明治大学農学部地域農業振興特別入試を解説!私の地域農業振興プラン編!
誰にも添削してもらえない…プランって何を書けばいいかわからない…。そんなあなたのために合格に近づくアドバイス!!!今回は明治大学農学部食料環境政策学科の地域農業振興特別入試を解説していきます!その中でも特徴的な「私の地域農業振興プラン」の書き方・注意するポイントについて特別に教えちゃいます!
入試情報

出願条件
1 地域農業振興に深い関心を持ち,将来,地域の農業振興を担うリーダーとして活躍する事を志す者。
2 明治大学農学部食料環境政策学科を専願とし,合格の場合,入学が確約できる者。
試験スケジュール(2021年度入学者)

試験内容(2021年度入学者)

地域農業振興特別入試はどんな受験生を求めてる??

地域農業振興特別入試とは、地域の農業振興に携わりたいという強く志望する学生のために書類、プレゼンテーション、面接試験によって選考を行う入試方式です。
地域を重視し,地域の視点から考え,取り組むことのできる志願者を求めています。そのような視点を持っていること、地域農業振興を引っ張っていけるということを書類で表現しましょう!
(要綱より)『将来特定の地域(市町村や集落など)の農業振興を担うリーダーとして活躍したいという強い意思を持った志願者のための試験です。書類選考,プレゼンテーション,個別面接などによって選考を行います。選考にあたって何よりも重視しているのは,地域農業に対する強い想いと,将来,地域農業振興を担うための具体的プランと根拠です。
入学後は,当学科の専門科目を学習するだけでなく,農学科・農芸化学科・生命科学科からも興味のある科目を幅広く履修できる環境を最大限に活用することで,農業・農村を総合的に考察できる人材として成長し,地域で大いに活躍してもらうことを期待しています。
食料環境政策学科は,「食料・環境・生命」の3つを教育・研究のキーワードに している明治大学農学部の 中の文系学科として,「食と農」,「環境と資源」をめぐる諸問題を社会科学の側面から考察し、その問題解決に取り組む人材の育成を目指しています。そのためには,食料・農業問題,環境・資源問題をグローバルな視点から考える能力を養うと同時に,地域を重視し,地域の視点から考え,取り組むことが必要です。本学科はこうした視点や問題解決能力を養成することを教育の目的としています。』
農学部食糧環境政策学科って???

大学が求める生徒像
この入試方式では、農学部のアドミッションポリシーに沿うだけでなく、将来的に地域農業に携わる意欲のある学生を求めています。地域への愛情、志と具体的かつ現実的なプランを持ち合わせた学生を求めているようです。
(要綱より)『地域農業振興に対する強い意志,斬新な発想,そして具体的プランと行動力を持ち,地域農業振興という課題に対して,本学科で学んだ知識・経験を活かし,将来は自ら地域農業振興のリーダーとして仲間を巻き込みながら取り組む能力と志を有する者。すなわち,第1に自ら住む地域の農業に愛着と誇りを持ち,第2 に,将来は地域農業振興のリーダーとして活躍する志と具体的プランを有し,第3に,そのプランが現実的な 基盤のうえに立てられたものであることを説得できる者です。もちろん,地域農業について広範囲な知識欲を持ち,実践的・総合的に考察できる者であることは言うまでもありません。』
アドミッションポリシー
大学は、社会課題を農業分野から解決していく学生を求めているようです。人類の生存を担う食料・環境問題を中心に扱う学科となっています。
(要綱より)『農学部:人類の福祉と健康に関わる課題の解決に向けて「食料・環境・生命」という21世紀を象徴する3 つのキーワードを軸に,新時代に対応した特色ある教育・研究を行っています。新時代を担う専門的知識と技術を身に付けた人間性豊かな人材の育成に努めています。
食糧環境政策学科:人類の生存基盤と福祉に関わる食料・農業問題と環境・資源問題について,社会科学の観点から,個人,地域から地球規模までを広く視野に入れ,問題解決への道筋を考究し,行動できるような専門性と総合性を兼ね備えた人材となることを目指す学生。』
プラン作成5つのステップ!

