浪人生向けの大学受験・AO推薦入試 (総合型選抜)の攻略法

実は、総合型選抜(AO入試)は浪人生が有利、なんです。

「浪人生って、AO推薦入試・総合型選抜って受けられるの?」 「挑戦してみたいけど、何を対策したらいいの?」と悩む受験生の皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、浪人生でもAO推薦入試・総合型選抜の受験を認めている大学は意外と多く(ルークス志塾でも毎年、慶應や早稲田、MARCH、関関同立などの大学を受験する塾生も多くいます)、さらに現役生よりも有利な部分も多くあります。

そこで!自身も浪人の経験があり、さらに予備校で浪人生に受験アドバイザーをしていた筆者が、浪人生に向けた

  • 一般入試との違い
  • 浪人生がやるべき具体的な対策法
  • 浪人生の受験も認めている主な大学

などを紹介!「浪人したから一般入試に集中!」という前に、ぜひ一度読んで自分に合った受験形式を選択してみてください!

他の予備校では教えてくれない、一般入試の現実

筆者はルークス志塾で講師を始める前、一般入試対策の塾で受験アドバイザーをしていました。だからこそ言える、一般入試の現実をお伝えします。

まずみなさんに考えて欲しいことは、

偏差値60の難易度ってどれくらいだと思いますか?

ということです。

よく「早慶上を目指せば、MARCHは滑り止めでなんとかなる」と思われがちですが、実際に偏差値60とはどのくらい難しいのでしょうか。

実は・・・

早慶上智は日本の全受験生の上位2%、MARCHは日本の全受験生の上位15.6%に入らないといけない

偏差値は相対評価です。
つまり、早慶上に合格するには「日本の全受験生の上位2%」「MARCHに合格するには日本の全受験生の上位15.6%」に入らないといけません。
受験生の学力にもよりますが「浪人生が朝から夜までずっと勉強して、なんとか合格できるかどうか」という戦いになります。

筆者もそうですが、浪人する前は「1年勉強すればMARCHくらいはいけるだろう」と考えてしまいがちですが、かなりの勉強時間・努力が必要になります。

浪人生に総合型選抜(AO入試)がおすすめな理由

では、一般入試の現実を知ったところで、総合型選抜(AO入試)がなぜ浪人生におすすめなのか、お話しします。

①一般入試では手が届かない、1つ上の大学に手が届く

よく「2ヶ月でMARCHに合格した勉強法」などの動画、情報などが出ています。確かに、2ヶ月で合格できる人もいると思うのですが、あれには落とし穴があります

それは「2ヶ月で合格できる人は、中学・高校の基礎知識はしっかり勉強できている」ということです。

学力は積み重ねです。例えば、算数ができなければ数学ができません。つまり、中学の知識が抜けていた場合、浪人中は高校の勉強だけではなく中学の復習も必要になります。

しかし、総合型選抜(AO入試)は「積み重ね、ではなく、これから活動実績などを作っていくことができる」試験です。つまり、対策さえ間違えなければ逆転合格を狙うことも可能になります。

実際、ルークス志塾でも評定2.7から慶應大学に合格した塾生もいます。

②浪人生・仮面浪人生は現役生より時間がある

浪人生・仮面浪人生は学校に行かなくていい分、現役生より時間があるため活動実績を作りやすいです。

そもそも、総合型選抜(AO入試)は活動実績などが評価され合否が決まります。そして、活動実績は今からでも作ることができます。また活動実績というとボランティアなどをイメージすると思いますが、合格するための活動実績とは「自分が将来の目標に向かって活動すること」です。

例えば、実際にいた浪人生で

  • 生態系の研究をしたいという塾生は、それに関する研究を調べていました。
  • スポーツ用品を開発したい!という塾生は、開発会社に行き取材をおこなっていました。

このような活動実績をアピールすることが合格に繋がります。

③一般入試と並行して対策もできる

一般入試と総合型選抜(AO入試)は、相性がいい部分もあります。というのも

  • ①どちらの試験も英語資格ば武器になる
  • ②小論文を活用することができる

という点です。

まず、①の英語資格について。一般入試でも大学によって英語資格を得点換算してくれるので、実質英語試験を免除になります(2022年度入試現在)。

②の小論について。総合型選抜(AO入試)では小論文が課されるということはよく知られています。実は、一般入試でも大学によって小論文を課す大学もあります。また、入試改革により思考力を重視し始めたことにより、論述試験も増えており、これは小論文対策を行うことで力を身につけることができます。

