3つのポリシーとは、
- 「卒業認定/学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)
- 「教育課程編成/実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)
- 「入学者受入れの方針」(アドミッション・ ポリシー)
以上の3つを指します。
これまでは総合型選抜(AO入試)でも、各大学の募集要項にはアドミッション・ポリシーは明記されていましたが、抽象的であり形式的な記述が多くありました。
そのため大学側のポリシーが明確に示されることで、受験生の皆さんが、大学の教育内容をしっかりと認識し、自分の興味に合わせた大学選びが可能となります。
また、ただ単に特別な実績を持っているだけでは通用しなくなり、その大学でしかできない学びを受験生がしっかりと理解し、どうして必要としているかが問われるようになりました。
特に重要なアドミッション・ポリシーについて、より詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてください。
関連:アドミッションポリシーとは?言葉の意味や分析方法・志望理由書への反映方法まで解説
総合型選抜と一般入試の違い
総合型選抜と一般入試との違いとして、試験内容が挙げられます。
前述した通り、総合型選抜は「学力+意欲」を重要視する試験内容となっていますが、一般入試は学部によって指定された学科テストの点数のみで合否を出します。
総合型選抜と他の推薦入試との違い
いわゆる一般入試以外には、総合型選抜・自己推薦・公募推薦・指定校推薦などがあります。
指定校推薦を除き、総合型選抜・自己推薦・公募制推薦入試に「大きな違いはない」です。
一般的な比較説明を読むと、「公募制推薦入試は出願基準があり、かつ専願」「総合型選抜は誰でも出願でき、かつ併願可」などの説明が見られますが、総合型選抜でも出願基準を設けている場合や併願を認めないケースなどさまざまです。
入試形態については各大学の募集要項を確認しましょう。
ちなみに指定校推薦は、大学から各高校に合格枠が与えられている入試です。
自分で直接大学に売り込む総合型選抜とは異なり、学校での評価を積み重ねることが重要です。
総合型選抜の3つのメリットとは?
総合型選抜のメリットを3つ紹介します。
- 受験回数が増える
- 準備や対策で自身のキャリアを理解できる
- 自分自身の強みを活かせる
順に紹介しますが、下記記事では総合型選抜のメリットを、「表面的」と「本質的」に分けて3つずつ紹介しています。総合型選抜のメリットを詳しく知りたい方は、ぜひ参考にして下さい。
関連:総合型選抜(AO入試)や推薦入試の受験を強くオススメする理由と、隠されたデメリットについて解説します。
メリット①受験回数が増える
総合型選抜のメリットとして、受験回数が増えることが挙げられます。
総合型選抜は出願と選抜時期が早いため、たとえ落ちてしまっても一般入試で受け直すことが可能です。
そのため、総合型選抜と一般入試でチャンスを2回に増やすために受けることもできます。
しかし、専願のみの学校もあるので、併願が可能なのか事前に確認しておきましょう。
メリット②準備や対策で自身のキャリアを整理できる
総合型選抜の2つ目のメリットとして、準備や対策で自身のキャリアを整理できることが挙げられます。
総合型選抜の出願書類を作成したり、面接対策をしたりすることで、大学で何をしたいか自分の中に落とし込めるため、キャリアデザインを受験を通してできます。
たとえ落ちても、キャリアを整理できている点は一般入試を受けた後にも生きてくるでしょう。
メリット③自分自身の強みを活かせる
3つ目の総合型選抜のメリットは、自分自身の強みを活かせることです。
総合型選抜は、学力だけではなく、自身の得意領域・強みも評価の対象となります。
自身の得意領域や強みを評価してもらうためには、徹底した自己分析が必要ですが、学力以外の部分で受験を有利にできる可能性があるのは、総合型選抜のメリットでしょう。
総合型選抜の2つのデメリットとは?
