明治大学農学部自己推薦特別入試を徹底解説!選考課題(食料環境政策学科)編!!
今回は明治大学農学部自己推薦特別入試を解説していきます。そんな受験生の悩みを解決しちゃいます!!
入試情報

出願条件
⒈ 明治大学農学部志望学科を専願とし、合格の場合、入学が確約できる者。
⒉ 以下の(1)(2)のいずれかの条件を満たす者。
※公募制Bは要項をお読みください。
公募生A
各学科、2つの条件があり、①②によって選考課題が異なる。
農学科
①全体の評定平均値(学習成績の状況)が4.0以上の者
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者で、全体の評定平均値(学習成績の状況)が3.5以上の者
農芸化学科
①全体の評定平均値(学習成績の状況)が4.3以上の者
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者で、全体の評定平均値(学習成績の状況)が4.0以上の者
生命科学科
①全体の評定平均値(学習成績の状況)が4.0以上の者
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者で、全体の評定平均値(学習成績の状況)が3.5以上の者
※学業以外の優れた活動歴では特に研究発表・懸賞論文分野の実績のある者を重視します。
食料環境政策学科
①全体の評定平均値(学習成績の状況)が4.0以上の者
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者で、全体の評定平均値(学習成績の状況)が3.5以上の者
高等学校(中等教育学校の場合は後期課程)在学中に、特筆すべき優れた能力を恒常的に発揮した者 (但し、スポーツ競技は除く)で,それを具体的・客観的に証明する資料(書類・作品・記事・書籍等)を提出可能な者。
[該当者の例]
科学技術一般に関するもの国際科学技術コンテスト(数学オリンピック・化学オリンピック・生物学オリンピック等)や、公的な発表会において,優秀な成績を収めた者。各種懸賞論文において、優秀な成績を収めた者。
農学や農業に関するもの日本学校農業クラブ全国大会等において、優秀な成績を収めた者。
資格検定分野外国語や数学、簿記、パソコン技能などにおいて、極めて高度な資格を有している者。
社会貢献分野、ボランティア・地域活動などに恒常的に参加し,献身的・指導的役割を果たし、その実績を社会的に証明できる者。 文化・芸術・芸能活動などの分野において、学外の大会・展覧会・コンクール等にて、個人また団体で優秀な成績を収めた者。
試験スケジュール(2021年度入学者)

試験内容(2021年度入学者)

自己推薦特別入試はどんな受験生を求めてる??

(要綱より)
(1)農学科
自己の目標を達成するために意欲的に学び地道に努力する者。特に食料生産や緑地を含む環境の保全と創生に関わる分野の知識と技術を身につけて,将来これらの分野で社会に貢献しようという熱意を持っている者を歓迎する。
(2)農芸化学科
化学が得意で,生物(動植物や微生物),食品及び環境などの分野を勉強したいという強い意欲を持ち,将来この分野で社会に貢献しようと思っている者。調査や実験などによって物事を解明することを好み,課外活動で活躍した実績を持つ者の応募を歓迎する。
(3)生命科学科
知識欲・探求心が旺盛で,地道な努力と深い思考ができる者が望ましい。自己推薦特別入学試験は学力試験では評価できない潜在能力を有する学生を採用することが目的である。したがって,全科目を万遍なくこなすのは得意ではないが,特定の科目(特に生物と化学)が得意な者,あるいは特筆すべき個性・資質を持つ者を求めたい。なお,生物基礎及び生物,化学基礎及び化学を履修していることが望ましい。
(4)食料環境政策学科
第1に,食料問題・環境問題に強い関心を持っている者。例えば,それらに関する事柄について自ら積極的に調べ,発表し,また行動する者。第2に,社会科学的な知識欲・探究心に富む者。例えば,食料問題・環境問題を社会の仕組みという点から探求し,その解決策を考えたいという強い意欲を持っている者。第3に,大学を卒業した後は,関連する分野で社会に貢献しようという具体的なイメージを持っている者。例えば,高い外国語能力を身に付け,国際的に活躍したいというのもその一つである。
自己推薦特別入試では、学科ごとに求める生徒像が大きく異なりますが、高い学習意欲、課外活動や外国語、理系科目で突出した才を持つ生徒を求めています。
基礎的な知識、及び高校時代からの活動実績があり、農業分野で将来活躍したいという強い意欲を持つ者を求めています。
明治大学農学部って?

