高2の秋冬から考える大学受験・AO推薦入試 (総合型選抜)の攻略法

高2の秋冬は「最もAO推薦対策を始めるのに良い時期」!

こんにちは、ルークス志塾の大城です!今回は、長年AO推薦入試(総合型選抜)を指導してきた私が「高2の秋冬から考える大学受験・AO推薦入試 (総合型選抜)の攻略法」をお話ししていきます。

実は、高2の秋冬は「最もAO推薦対策を始めるのに良い時期」なのです!というのも、

①自分が将来やりたいことと向き合う時間がしっかり取れる
②秋冬休みで活動実績を作ることができる
③塾や学校の先生が比較的余裕のあるタイミングなので、相談がたくさんできる

ということがあり、どんな人でも難関大学を目指せる可能性があります。

そこで今回は、「高2から総合型選抜(AO入試)の対策法」について、筆者が教育学部大学院で学んだこと、某予備校で一般入試の受験アドバイザーをやっていたからこそわかる、他の記事ではあまり書かれていない

  • AO推薦入試 (総合型選抜)の本質
  • 合格するための活動実績の作り方
  • 他の受験に比べ、就職など将来有利になる理由

など、塾生が行ってきた具体的な対策も含めてお話していきます!

まずは知っておきたい!AO推薦入試(総合型選抜)の本質

そもそもAO推薦入試(総合型選抜)とは?

まず、高2生のみなさんに知っておいて欲しいことは、AO推薦入試(総合型選抜)はどんな入試か、ということです。

試験の概要や・評価のポイントは何かを知っておけば、高2生からどのような対策をしておけばいいのか、などが見えてくるためです。簡単にお話しすると、AO推薦入試(総合型選抜)は・・・

総合型選抜、総合型選抜(AO入試)は「お見合いみたいな試験」

つまり、①自分の将来のビジョンが明確、②志望校が求める生徒像に合うこと、この2つがとても重要になってきます。

この記事では簡単に説明しましたので、もっと詳しくAO推薦入試(総合型選抜)について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。AO推薦入試(総合型選抜)の基本的な考え方が書いてありますので、この記事の内容もより理解できると思います。

なぜ高2の早い段階から始めるの?

「わざわざAO推薦入試(総合型選抜)を早めに対策する必要はないのでは?だって書類を作成するだけでしょ?」と考える高2生も多いのではないでしょうか。

理由① AO推薦入試(総合型選抜)の倍率も上がっている。

実はAO推薦入試(総合型選抜)も一般入試同様、年々難易度は上がってきています。

一般入試と推薦入試の割合はどれくらいだと思いますか?

では、実際にデータを見てみましょう。

文部科学省発表。総合型選抜(AO入試)の入学者割合
文部科学省発表。総合型選抜(AO入試)の入学者割合(大学別)

参考:文部科学省「大学入学者選抜関連基礎資料集」

上記のデータを見てわかるように、

  • 一般入試と推薦入試の合格者の割合は半々。私立大学に至っては半数以上が推薦合格者

これは「大学の私立大学の入学者定員の削減」や「大学入試改革による影響」によるものでしょう。

つまり、お伝えしたかったことは

総合型選抜(AO入試)、総合型選抜の難易度は上がっているため、しっかりした対策・戦略が必要!

こうなってくると、一般入試同様、早めに対策と戦略が必要になります。このことを知らずに「対策は高3の夏くらいからでいいや」と考え、第一志望に合格できないという受験生も多く見てきました。

理由② 大学合格の「先」、自分の将来を考えることができる

ここから筆者が教育学部で学び、一般入試対策塾でアドバイザーをしてきたからこそ感じる、AO推薦入試(総合型選抜)の本当の良さについてお話ししていきたいと思います。

合格するAO推薦入試(総合型選抜)の対策は、大学入学後の探究をすること

AO推薦入試(総合型選抜)が何よりいいところは「大学に入学した後も自分の将来に悩まない」ということです。 (一般入試で受験する子は、「〇〇大学に入れれば学部はどこでもいい!」というパターンが多いので、大学に入ってから思っていたのと違う・・・。という子もたくさん見てきました)

大学1〜3年は何となく自分のやりたいことが見つからず過ごし、就職活動が近づいた頃に自分の将来を考え始めるという人が多いと思います(筆者もそうでした)。しかし大学1〜3年で何も実績を残しておらず、内定がもらいえない、というパターンが多いです。

ただ、AO推薦入試(総合型選抜)は、そもそも対策として「自分の将来やりたいことを実現するために、どのようなことをしなければいけないのか」という探究を行います。

そして、忘れてはいけないことは「大学に合格するための活動=自分の目標を達成するための探究活動」ということです。

例えば

合格するための活動実績の作り方①
自分の好きなことで実績を作る

また、過去に合格した人にはこんな人も・・・↓

実際に合格を勝ち取った塾生の活動実績

この塾生のテーマは「農業の後継者問題を解決するために、農業を若者の職業選択肢の1つにしたい」でした。

そのために、

①農家さんのところへ行き、現状をインタビュー
②農業大学校で「農家になりたいか。なりたくないなら、その理由を教えてください」というアンケート実施
③農業のイメージアップをする団体のお手伝い