前章では総合型選抜のメリットを3つ紹介しましたが、本章ではデメリットを2つ紹介します。
- やる気を出すのが遅い生徒には難しい
- 一般入試に影響が出る可能性が高い
順に紹介します。
デメリット①やる気を出すのが遅い生徒には難しい
総合型選抜のデメリットとして、やる気を出すのが遅い生徒には難しい点が挙げられます。
このデメリットは、どの試験でも当てはまるかとは思いますが、総合型選抜では、3年間の学校生活での積み上げが総合的に評価される試験でもあるため、3年生になってからやる気を出しても間に合わないです。
よって、やる気を出すのが遅い人には総合型選抜の受験は難しいでしょう。
デメリット②一般入試に影響が出る可能性が高い
2つ目の総合型選抜のデメリットとして、一般入試に影響が出る可能性が高いことが挙げられます。
前章のメリットにて、「受験回数が増える」と紹介しましたが、一般入試と総合型選抜の両方を対策していくと、どちらも中途半端な対策となってしまう可能性があります。
受験(チャンス)が増えるのはメリットですが、デメリットにもなる可能性があると覚えておきましょう。
総合型選抜(旧AO入試)の選考方法とは?一次選考と二次選考の2種類
総合型選抜(旧AO入試)の試験内容は基本的に、一次(書類)選考と二次選考に分かれています。
一次の書類選考では、調査書などの高校からの書類と、志望理由書などの学生からの書類の提出が求められます。大学によっては、事前課題レポートがあったり、作成した動画を添付する必要があったりします。
二次選考では多くの場合、大学へ直接行き、小論文をその場で書いたり面接があったりします。面接は出願書類の内容や、志望分野への知識などを聞かれることが多いです。また、グループディスカッションが行われることもあります。
では下記にて、総合型選抜の選考の流れを紹介します。
総合型選抜の選考の流れ
総合型選抜の選考の流れは下記となります。
- 6月|エントリー
- 8月〜9月|出願(一次の書類提出)
- 10月〜11月|二次試験
- 11月〜12月|合格発表
順に紹介します。
6月|エントリー
大学によっては、6月くらいの時点でエントリーが必要になります。エントリーでは、簡単な志望理由を書いた資料の提出や、オープンキャンパス参加、オープンキャンパスでの個別面談などが求められる可能性があります。
8月〜9月|出願(一次の書類提出)
多くの大学が8月〜9月に出願となります。
出願では、調査書や志望理由書の提出が求められます。ここで提出した書類が一次1次の書類考査の対象となります。
ここでの書類には顔写真なども必要になるので、夏休みに書類準備とともに共に写真も用意しておくとよいでしょう。
また、合格するための志望理由書の書き方を知りたい方は、下記記事にてまとめているので、ぜひ参考にして下さいしてください。
関連:【プロ講師が解説】総合型選抜(AO入試)で合格する志望理由書の書き方
10月〜11月|二次試験
10月〜11月の期間に一次試験合格者を対象とした二次試験があります。
二次試験では、面接や小論文、グループディスカッションが課されます。
一次試験が終わった時点ですぐに二次の対策を始めるとよいでしょう。
また、二次試験が難関となる大学もあり、その場合は二次試験の対策をもっと早くから始めましょう。
11月〜12月|合格発表
多くの大学や入試方式で年内に合格が出るのが、総合型選抜の特徴です。
さらに、一般入試と時期がずれているので一般入試との併願することも可能です。
総合型選抜を対策する前の事前準備とは
総合型選抜の対策を行う前の事前準備を紹介します。
- 自分をよく分析しよう
- 自分とマッチする大学を探そう
本格的に対策を行う前に事前準備を忘れないでください!
事前準備①自分をよく分析しよう
総合型選抜では、あなたが将来何をしたいのか、そのために大学で何を学びたいのかを明確にする必要があります。
そのために、まずは「自分の興味分野」「取り組んできたこと」「辛かった経験」などを含め、これまでの経験をすべ洗い出してみましょう。 自身の経験やそこでの感情を振り返ることで、自分だけの将来像を描くことができます。
きっかけは自分の趣味でも構いません。過去の塾生の例で言えば、「韓国文化が好きだけど両親にその話をすると反韓感情からか怒られてしまう、なぜだろう。」のような経験から、「日韓関係の改善」を志望理由書のテーマにした受験生がいました。このように、自分を振り返ることで、将来像を描けるでしょう。
事前準備②自分とマッチする大学を探そう
次に4年間を過ごしたい大学を考えてみましょう。 ①で明確化された学びができるのはどこかを基準に選んでください。
偏差値やネームブランドで上から順に選ぶのではなく、オープンキャンパスや学術発表会・学祭へ足を運んだり、ホームページやパンフレットを精読するなど、手足を動かしながら大学学部の特徴を調べてみましょう。 そして自分の学びたいこと/研究したいことにマッチする大学学部をリストアップしてみましょう。
総合型選抜に合格するための3つの対策方法とは?