アドミッションポリシー
人類の福祉と健康に関わる課題に対し、農業・食料分野から解決を図ることを目的に研究活動を行なっているようです。農学の役割を理解し専門的知識と技術、そして人間性豊かな人物を育てることを目標としています。共通するところとしては課題解決に向けたものを感じます。特に学科については以下の要項に書いてある通りです。
(要綱より)農学部は,人類の福祉と健康に関わる課題の解決に向けて「食料・環境・生命」という21世紀を象徴する3つのキーワードを軸に,新時代に対応した特色ある教育・研究を行っています。新時代を担う専門的 知識と技術を身に付けた人間性豊かな人材の育成に努めています。 そのため農学の役割と魅力を理解し,幅広い教養を身に付けた志願者を期待します。各学科では,具体的に次のような学生を求めています。
○農学科:人類の生存にとって最も重要な食料生産や環境の保全に関わる分野で活躍できるよう,地球的視野・幅広い科学的素養と農学に関連する基礎的技術体系を総合的に身に付けた,問題解決能力 の高い人材となることを目指す学生
○農芸化学科:農芸化学分野に関する事柄を的確に評価判断するために必要な幅広い専門知識と確 かな実験技術を習得し,生物機能を応用したバイオテクノロジーと最新のサイエンスを融合した手法を用い,人間生活に関わる食品・環境,微生物,化学・生物の各分野で日本のみならず国際社会にすることを目指す学生
○生命科学科:あらゆる生物の生命現象を分子レベルで解析・解明し,生物個体の多様な生命現象のメカニズムや生物間の相互関係などを探り,生命全般や地球的な環境の問題の解決に貢献することを目指す学生
○食料環境政策学科:人類の生存基盤と福祉に関わる食料・農業問題と環境・資源問題について,社会科学の観点から,個人,地域から地球規模までを広く視野に入れ,問題解決への道筋を考究し,行動できるような専門性と総合性を兼ね備えた人材となることを目指す学生
課題について考えてみよう

今年度の選考課題のテーマは以下の通りです。
<課題図書>
生源寺眞一(2018):生源寺眞一著『新版 農業がわかると、社会のしくみが見えてくる 高校生からの食と農の経済学入門』家の光協会
<課題レポート>
1.課題図書の感想文。課題図書を読んだ感想を,あなたの問題意識を踏まえ,約 1,000 字で書いてください。
2.調べ学習課題図書のなかで,自分が興味をもった内容について調べ学習をしてください。 なお、次の点に留意して,2,000~3,000 字程度のレポートにまとめてください。
(1)自分の興味をもった内容,問題意識に関連する文献や新聞記事,統計などを調べてください。
(2)調べたことについて自分の意見を述べてください。
<注意事項>
(1)レポートの冒頭には「氏名」「志望学科」「在籍高校」を必ず書いてください。
(2)感想文と調べ学習はともに,Word 等のワープロソフトで作成し,「A4 サイズ」「40 字×36 行」でページ設定をしてください。
(3)文字のフォントは明朝体 10.5 ポイントを基本としますが,見出しや強調したいところなどについては自由に設定してもかまいません。
(4)図表や写真を挿入する場合は,図表番号と題名を付け,出所を明示してください。
(5)引用する文献・新聞記事については,出所を明示してください。
(6)インターネットの情報源については,アドレスとアクセスした期日を明示してください。Wikipedia は調べる過程で参照してもよいですが,引用は認めません。
(7)当課題は,課題に取り組む本人のレポートへの取組姿勢・努力量・考える力などを中心に評価します。
この問いに対してどのように考えていくかについて一緒に考えてみましょう。
1.課題図書の感想文。課題図書を読んだ感想を,あなたの問題意識を踏まえ,約 1,000 字で書いてください。
大学でどのように学びを発展させたいか考えよう
特別な入試方式で受験するということもあり、受験生の皆さんは大学で取り組みたいテーマ等が既に決まっていると思うのですが、その内容が本当にこの大学に進んでやるべきことなのかということをきちんと考え直して書きましょう。書籍の内容もきちんと踏まえているか確認しましょう。
注意事項は熟読して守ろう。
このような課題内容の場合、参考資料の書き方や、字数、必ず書かなくてはならない内容など細かく指定されている場合がほとんどです。今回は以下の6点が注意事項として指定されています。これを1つでも守らなければ採点すらされないという気持ちで注意して課題に取り組みましょう。
書籍についてポイント
高校生向けにわかりやすく、世界の農業、日本の農業を考える上で必要な食生活のつながりや、フードセキュリティ、農業保護など幅広く農業について触れられている。具体的な数値や経済的知識の利用と歴史の出来事を含め、非常に分かりやすく纏められている農業・農業経済学の入門的な書籍です。
課題図書の内容をまとめていこう
本の内容をすべてさらうのではなく、自分の興味を持った部分や学びとなった部分を重点的に、この記事の最後にある「本の要約早技」を参考に要約していきましょう!
課題文の中で問題意識を持った部分を書き出そう
著者が複数挙げていた現代の農業に関する問題と自身の問題意識で合致するものを書きましょう。具体的な問題から、その問題の本質が何なのか、原因はどこにあるのかまで考えましょう。体制であったり、環境についての問題に気づけると、より深く農業全体の課題解決につながる議論を行うことができるようになります。
2.調べ学習課題図書のなかで,自分が興味をもった内容について調べ学習をしてください。 なお、次の点に留意して,2,000~3,000 字程度のレポートにまとめてください。
1の課題の中で興味を持ったことを大雑把に調べてみましょう
興味を持ったことについて少し調べてみましょう。(ここで「興味を持った」というのは「疑問を感じた」という意味合いで)ソースは問いません。Wikipedia等も含めて、課題図書の内容からテーマに関する純粋な知識を増やしましょう。
仮説を立ててみましょう
疑問に対して、自分なりの仮説を立ててみましょう。なんとなくではなく、根拠を持った仮説を立てることを心がけましょう。(感覚ではなく、データに基づく推測)
深掘りできそうな組織、人物、地域を絞り、文献調査を行う
テーマに関する事柄に関する出来事、人など関連する事柄の歴史、現在(未来最新)について調べながら、今までどうだったのか、これからどうなるのかを中心に調べましょう。課題解決には「歴史を知る、今を知る」ことが重要だからです。
仮説が正しいと証明する文献、仮説とは異なる意見の文献どちらもを探そう
調べていくうちに自然と自分の仮説が正しいと示す資料ばかり集めるようになり、資料を事実とは違う形で捉えるようになります。常に中立の立場で調べていきましょう。
調査をもとに自分の中での疑問に対する結論をまとめよう
結論を明確に出す必要は必ずしもあるわけではないですが、調査結果をもとに考察してみましょう。
どういうシナリオで書いていくか考える
ここでいうシナリオとは「課題解決のシナリオ」です。どのような手法で、どのような手順でだれにどのような影響を与えるのか。つまり問題に対する具体的な解決策を考えます。3000字の制限があるので書ける分量は限度がありますが、1つ目の課題で述べた問題意識を踏まえ、具体的なものを想像しながらシナリオを書いてみましょう。
本の要約早技