などを行っていました。

このように、自分のやりたいことと活動実績が繋がっていれば一貫性もありますし、大学にも「この子は本当に目標達成に向けて頑張っているんだ!」と思わせることができます。

「生きる力」を身につけることができ

また、AO推薦入試(総合型選抜)は探究活動を通して、「生きる力(思考力・判断力・表現力)」が身につきます。ちなみに、生きる力とは文部科学省が子どもたちに身につけさせたい力として提示しているものです。

これからの時代、技術革新やグローバル化などにより、将来が不透明な時代と言われています。このような時代において、「自分で考えて解決する力」「自分の将来を考える力」が必要になります。このような力は、一般入試では身に付けることは難しいと思います。

AO推薦入試(総合型選抜)は「自分の将来に向かって、答えがない問題をどう解決するかを考える」側面があります。ですので、上記の生きる力は身に着くと思います。

実際、ルークス志塾の卒業生も大学入学後から目標に向かって活動をし、就職活動もスムーズにいく子が多いです。

理由③ 秋冬休みに活動実績を作ることができる

前述したような活動実績を高2生の秋冬から作ることは、この受験においてかなり有利に働きます。

というのも、多くの受験生は「こういう活動をしました!」ということで終わっていますが、難関大学を合格する受験生は「こういう活動をしましたが、こういう反省点がありました。そこで、次の活動では・・・」というように、1つの活動から得た学びを次につなげて新しい活動をするというパターンが多いです。

ここまでできれば、大学側も「この子は本当にやる気があるな」「問題解決能力があるな」というように評価してくれます。

このように自分の活動を発展させていくためにも、高2の秋冬休みを活用して早めに活動することで他の受験生と差をつけていきましょう!

具体的な探究活動のやり方

①自己分析を通して、志を明確にしよう

活動を行う前に、自己分析を通して「自分の志(将来の目標、夢)を明確にしていきましょう」。

そもそも志とはなんでしょうか。志とは、「自分の夢(利己の心)を社会のため人のために(利他の心)どう役立てるか」ということをです。

志=利己と利他の間にある想い

この志は、AO推薦入試(総合型選抜)の合格に必要なものです。また、大学合格だけではなく、自分の将来の進路を決めるのにも非常に重要なものです。

そもそも、志を持つことが大学の合格につながるかというと、

大学の定義

という国が決めた大学の定義があるからです。つまり、大学合格・自分の将来を考えるためにも、まずは志を見つける必要があるのです。

(志を見つけるための自己分析の詳しい方法は、こちらのページで紹介しています)

②志の実現に向けた、探求・活動実績を実践しよう

志が決定したら、次は「志を達成するための探究・活動実績」を作っていきましょう。具体的な方法としては

①志についての知識を探究する
②志を達成するための活動を行う

などがあります。

合格した塾生の例

例えば、「女性が生き生きとした社会を作るため、美容の会社を起業したい」という人は

  • 起業するために必要な知識(マーケティングや組織論)などを調べる、経営者にインタビューする
  • 自分が好きなブランド会社の販売戦略などを分析してみる

などを行っていました。

また、「鉄道を活用して地域復興をしたい」というテーマの人は

  • 鉄道会社に行き、地域復興の方法を相談してみる
  • 市役所の観光課にいき、現状の課題点を聞き出す
  • SNSなどを通して、地域・鉄道の良さを発信

などを行っていました。

これらの活動などを志望理由書や面接などでアピールすることで合格を勝ち取ることができます。

まとめ AO推薦入試(総合型選抜)のいいところは、自分の将来を考えることができる。

講師をしていて思うことは、前述した通り、AO推薦入試(総合型選抜)は自分の将来を真剣に考える機会となります。

これからの時代、AIなどの発達により職業も奪われると言われています。また新しい感染症により、生活がガラッと変わるかもしれません。

そんな不確かな時代だからこそ、自らの将来を考える力が必要ではないかと思います。そして、AO推薦入試(総合型選抜)は、それをアピールして合格できる試験でもあると思っています。

もちろん、現時点で自分の将来がわからないという人は多いと思います。それは「自分のことを考える時間がなかった、知識がなかった」などによるものです。塾生でも、最初はやりたいことがなかった人でも、自己分析を通して見つかることが多いです。

ぜひ一度、自分の将来を考えたいという方は無料相談会にご参加ください。一緒に、あなたの将来を考えていきましょう!もちろん、AO推薦入試(総合型選抜)の情報もお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください!

おまけ 高2の秋冬だと多くの塾の体験授業やキャンペーンを比較して塾を選べる

高2の秋冬の時期から総合型選抜(AO入試)を始める受験生はあまり多くないため、多くの塾では体験授業やキャンペーンを実施しています。それらを比較して、自分にあった塾を選べることも早めに始める利点だと思います。ぜひ多くの塾を比較して、自分にあった進路を選んでみてください!

大城翔平
この記事を書いたひと 大城翔平

Oshiro Shohei

Loohcs志塾柏、名古屋、仙台校の校舎長、webチームにも所属。浪人生活を経て、東京学芸大学→同大学院に進学。在学中は「教育に必要なことはなんだろう」と休学して日本中を旅しながら考えたことも。卒業後、某大手予備校に勤務し、大学受験のアドバイス・サポートを行う。コピーライター養成講座受講、宣伝会議賞も受賞経験あり。

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