これをみれば早稲田大学 文化構想学部 総合型選抜(AO入試)の合格へ一歩近づく!

早稲田大学文化構想学部の総合型選抜とは?

早稲田大学文化構想学部の総合型選抜(AO入試)は、英語力を重視した① Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) と、他学部でも行われている②新思考入試(地域連携型)の二つです。

Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) の方は、外部試験のスコアに裏付けされた英語力と、海外留学の経験が求められます。出願書類も英語で書くものが多いです。

新思考入試(地域連携型)は、高校在学時にどれだけ地域社会に関心を持って活動できていたかが問われます。47都道府県からまんべんなく生徒を集めることを理想としているので、地方出身者には有利かもしれません。

さらに、早稲田大学文化構想学部のアドミッション・ポリシーを見れば、どんな生徒を理想とし、求めているのかがわかります。以下を参照してみてください。

早稲田大学文化構想学部の理念とは?

「文化の様相と構造を解明し、表象の分析と文芸の創造に取り組み、人間と社会の本質に迫ることによって、新しい時代にふさわしい文化を構想する」 「文化学の叡智を現代の課題で照らし、これまでの学問領域を大胆に乗り越えて、広領域的・学融合的アプローチを実践する」という学部の理念・目標を理解し、学位取得に積極的に取り組む意欲がある。

早稲田大学 文化構想学部 教育理念 より引用

入試の基本情報

【入試方式別】募集人員・倍率比較表 | 令和3年度
入試名称募集人数実質倍率志願者数合格者数
Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP: 国際文化プログラム)若干名2.89935
新思考入試(地域連携型)若干名14.61027
出願条件の学部別早見表 | 令和4年度
出願方式出願〆切入試実施日合格発表日入学手続き〆切
Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) 9月9日12月5日12月16日3月中旬
新思考入試(地域連携型)9月27日10月31日2月10日(11月18日に2次選考の合格者が発表され、共通テストの基準点クリアを経て最終的に発表)3月14日

選考内容 | 令和4年度

募集要項/応募資格早見表
出願方式     評定平均英語力その他必須資格
Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) 規定なし・TEAP 309点
・TEAP CBT 600点
・IELTS(Academic)
※General Trainingは不可 5.5点
・実用技能英語検定(英検)CSE2.0 2300点
・TOEFL(iBT)※TOEFL-ITPは不可 72点
・ケンブリッジ英語検定 160点
・GTEC CBT 1190点 
新思考入試(地域連携型)規定なし共通テスト3教科240点以上(英語100点、国語100点、歴史100点と換算)
提出書類
出願方式書類概要補足
Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) ・Application Form(Personal Information, Educational Backgraund-Overseas Experience, English Test Informationは必須、Study Abroad Experience Other Test Information, Academic Honors, Personal and Volunteer Activiteisは任意)
・出願資格(高校卒業など)を証明する書類
・成績を証明する書類
・志望理由書
・Application Formに記載した内容については、証明する書類が必要
・志望理由書は英語のエッセイ形式
新思考入試(地域連携型)・入学志願表
・出願資格(高校卒業など)を証明する書類
・課題レポート
・活動記録証明書(任意)
課題レポートは、①地域の課題②その理由③それに対する今までの活動④入学後に学びたいこと⑤卒業後の地域への貢献方法をそれぞれ述べること
※必ず所定用紙をA4用紙に片面で印刷。
二次試験
試験名試験概要補足
Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) Web会議システムを使用した面接試験(英語)第1次試験(書類審査)合格者のみ
新思考入試(地域連携型)総合試験(筆記)

まずは、早稲田大学文化構想学部の JCulP (国際日本文化論プログラム)入試概要から対策まで様々な情報をまとめました。是非最後まで読んで入試対策の参考にしてみてください!

JCulP (国際日本文化論プログラム) とは?

JCulP は早稲田大学文化構想学部に2017年から設置された比較的新しいプログラムです。日本文化について英語という国際言語を通じて学び、世界的な歴史文脈、文化状況の中で捉え直すことによって、より斬新で、より豊かな知見を獲得しようとするプログラムです。

また、日本人学生と外国人学生が共に学ぶ環境が整えられており、少人数でのグループディスカッションを中心とした授業の中で、英語でのコミュニケーション能力が伸びるのはもちろん、様々な価値観を取り入れることにより大きな成長を期待できるプログラムとなっています。

少しでも日本文化に興味があり、今までとは違った観点から日本文化に触れてみたい方や、日本文化について新たな発見を探してみたい方はチャレンジしてみても良いでしょう!