今回のような課題では1200字という制限があるため、本の要約を行う必要があります。本の要約をする際に重要となるテクニック、ポイントについて教えちゃいます!
重要部だけを書き出していく
可能な限り、具体例や筆者の身の上話、導入を排除して読み進めていきましょう。重要なこと、要点を書き出していきましょう。
一番最後の形式段落のなかや、具体的な例が書かれている部分の前後にあることが多いです。また「よって」、「そのため」などの接続詞が文頭に置かれた場合は、続く文章が要点(結論)となることが多いです。
またもっと感覚的に、新たな知識、誤解していたことについて書き出すのも有効です。読み込むのではなく、流して読んでいきましょう。本から得た知識、発見を見えた瞬間からメモしていきましょう。要約が大変なのであれば、文をそのまま書き写すのでも構いません。
流れを整理しあらすじを作ろう
「だれが」、「いつ」、「何を」、「どのように」、「こんな理由で」、行い、「どうなったか」のみにまとめていくと、さらに簡潔な内容で表すことができます。書籍の中で展開された話の流れを簡潔に示し、自分がその中で興味を持ったことをより高い比重で書きましょう。
着目するテーマのパートを読み直そう
議論の整理が終わったら、もう一度興味深い内容について述べている部分を読み直しましょう。書籍の中で出てきたキーワード、事例についてリサーチを重ねて行いましょう。そこからさらにどのような内容に興味が湧いたのかについても述べましょう。
リサーチで重要な3つのこと

選考課題やAO入試に関することだけではないですが、リサーチする中で重要なことを教えちゃいます。
最新の情報なのかを常に確認しよう
よくありがちなミスなのですが、調べていた記事が数年前のもので現在は変わってしまっているというものです。特に政治やコロナウイルス等の感染症に関する情報はたった1ヶ月で大きく変わっている場合が多いです。常に意識して、得た情報が最新のものであることは確認しましょう。
バイアスをなるべく除きながら調べよう
調べる中でただ何も考えず調べるよりは、こうなんじゃないかと仮説を立て、それが正しいのかを検証する方向で調べる方が詳しい情報を得ることができます。しかしその仮説を裏付けるために無意識のうちに情報をねじ曲げて受け取ってしまいがちになります。そのようにならないために情報を調べ切ったと思った後に、その仮説を批判的に見てリサーチしてみましょう。自分の発想を伝える際やこのように調べるときには自分を批判的に見る視点が重要です。
引用する資料について
引用する資料は、新聞、執筆者がわかる論文・書籍にしよう。誰が書いたかわからないようなネット記事やSNSの内容から引用するのは絶対にやめましょう。どこから引用した資料なのかを控えておきましょう。
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