【徹底解説】上智大学 総合グローバル学部 公募推薦合格対策法

上智大学 総合グローバル学部 公募推薦入試のポイントを全て答えます
上智大学総合グローバル学部を志望している受験生へ近年、AO推薦入試を志願する受験生は増加傾向にあり、総合グローバル学部の倍率も以前と比較して高まってきました。
そんな総合グローバル学部ですが、課題小論文等で出題される問題は、長らく変わっていません。つまり合格するためには、必ず抑えなければならないポイントが存在するのです。
「そもそも総合グローバル学部ってどんな学部?」「どんな試験があるの?」「合格するために必要な対策とは?」など、ネットで調べても出てきにくい情報だからこそ、気になる受験生が多いのではないでしょうか。
この記事では実際にAO義塾の池袋キャンプ長が、AO推薦入試受験生が抱える質問や悩みにお答えし、面接の全貌をわかりやすくまとめました!
総合グローバル学部の概要

学部の理念
総合グローバル学部(FGS)は2014年に外国語学部の一部専攻から独立する形で設立された学部であるため、上智大学の中では新興学部と言えます。
まずは総合グローバル学部が目指す理念を確認していきましょう
地球規模の課題解決に貢献できる人材を育てる
上智大学総合グローバル学部公式HPより引用
グローバルとローカルの双方向視点で“ 解” を導く
国単位ではなく、
地球全体が絡む課題と向き合う
安全保障、紛争、貧困、移民、難民、地球温暖化といった、今日の国際社会が直面しているさまざまな地球的課題を深く理解し、その解決に貢献するための実践知を獲得します。また、グローバル化によってもたらされる正と負の側面についても分析し、問題解決策を構想できる力を身につけます
他のページにも総合グローバル学部について様々な記述がありますので、是非参照してみてください。
そして総合グローバル学部が大切にしていることは、問題の現場に根差し、解決策をカタチにしていくことです。
そのコンセプトを実現すべく、ユニークなカリキュラムが用意されています。
国際教養学部との違い
いわゆるグローバル系の強い大学とされる上智大学ですが、その看板を背負うのは国際教養学部と総合グローバル学部なのではないでしょうか?
そしてこの2つの学部はどう違うのかという質問は、例年多くの塾生からも質問を頂きます。以下は総合グローバル学部の公式HPからの引用です。
Q:総合グローバル学部と国際教養学部の違いは何ですか?
上智大学総合グローバル学部公式HPより引用
A:学習環境が大きく異なります。
◆総合グローバル学部は、国際関係論と地域研究を軸としてグローバルとローカル双方向の視点から現代社会を捉える力を養います。国際関係論は伝統的な国際政治学だけでなく、社会学や経済学、さらには国際組織の実務の視点も加えた構成になっています。地域研究は、今日グローバル社会の形成にとりわけ大きなインパクトを与えているアジア、中東、アフリカが主たる対象です。基礎的知識は日本語環境で身につけますが、専門科目の一部が英語で行われます。
◆国際教養学部は、すでに高い英語の運用能力を持つことを前提に、幅広い教養と論理的思考力を養うこと(リベラル・アーツ)をめざす学部です。専門分野は比較文化、国際経営・経済学、社会科学の三つから構成されます。基本的に全ての授業が英語で行われますので、はじめから欧米の大学に近い環境で学ぶと考えてください。
大きな違いとして挙げられるのは、学習環境でしょう。国際教養学部は「すでに高い英語の運用能力を持つことを前提」と明記されている、日本で数少ない学部と言えます。
それと比較すると総合グローバル学部も、英語力が高いに越したことはありませんが、国際教養学部ほどではないことが伺えます。
また、主に着眼しているフィールドに差異があることにも注目しましょう。総合グローバルは地域研究を主軸の一つに置いており、その対象がアジア、中東、アフリカなど、いわゆる途上国が多い点が特徴です。
あなたの志や英語力に合わせて学部を選ぶと良いでしょう。
総合グローバル学部 公募推薦入試の概要

出願資格と倍率について
総合グローバル学部の出願資格は
1:全体の評定平均が4.0以上
2:外国語検定試験の基準を満たしていること
・英検2級A合格
・TOEFL iBT 55以上など
やはり国際教養学部と比較して、求められる英語力が緩いことが伺えます。英検準1級に満たずとも出願できることから、グローバル系の学部に憧れがあり、英語力にあまり自信のない受験生でも受験が可能です。
総合グローバル学部を考えている受験生は、評定平均4.0と英語の資格の対策を怠らない様に気をつけましょう。
詳細は募集要項をご覧ください。
また倍率については、2019年度入試が2.6倍と、そこまで高くない点もポイントです。
上智大学は早慶と比較して倍率が低い傾向にありますので、他の大学学部の入試時期や結果、倍率等を考えて戦略的に受験するのもありでしょう。
出願書類について
ここからは募集要項にのっとり、出願書類とその内容について解説をしていきます。
1:自己推薦書
自己推薦書は全ての学部の公募推薦入試で提出が必須の書類となります。また自己推薦書に記述すべきことは
「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの。所定用紙1枚に収めてください。
募集要項より引用
アピールに値するのであれば、何を書いても良いというのが正直なところです。
原稿用紙ではなく、横線が引いてあるのみの書類なので、何文字程度書くか迷いどころですが、平均的には1000~1300文字程度と言われています。
2:課題レポート
各学部毎に課題レポートで提出しなければならないテーマが違いますので、詳細は募集要項をご覧ください。
そして総合グローバル学部は例年、同じ出題がなされます。
あなたが現在関心を持ち、大学でさらに学びたいと考えているグローバル・イシュー(地球規模問題)を1つ取り上げ、それがどのような問題なのか説明した上で、その理解と解決のためにグローバルな視点とローカルな視点がどのように重要であるかを、具体例を挙げながら述べなさい。
募集要項より引用
A4 用紙 2000 字程度・横書ワープロ原稿可
下で詳しく解説しますが、総合グローバル学部は地球社会の問題を解決する上で「ローカル」と「グローバル」という視点を非常に大切にしています。
毎年レポートの課題が変わらない点から見ても、非常に大切にしている観点ですので、自分の志に対して何が「ローカル」で、何が「グローバル」に当たるのか、考えてみましょう。
試験について
上智の公募推薦は全員がいわゆる2次試験に進むことができる為、全員がきちんと2次試験対策に取り組む必要があります。
基本的には「学部が指定する筆記」と「面接」で、総合グローバル学部の指定する筆記試験は小論文となっています。
1:小論文
2020年度の小論文は、主に環境問題を扱う出題で、2つの文章と10数個のグラフが出題され、そこから論ずる問題でした。
例年、何かしらのグローバルイシューが題材になっており、60分で800字程度の小論文となっています。時間に対する文字数はそこまで多くないことから、十分に見直しをする時間も取ることが出来るでしょう。
2:面接
公募推薦の面接は時間が非常に短いです。短い人は5分程度で、長い人でも15分に満たない程度です。
面接の長さによって合否が決まるわけではないので時間はそこまで気にする必要はありませんが、あなたが大学に伝えたいことを全て伝えることを意識して、面接に望むと良いでしょう。
質問の内容は主に志望理由系や自己PR系、グローバルイシューについての理解を問う系がメインとなります。
総合グローバル学部のポイントは 「ローカル」と「グローバル」