入試の概要と出願資格

2021年度入試日程
各種手続き内容日程
出願手続き2020年9月15日~9月21日
1次試験 (書類審査) 合格発表2020年11月19日10:00~
2次試験 (面接)2020年12月06日
2次試験 (面接) 合格発表2020年12月17日10:00~
入学時期2021年4月
出願条件と試験内容

JCulP の入学試験ではいくつかの出願条件があります。ここでは出願条件に加えて、書類選考時の提出書類と2次試験の内容をまとめました。以下の表を参考に受験への対策をはじめましょう!

出願条件1: JCulP での学びを強く希望すること
2: 高等学校卒業等の要件
3: 英語4技能テストにおいて基準点を満たしていること。
提出書類1: Application Form
2: 英語4技能テストの成績を証明する書類
3: 調査書
4: 志望理由書                    など
2次試験内容1: 英語による口述試験 (面接)
英語4技能テストについて

早稲田大学文化構想学部の JCulP (国際日本文化論プログラム) では出願時に外部の英語4技能テストのスコア提出を求められます。学校が独自に定める基準点以上の成績を収めている場合に限り出願は受理されます。

以下の表は2021年度入試の各種英語4技能テストの基準点になります。

各種英語4技能テスト名基準点
実用英語技能検定 (英検)2300 (CSE 2.0)
TEAP309
TEAP CBT600
TOEFL-iBT72
IELTS (Academic)5.5
GTEC CBT1190
ケンブリッジ英語検定160

JCulP と同様に英語での学位取得を目指す国際教養学部や政治経済学部の EDESSA の合格目安ともなる TOEFL iBT 100点と比較してかなり低めに設定されていることがわかります。JCulP では英語力単体だけでなく学部での学びといかにマッチングしているかが強く見られているということも覚えておきましょう!

過去の入試倍率

2017年度よりスタートした JCulP の過去4年分の入試データをまとめました。概ね5倍前後で推移しています。

年度募集人数受験者数合格者数倍率
2017年度15名80名33名2.4倍
2018年度15名150名22名6.8倍
2019年度15名141名22名6.4倍
2020年度15名107名22名4.9倍

志望理由書の主な対策方法とは!

JCulP の入試では、学校での成績や課外活動の実績、外部の試験に加えて、志望理由書面接が大きな課題となります。ここからは、志望理由書の作成と面接の対策方法をまとめていきます。

JCulP の受験で求められる志望理由書は他の総合型選抜(AO入試)とは異なり、英語での記入が求められます。内容は以下の指示文に従って記入しなくてはなりません。

Using your own personal experience as a foundation, write an essay in English of around 800 words explaining why you wish to enter the Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP).

Please address the following questions:
1: What are you particularly interested in studying at JCulP?
2: What makes you a suitable and unique candidate for the program?

ここでは、なぜ JCulP を志望するのかを軸に JCulP での学びの中で特に関心のあること、そしてなぜ自分が JCulP にふさわしいユニークな学生であるか説明しなくてはなりません。これらの内容について800語程度のエッセイにまとめるには、相応の英語力が求められます。

また、英語力のみならず、内容面での充実、すなわち日本文化を英語を通して学んでいくことの価値や目的を理解した上で自らの「志」やそのきっかけとなる原体験、大学での学習計画、その先の将来の展望をまとめることが求められます。

対策の方法としては、まず500語から1000語程度のエッセイライティングを行い英検や TOEFL で求められる分量よりも比較的長い文章を書くことに慣れてください。この程度の分量では内容的に充実した Body に加えて、文章全体の導入やまとめとしての役割をしっかりと果たしている Introduction や Conclusion を書き上げることが求められます。すなわち、構成が大切になるということです!どんなに内容の良い文章でも構成が整っていないと読み手に伝わっていきません。

基本を忘れず、週に1,2本は書き上げることを目安に練習してみると良いでしょう。自力で書くだけでなく時には添削指導等で自分のクセを見つけたり書き方の改善をしていきましょう!

また、英語力の底上げと並行して JCulP というプログラム自体日本文化の研究についての理解も深めましょう。上記の通り、JCulP の入試では日本文化を英語で学ぶことの意義やどんな分野に関心を抱いているのかまとめなくてはなりません。万葉集や枕草子などの古典文学を英語で学ぶ意義はどこにあるのでしょうか?
現代文学とも言える漫画などのポップカルチャーも海外の視点もベースにして考えると新たな発見があるでしょう!他にも、大学や学部のサイトをチェックしたり、関連する本や論文を読んだりして幅広い知識をつけましょう。情報を制するものは受験をも制します。

そして、最後に自分自身についての分析も欠かせません。こちらも同じく、自らの原体験や大学での学習計画、その先の将来の展望をまとめ、なぜ自分が JCulP にふさわしい学生であるかを説明しなくてはなりません。今まで学んできたことや経験してきたこと、今後さらに学びたいこと、そしてなぜ自分が JCulP に入りたいのか今一度確認しておきましょう。

より詳しく志望理由書の書き方について知りたい方のために、志望理由書のサンプルを用意してみました。ぜひ参照してみてください。

志望理由書のサンプルはこちらから!