いきなり書き始めることはせずにステップに沿って書いていきましょう。アイデア次第のように思われがちですが、このような課題の時はいかに調査をしたかが合格へのカギになります。
ステップ1 プランの設定を作りこむ
ここで受験生に問われていることは、
・どのように地域農業振興に関わっていくか
・地域の農業の実態
・自分で思い描いているプラン
の3つです。それをさらに細分化して考えると、受験生が考えるべき点は以下のようになっていきます。
・取り組む場所
・自分はどの立場で参加するのか
・地域がどのような問題を抱えているのか
・その問題の要因は何か
・どのような課題に取り組むか
・なぜその課題に取り組むのか
・どのような手法を活用するか
一つ一つなるべく具体的にそのプランの「設定」を組み立てていきましょう。実際に書類には書かない部分でも想定しておくとプランに具体性が増します。
これはあなたが、アドミッションポリシーや求める人物像として挙げられている、「志、具体的なプランを持つ学生」であると示すのに特に有効となります。そして最も重要なのが、その選択をする理由です。なぜその手法を活用するのかと聞かれた際に、あなただからこそ取り組める理由も説明できるようにしておきましょう。経験・環境などから結びつけた説明が有ると尚良いでしょう。
ステップ2 問題の分析・他地域での事例を調べる。
プランを作るにあたって問題の原因、課題を解決する必要性を正しく認識しておく必要があります。徹底的に取り組む地域に関して分野を超えたリサーチを必ずしましょう。既に解決のためにプロジェクトが進んでいることもあるでしょう。なぜうまく行っていないのかについても分析し、自分のプランに反映させましょう。
また農業に関する課題は全国各地で同様な事例があることがほとんどです。他の地域での取り組みについてもかかさずリサーチをしておきましょう。
アイデアの独自性や実現可能性、着眼点など様々な評価基準がありますが、どのような評価軸であろうと優れたプランを立てるには必ず圧倒的なリサーチが活きてきます。農業という分野にとどまらず、その地域の特性や人口分布や歴史など幅広くリサーチをしましょう。特に地域について詳しくなっておくことは絶対です。ここの作業量でプランの完成度が大きく変わってきます。
一番最初にリサーチをするのが普通ですが、それだと他地域の例に引っ張られてしまい、あなたのプランとしての独自性が失われてしまうこともあるので、他地域の例を参考に、自分のプランをグレードアップするという意識で調べてみましょう。
ステップ3 プランの批判をして作り直してみる。
ここまでくるとある程度プランが完成してきます。そこで一度、そのプランを否定的な目線で一度見直してみましょう。するとプランが解決策になっていなかったり、論理が成り立っていなかったりといった部分に敏感に反応できるようになります。
ステップ4 1200字以内収めることを考える。
準備をしてから、全ての問いに答えていくと到底1200字では収まりきらなくなります。書くことを取捨選択と言うよりは、丁寧に説明する部分、簡略化する部分を選んでいきましょう。
例えば地域で既に農業の活動を行っている人であれば、地域の課題について具体性の高い話が出来るでしょう。そうであれば、地域の課題について1番詳しく述べ、比重を増やし、取り組む理由は簡単に書いたほうがいいでしょう。
自身の強みと、アピールしたい部分の配分を増やすことを意識しながら、文字数を削れるように表現などについても作り直していきましょう。
ステップ5 実際に書いて自分で何度も書き直していく!
ここまで来たらあとは書くだけです!誤字脱字に気をつけて書いていきましょう。1度書きあげてから何度も添削していきましょう。その回数が多ければ多いほど、プランは優れたものになっていきます。1度書いたから終わりではなく書き上げてからも何度も読み直して優れたプランに仕上げましょう。
この時間で大きく提出資料のクオリティは上がっていきます。そのために早い段階から資料作成に取り組むことを強くお勧めします。また一人でなく同じようにAO入試に向けて取り組んでいる友達などと意見し合いながら磨きをかけていくといいでしょう。
私の地域農業振興プラン合格への4つの極意

必ず具体的事実に基づくプランにしよう!
受験生の中で多いのですが、「農家は若い担い手がいない」「農家の数が減っている」「人手不足になっている」とだけ述べて議論を進めていきがちです。減少しているのなら具体的なデータを、深刻な問題となっているというのであれば、直接話を聞いた経験がなくてはただの主観でしかありません。
プランを立てるにあたり、事実に基づき冷静に地域の現状や課題について分析していきましょう。そして可能な限り具体的にプランを作っていきましょう。これはコンセプトや目的の段階からです。
例えば、〇〇市は20年前から、20〜40代の人数が〇〇人減少、65歳以上の割合が〇〇%増加といったように高齢化が進んでいる。市内高校も3校廃校になり、そもそも若者が地元にいない。
この事実があると、地域の農家の中で若者を増やすというプランよりは、都内大学生(農学部生中心)をターゲットに住み込みの農家体験を農協が負担して招き入れ、積極的な機会作りを行い、若者を地域に呼び込む方が良いと考えられるようになります。
自分がプランに取り組む理由を読み手が納得しやすいようにしよう!
意外と注目されるのは、課題に取り組む理由です。極端な話をしますが、「東京生まれだけど北海道でこのプランをやります!」という人がいたとします。何も理由がないと本当に将来取り組むのか疑わしく捉えられてしまいます。しかし、「祖父が北海道に住んでいる」「ジャガイモがものすごく好きだ。高校時代はジャガイモに関する研究を行い全国的な評価を受けた。」プランとつながりがあると本当に実行しそうだなと説得力が増します。その土地が好きという理由でも構いません。しかしその土地に関して自分は詳しい、接点があるということを必ず示しておきましょう。
プランが示した課題の解決策になっている
一番ありがちなミスです。地域の問題点について述べた後示したプランが実は解決策になっていないことが意外と多いです。
例えば、地域で育てている食材が、別の地方産製品のせいで売り上げが大幅に下がっているという問題について書くとする。解決策として地域の商品をブランド化するというプランを立てます。他の地方の製品が安いがために売れているのであれば理にかなったプランかもしれません。しかし他の地方の製品が絶対的ブランドとして成立している場合はどうでしょう。場合によりますが、そのプランはほとんどの場合正しい選択でないでしょう。その課題に必ず直結する解決策を示しましょう。また自分で添削する場合などはこのポイントに注目して見直してみましょう。
食糧環境政策学科へ進学する理由が伝わるプランに!
なぜ他学科でなく食糧環境政策学科なのか?これは志望理由書でも同様ですが丁寧に説明する必要があります。試験の中で確かにあなたはうちの大学のこの学科にくるべきだと思わせなくてはなりません。プランの内容次第では、それなら他の学部の方がいいんじゃないか?と思われてしまうことも…。大学のアドミッションポリシーなどを十分に理解した上で書きましょう。
Loochs志塾の無料相談会
当たり前のことですがプランは自身で行いたいと考えている本心を書くべきです。しかし特にこのポイント、もちろん先ほどから挙げているポイントにも意識して書くことができるとグンと合格に近づくことができるでしょう!!
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