学部のHPに大きく記載されていたり、課題レポートの題材が長らく変わっていない様に、総合グローバル学部は「ローカル」と「グローバル」の観点をどう捉えるかが合格への鍵です。
ぞれぞれ簡単に説明をしていくと、ローカルとは「地域研究」のことでグローバルとは「国際関係論」のことを指しています。そして総合グローバル学部が扱う地域研究とは主に「アジア研究」と「中東アフリカ研究」です
一方で国際関係論は主に「国際政治論」「市民社会/国際協力論」を指しています。
つまり、ローカルとグローバルを掛け合わせるということは、上記の4つの分野から、自分のテーマに合うものを組み合わせることと言えます。
例えばあなたにとって、グローバルイシューは国際政治やガバナンスに着目するものなのか、それともNGO等による国際協力によって取り組むべきものなのかを選ぶといった形です。
これらの観点を踏まえられていないと、どうしても的外れのレポートになってしまいがちである為、気をつけましょう。
それぞれの試験の対策法

1:自己推薦書と課題レポートの書き方
正解はありませんが、自己推薦書と課題レポートはなるべく内容を密接にした方が良いと私は考えています。
出願書類の一つである課題レポートに記述することは「グローバルイシュー」についてですが、恐らく総合グローバル学部を受験するあなたの志望理由のテーマもグローバルイシューについてなのではないでしょうか?
あなたがこれまで様々な活動や探求を通して調べてきたこと(志望理由書5段落でいう問題分析と問題解決)を課題レポートに記述することによって、自己推薦書は大学で学びたいことや自己PRを中心に構成することが可能です。
そうすることで限られたスペースを効率的に使うことができるでしょう。
逆に自己推薦書と課題レポートを分けて記述しても問題はありませんが、自己推薦書に書ける文字数があまり多くない中で、志望理由と共に自己PRもしなければないらないので、どうしても文字数はカツカツになってしまいます。
また上にも記述した通り、総合グローバル学部はローカルとグローバルの観点を非常に大切にしています。
あなたが着目しているグローバルイシューについて、なぜ「国際関係論」と「地域研究」が必要なのかに着目しながらレポートを書くことで、おのずと志望理由も「総合グローバル学部だからこそ」の要素が強まっていくでしょう。
2:小論文
例年、グローバルイシューは題材となることから、国際社会問題や情勢についてのインプットを怠らないことが、最も有効な受験対策といえるでしょう。
グローバルイシューに関しては、SDGsなどをご覧になって頂ければわかるかと思いますが、必ず押さえておかなければならない世界共通の課題が存在します。
例えば最近で言えば感染症等を含む安全保障やグローバル化に伴う問題、貧困問題や移民問題、租税回避問題や環境問題などが当たるでしょう。
広く知見を深め、自身の意見を構成する力を育むトレーニングをしましょう。
3:面接
面接は基本的に「志望理由」と「自己PR」を問われる場となりますので、自己推薦書及び課題レポートをどれだけ深掘りして作り込むかが、面接対策の第一歩となります。
また面接の時間が短いことから、ある程度の質問は予想することが可能です。
予め質問リスト等を作成しておき、どう解答するか方針を決めておくと良いでしょう。
しかし、解答を丸暗記することはオススメできません。面接は双方向のコミュニケーションの場であり、プレゼンや口頭試問ではありません。
丸暗記した解答はどうしても双方向感が失われ、ネガティブな印象を与えてしまいがちです。
学校や合格者の少ない塾では本質的な対策が難しいケースも?
上記の様に、私大AO最難関とも呼ばれる上智大学公募推薦は特殊で、対策にはコツを要します。
しかし、高校の先生や合格者の少ない塾では、近年の傾向や評価ポイントの分析が困難で、重要点を抑えた面接対策が難しいことも事実です。
「課題レポートで何を書くべき?」「私のテーマにおけるローカルとグローバルって?」「どの様なグローバルイシューについて勉強していけば良い?」など、合格のためにはあなただけのカリキュラムが重要です。
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