総合型選抜・推薦入試では自分の興味関心や課外活動などを強みとしてアピールできるため、一般入試の学力や偏差値から考えると合格が難しい大学にも逆転合格できる可能性があります。
ただし、ただ自分のアピールをすればよいのではなく、それが大学の求める学生像とどう一致しているかや、大学の学びを経て社会にどのように貢献していきたいかなど一貫性を持って伝える必要があります。逆転合格にはがむしゃらに頑張るのではなく「戦略的な対策」が必要です!
また、総合型選抜は現役生の特権のように思っている人もいるかもしれませんが、多くの大学が、現役生・高卒性・社会人に受験を認めています。
ルークス志塾では30歳を超えた受験生が、AO入試で見事志望校に合格しました。
以下、3つの対策方法をみていきましょう。
- 出願条件を満たすようにする
- 志望理由をブラッシュアップする
- 面接や小論文の「伝える力」を磨く
それぞれ紹介します。
対策①出願条件を満たすようにする
総合型選抜の出願条件として、多くの大学で設けられているのは、一定以上の評定平均があることや語学資格を保持していることです。
総合型選抜はペーパーテストのみで合否が決まる訳ではありませんが、もちろん基礎的な学力がが学力が求められています。それを測るための1つの指標として、評定平均や語学などの資格が必要です。
多くの総合型選抜で学力試験を実施していないからこそ、評定平均や資格を重視する大学学部は多い傾向にあります。
出願条件を満たさなければ挑戦すらできないので、日々の努力を怠らずにクリアしていきましょう。
また、評定平均の重要性に関しては下記記事にて詳しくまとめているので、ぜひ参考にして下さい。
関連:評定が低くても大丈夫?総合型選抜(AO入試)合格と「評定平均値」の関係について解説!
対策②志望理由をブラッシュアップする
総合型選抜では志望理由書やその後の面接試験で、大学で何を学びたいのか、そして将来は何をしたいのかなどを問われます。
学問の専門家である大学の教授の前で、表面的な理解や興味のみを示しても、すぐにわかってしまいます。
自分が選んだテーマに本気で取り組みたいことを示すことが必要ですが、それには下記2点が重要です。
- オタク度を上げる
- 活動実績を作る
それぞれ見ていきましょう。
オタク度を上げる
オタク度を上げるとは、つまり、志望理由のテーマへの深堀りです。
自己分析で自分が興味があるとわかったことを深堀りしていきます。まずは、自分が将来実現したいことは、現状の社会にどのような問題があるのかをまずは書籍や検索などを駆使して調べてください。その分野の第一人者に話を聴いてみるのもよいでしょう。とにかく、自分のテーマに関しては、他のどの受験生にも負けないオタクになってください。
オタクになることによって、現状の問題に自分がどう向き合って解決していくかも考えられるようになります。オタクになればなるほど、自分の志望理由や、大学で学びたいことの計画も深まっていくでしょう。
活動実績を作る
活動実績は、自分が将来・大学でやりたいことに対して一歩でも活動しているかどうかです。
ただボランティアに参加するのではなく、自分が将来目指していることに対する活動が評価されます。その実績を作り志望理由書に盛り込んでいくことが大切です。
詳しい活動実績の作り方は、下記記事をご覧ください。
関連:総合型選抜(AO入試)合格者に共通する「活動実績」について解説!実は、「実績だけが全て」ではありません。
対策③面接や小論文の「伝える力」を磨く
出願条件を満たし、オタク度を上げて志望理由のブラッシュアップを行っても、試験でそれを伝えられなければ合格にはたどり着けません。総合型選抜で多く採用されている、小論文や面接などの選考の中で、自分の考えていることを的確に表現するには、練習をして「伝える力」を身に付けることが必要です。
例えば、小論文では、まずは型を学び、過去問などを通じて書く練習を行い、適切なフィードバックを受けて実力を向上させていきましょう。
また、面接では想定質問に対する回答を丸暗記する受験生も多いですが、それでは面接官と対話ができなかったり、想定外の質問に慌ててしまったりします。模擬面接を行って実践的な練習をしていきましょう。
そこで小論文対策を行いたい方は、下記記事にて小論文の書き方を分かりやすく解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。
関連:【高校生必見!】小論文の書き方を分かりやすく解説。書き出しや構成、勉強方法を紹介
さらに、下記記事では総合型選抜の面接対策を、高校生の皆様にお伝えしているので、こちらもぜひ参考にして下さいしてください。
関連:総合型選抜(AO入試)の面接・口頭試問ではここが見られている!「評価されるポイント」とその「対策法」および「質問例」をお伝えします。
総合型選抜(旧AO入試)に関するよくある質問
最後に総合型選抜に関するよくある質問を紹介します。
- 総合型選抜に受かる人・向いている人の特徴はなに?