面接の主な対策方法とは?

次に、1次試験合格者のみで行う2次試験、面接の対策方法をまとめていきます。

JCulP の面接では志望理由書と同様に試験は英語での実施となります。すなわち、こちらも同様に面接試験で試験官との質疑応答に対応できるだけの英語力は身に付けなくてはなりません。試験官からの質問をしっかりと聞き取り、自分の考えを英語でまとめて言葉にしなくてはなりません。

日頃から英語を聞いたり話したりする機会を積極的に作っていきましょう。TED Talks等を活用したり、オンライン英会話などの外国人とのコミュニケーションツールを用いたりするのもオススメです。

また、面接試験では自らの提出した志望理由書をベースに日本文化研究への理解や入学後の学習計画等についてより密度の高い質問に対応しなくてはなりません。小手先だけの知識や志望理由とならないように、日本文化などについて本質を見直し、自らの意見をまとめておくことが大切です。古典文学から漫画、アニメに至るまでありとあらゆる文化を持つ日本の中で英語を用いてそれらを学ぶことはどんな意味があるのか、日本文化研究においてどんな可能性を作り出していけるのか、しっかりと考えておきましょう。

合格のための対策スケジュール

最後に、早稲田大学文化構想学部の JCulP (国際日本文化論プログラム) 合格のための対策スケジュールをまとめておきます。学生さんごとに対策の仕方も変わってはきますが、あくまで一例、参考にしてみてください。

時期やるべきこと目標
1年4月〜評定平均の底上げ最低でも 4.0 以上
1年4月〜3年4月英語力の底上げ
2年7月〜3年4月英語4技能テストの受験出願条件のクリア
3年4月〜3年8月志望理由書作成準備/完成
3年8月〜3年9月志望理由書の最終確認
3年10月〜3年12月面接対策

文化構想学部 一般入試について

最後に、早稲田大学文化構想学部 一般入試の対策法を載せておきました。一般入試でのチャレンジも視野に入れている方は、以下を参照してみてください。

https://aogijuku.com/juken-taisaku/waseda/culture-media-and-society-japanese/
https://aogijuku.com/juken-taisaku/waseda/culture-media-and-society-english/
https://aogijuku.com/juken-taisaku/waseda/culture-media-and-society-world-history/

ルークス志塾の考察

併願におすすめの大学

Global Studies in Japanese Cultures Program (JCulP : 国際文化プログラム) の併願パターン

早稲田大学の他学部でも英語力をを活かした入試を行っています。社会科学部のグローバル入試国際教養学部の総合型選抜(AO入試)との併願がおすすめです。また、慶應大学経済学部のPEARL入試法学部のIB入試なども英語力を活かせる入試です。

新思考入試(地域連携型)の併願パターン

地域連携型の入試は、早稲田大学特有のものですが、他大学の総合型選抜(AO入試)でも地域性というのは強みになります。慶應大学文学部の自己推薦入試SFCの総合型選抜(AO入試)などが併願にはおすすめです。

最近の早稲田大学の入試トレンド

早稲田大学の多くの学部で近年導入されている、新思考入試(地域連携型)の目的は「グローバルな視野と高い志を持って社会的・文化的・学術的に地域に貢献すること」と掲げられており、早稲田大学が今求めている人物像であると考えられます。

社会的・学術的貢献は他の総合型選抜(AO入試)・推薦入試で問われることですが、ポイントは、文化的という部分です。早稲田大学によると、文化的とは地域文化を重視しているという意味です。社会全体という広い視点を持つと同時に、地域に焦点を絞ると何ができるのかを考えてみましょう。

早稲田大学に関連する記事一覧(学部別の対策方法など)

合格事例紹介

難関大学の合格事例

2012年の創業以来、難関大学を中心に一貫して高い合格実績を誇ります。そうして卒業した塾生・合格者のネットワークが、高校生たちの大学受験を支えるコミュニティとなっており、ルークス志塾の指導の品質につながっています。

山下部 幸秀
この記事を書いたひと 山下部 幸秀

Yukihide Yamakabe

Loohcs志塾池袋キャンプ長。慶應義塾大学環境情報学部を休学して校舎を運営する傍ら、インスタグラマーを目指している。東大や早慶上、GMARCHやSFC一般入試など、幅広く教鞭を執った経験を活かし2019年に池袋キャンプを開校、志望校合格率86.9%を達成。

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