【徹底解説】上智大学法学部 新入試で合格するための対策をお伝えします!
上智大学の入試はどう変わるのか

上智大学法学部を目指すみなさん、こんにちは。
ルークス志塾ウェブチームの伊東です。
文部科学省による大学受験改革は見送られましたが、私立大学の入試は、変化しています。
中でも上智大学は、2021年度入試から受験方法を大きくかえると打ち出しています。
新しい受験とはなにか。
受験の戦略はどのようにたてたらよいのか。
などなど。
知りたいことはたくさんあると思います。
そこで!この記事では、上智大学法学部入試について現時点でわかっている情報を詳しくお伝えします。
新入試の大まかなイメージと自分のすべき対策の方向性を掴んでみてください!
上智大学法学部の新入試制度

一般入試は3方式に変更
上智大学では、2021年度入試から、一般入試をTEAPスコア利用型、学部学科試験・共通テスト併用型、共通テスト利用型の3方式で実施することとなりました。
TEAP利用入試
TEAP利用入試では、当日の英語の試験は行わず、2020年度、2019年度に受験したTEAPまたはTEAP CBTのスコアを英語の得点として利用します。当日は、国語と選択科目(地理・歴史・数学のうち1科目選択)のみの受験です。
指定された科目が同じであれば、1度の受験で複数の学科・学部を併願することができます。
例えば、法学部の法学科、国際関係法学科、地球環境法学科を全て出願することも、法学部と文学部の学科両方に出願することもできます。
2学科目以降は受験料が割引になります。
学部学科試験・共通テスト併用型
学部学科試験・共通テスト併用型は、大学入学共通テスト(外国語、国語、選択科目)の点数と、個別試験の結果で審査をします。
個別試験では、社会と法と政治に関する試験が出題されると発表されています。
また、英語は、外部試験の成績を申請することで、共通テストの点数に加点できます。何らかのスコアを持っている人は必ず提出しましょう!
英語と社会については、後ほど詳しく解説します。
共通テスト利用型入試
共通テスト利用型入試では、上智大学の独自試験はありません!大学入学共通テストの英語、国語、地理歴史または公民、数学(1A)の計4科目の受験が必要です。
該当科目の内、指定科目以上を受験した場合は、最も得点の高い科目を換算して採点します。
外国語は外部試験(英語、ドイツ語、フランス語)の結果を提出することも可能です。
その場合は、共通テストの得点と外部試験から計算されるみなし得点とを比べて評価が高い方が採用されます。
みなし得点については、以下の通りです。外部試験はあくまで持っている人の保険と考えるとよいでしょう。英検1級を目指して勉強するよりは、センター試験で9割以上得点できるように準備する方が手っ取り早い場合がほとんどです。
CEFR レベル | みなし得点 |
C2 | 200点 |
C1(目安:英検1級高得点) | 200点 |
B2(目安:英検準1~1級) | 180点 |
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/kyoutsuu_riyougata.htm
入試日程
上智大学の2020年度入試の入試日程は以下の通りです。
試験日 | 合格発表 | |
TEAP利用型 | 2/2 | 2/13 |
法律学科/一般 | 2/8 | 2/14 |
国際関係法学科/一般 | 2/4 | 2/9 |
地球環境法学科/一般 | 2/6 | 2/12 |
上智大学の入試日程の特徴は、早慶やGMARCHといった併願校として想定される他の私立大学に比べて、試験日、合格発表日が早いことです。2月の第2週の時点で、合格がとれるというのは、その後受験を続けるにしても大きな自信と安心感を与えてくれると思います😊
2021年度以降の入試の正確な日程は、毎年11月ごろに上智大学の公式ホームページで告知されるので、皆さん自身で必ずチェックしてください!
英語外部試験を利用した受験とは?

上智大学法学部入試のTEAP利用型では、TEAPまたは、TEAP CBTを受験する必要があります。提出したスコアは、英語の配点に応じて換算して合否判定に利用されます。
共通テスト併用型、利用型では、ケンブリッジ英語検定、実用技能英語検定(英検)、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBTのいづれかのスコアを提出することができます。ただし、併用型ではCEFRレベルA2(目安:英検3級)以上、利用型ではCEFRレベルB2(目安:英検準1級)以上が求められます。
CEFRレベルについての詳細は、以下の上智大学ホームページを参照ください。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/ippansenbatsu_gaiyou.html
いずれも4技能の試験です。各検定の問題集を利用して、スピーキングの練習も忘れずにしましょう!
「社会」の問題

上智大学法学部の学部学科試験・共通テスト併用型では、個別試験において、”社会(国際関係や環境問題を含む)と法・政治に関する試験(基礎学力や思考力を問うもの)”が出題されます。これは、今までの大学入試における地理・歴史・公民という区分のない新しいタイプの「社会」の問題です。
公表されているサンプル問題から推測するには、知識問題は現代社会の分野が中心であり、リード文の内容は世界史履修者のほうが読みやすい傾向です。
最後の100字程度の論述問題がポイントとなると思われます。この問題は、国立大学の地歴公民の論述問題とは異なり、知識はほとんど必要とされていません。問題に対して論理的に答えられるかが重要です。社会科だけでなく、国語の実力もこの試験で図っているのでしょう。
練習には、上智大学が実施してきた公募制推薦入試の過去問が利用できるかもしれません!
サンプル問題は以下のページで閲覧できます。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/heiyou_sample.html
また、TEAP利用入試の社会の問題は、従来と同じように地理・世界史・日本史を選択する形式ですが、新入試の影響は見られます。
2020年度のTEAP利用入試の世界史の問題では、対抗宗教改革と大航海時代についての解説と自分の意見を書く論述問題が出題されました。論述問題は出るものと思っていた方がよいでしょう。
上智大学はキリスト教主義の大学なので、宗教史についての問題は、今後も頻出だと思います!
上智大学法学部の社会の問題の対策としては、現代社会など公民系の教科の基礎知識と宗教史の復習、過去問やサンプル問題を利用した論述問題の練習をしておくことが有効です。新聞などを読み、時事問題にも対応できるようにしておきましょう。
受験生タイプ別おすすめ受験型

【1】TEAP利用型
まず、TEAPを受験していることが絶対条件です。2年以内のスコアであればいつ受験したものでも最も高いスコアが採用されます。早い時期からTEAP対策をすすめ、複数回受験できる方に有利です!
また、TEAP利用型は、選択科目の個別試験があります。地歴公民や数学に自信がある人にとっては最も実力を発揮しやすい試験だといえます。
【2】学部学科試験・共通テスト併用型
併用型の試験問題は特殊性が高いです。
よって、上智大学を第一志望にしている受験生におすすめです。その他には、高校で現代社会を詳しく学習した方にも解きやすい問題だと思います。
また外部試験のスコアを持っていると、加点されるので有利です。
【3】共通テスト利用型
共通テスト利用型は共通テストのテストの点数だけで合否判定が行われるため、合格点も高い水準になると思われます。
ちなみに、早稲田大学のセンター試験利用入試のボーダーラインは92%です。
国公立や他大学の共通テスト利用入試も視野に入れている受験生におすすめです。数学(1A)の受験も必須なので、注意してください。
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終わりに
2021年度以降の上智大学法学部の入試は、従来のものと異なる点が多いです。
上智大学の公式ホームページをこまめにチェックするようにしましょう。
はじめてなのは他の受験生も同じです。
不安になりすぎず、こつこつと勉強をすすめていってください!