- 総合型選抜は大学と専門学校で違いはある?
- 総合型選抜で受かりやすい大学はある?
- 総合型選抜の合格率はどれくらい?
- 総合型選抜はいつから対策を始めるべき?
同じような疑問をお持ちの方はぜひ参考にして下さい。
総合型選抜に受かる人・向いている人の特徴はなに?
総合型選抜に受かる人・向いている人の特徴としては下記が挙げられます。
- 英検準1級以上の保持者
- スポーツや部活動を頑張っている人
- 好きでたまらないものがあるオタク型
ルークス志塾(旧AO義塾)では上記のような人が受かりやすい傾向にありました。しかし、総合型選抜に向いている人はいないと考えています。
なぜ上記のように向いている人がいないと考えているのかは、下記記事にて詳しく紹介しているので、気になる方はご覧ください。
関連:総合型選抜(AO入試)に向いている人・受かりやすい人の特徴を、ルークス志塾プロ講師が解説します!
総合型選抜は大学と専門学校で違いはある?
大学の総合型選抜は前述した通り、「学力+意欲」を重要視していますが、専門学校の総合型選抜は学力試験を設けていない場合が多いです。
また、合格した場合必ず入学することを条件にしている学校も多いです。
総合型選抜で受かりやすい大学はある?
総合型選抜で受かりやすい大学の特徴として、出願条件に「高校の評定平均」がない学部が挙げられます。
高校3年間の成績よりも、どのような興味を持ち合わせているのかを重要視している大学が受かりやすいでしょう。
総合型選抜の合格率はどれくらい?
結論からいうと、総合型選抜では、私立文系のような一般入試で倍率の高い大学・学部では合格率は高い傾向にあります。
有名大学の細かな合格率に関しては下記記事にてまとめているので、ぜひ参考にして下さい。
関連:総合型選抜(AO入試)は、受かりやすい?一般入試と倍率や合格率を比較してみました。
総合型選抜はいつから対策を始めるべき?
結論から言えば「早いに越したことはない」です。
総合型選抜は受験生の総合的評価であるため「部活動で頑張った経験」「海外経験」「学校の勉強を頑張ってきた」「趣味に没頭してきた」など、あなた自身がすでに強みを持っている場合は、直前になってからでも間に合う可能性はあります。しかし、何度も述べているようにそれだけでは合格できないので、受験を考えた時からすぐに対策を始めてください。
ちなみに多くの受験生は文理選択や進路選択など、大学受験へ向けた意思決定の際に総合型選抜の受験を考え出します。
特に高校2年生の夏に大学のオープンキャンパスへ足を運び、そこから対策を始める受験生が多い傾向にあります。
「出願条件×自分の得意分野」で戦略的に合格を狙おう!
今や大学受験は「自分の有利なところ」で戦う時代。
ルークス志塾では「AO入試・推薦入試」でこれまで打ち出してきた実績、合格ノウハウを活かして、 あなたがワンランク上の大学に合格するための方法を見つけることができます!
まだ具体的に将来像を描けていなくても問題ありません!ルークス志塾での対話式の授業の中で、あなたの中にある「オタクの種」「スキルを伸ばせる可能性」そして「志」を一緒に見つけていきましょう。
あなたに必要な総合型選抜対策を、まずは無料で教えます!
コンテンツをみて、総合型選抜に興味を持った方は、下記の申し込みフォームから、一度無料相談会へお越しください!