つまり、一般とも並行して対策ができるので、受験のチャンスを増やすには総合型選抜(AO入試)を受験しないともったいない!とまで言えます。

浪人生がやるべき、具体的な総合型選抜(AO入試)の対策法

では、ここから具体的に「浪人生がやるべき対策法」についてお話しします。

①英語資格取得に向けて勉強する

浪人生は英語資格の取得をおすすめします(できれば英検でいえば、準1級レベルの獲得を目指して欲しいです)。というのも近年、総合型選抜(AO入試)では英語資格を重視する傾向があります。

英検準1級保持者のMARCH合格率は95%

というデータがあるくらい(もちろん、英検を保持しつつ、間違った対策をしなければ、ということにはなります)、英語資格というのは重要視されいます。また、一般入試においても英語資格で受験免除・得点換算する大学も増えています。

さらに、英検○級以上で受験資格があり、というような大学もあるので、受験できる大学の選択肢も広がるというメリットもあります。

②自分の志を明確にし、それに合わせた活動を行う

総合型選抜(AO入試)は、「志(大学でやりたいこと・将来の目標)を伝え、それを実現するために貴学に入りたいです!」とアピールすることが大切です。そのためにはまず、自己分析を通して自分の志を明確にしましょう。

(志を見つけるための自己分析は、こちらを参考にしてみてください)

そして、志を明確にした後は「それを叶えるための活動を実施」していきましょう。特に浪人生は現役生と比べ時間がありますので、活動を行い差をつけていきましょう!

ちなみに、浪人生だった塾生が過去にどういう活動をしていたかというと・・・

ということを行なっていました!このように、自分の目標達成に向けた活動を積極的に行なっていきましょう!

③二次試験対策を時間をかけて行う

総合型選抜の二次試験は、小論文やプレゼンテーション、グループディスカッションなど、時間をかけて対策しなければ力がつかないものがたくさんあります。

また、浪人生は評定平均をあげることができませんので、この二次試験で学力もある!とアピールをしていかなければいけません。

現役生にも負けないために、しっかりと対策を行なっていきましょう!

(各試験の具体的な対策法は、こちらのページをご覧ください!)

おまけ 浪人生によく聞かれるQ&A

Q1 総合型選抜(AO入試)は、浪人生だと不利になりますか?

不利になることはないと思います。というのも、毎年浪人生で慶應大学を始め、多くの難関大学に合格している塾生を見てきているからです。むしろ、浪人生の方が時間がある分、実績活動も作れるので有利な部分の方が多い気もします。

Q2 総合型選抜(AO入試)で浪人生を受け入れている大学はどこですか?

多くあります。例えば、慶應大学・早稲田大学もありますし、MARCH、関関同立でも受け入れるところもありますし、それ以外の大学でも受け入れるところは多くあります。ただし、学部別や年度によっても変わることがあるので、各大学の募集要項を調べることをおすすめします。

Q3 仮面浪人でも総合型選抜(AO入試)は受かりますか?

受かります。毎年、仮面浪人をしながら受験するという人もいます。仮面浪人の場合、自分の大学で学んでいる知識なども活用できるため(例えば、自分はこういうことに興味があって、こういう知識があります!というイメージ)、有利に働くこともあります。

Q4 一度社会人になってからでも受けられますか?

基本的に、大学の募集は「高校を卒業したもの」というような規定で書かれているので、受験はできます。また、社会人の経験から活動報告書も書けることがあります。

Q5 逆に浪人生だと不利になることってありますか?

あまりないと思いますが、強いて言うなら「なぜ一般入試じゃなくて、総合型選抜(AO入試)を受けたの?」「現役生の時はなぜ受けなかったの?」などの質問をされること、だと思います。ただし、この場合でもしっかりとした回答(例えば、総合型選抜であれば5教科以外のところで評価されるので、自分はこういう知識を勉強してきたのでそこも評価してほしかったため、など)ができれば問題はありません。

浪人って不安ですよね。だからこそ、自分で最適な選択をしてください。

筆者も浪人の経験があるのでわかるのですが、浪人が決定した時、浪人中の受験勉強は「俺大丈夫かな・・・」とすごく不安があります。

しかし、浪人生のメリットは「自分の進路を改めて考えることができる」ということだと思います。一般入試がいいのか、総合型選抜(AO入試)がいいのか、大学・将来はどうしたいのか。あえて立ち止まって考えることは、今思えばすごく有益な時間だったと思います。

だからこそ、浪人を考えている・現在浪人している、という皆さんは、ぜひ一度自分のことを考えてみてください。

ルークス志塾では、無料相談会などで浪人生に対する受験方法などもアドバイスしています。悩んでいる方、困っている方はぜひお話を聞かせてください!

大城翔平
この記事を書いたひと 大城翔平

Oshiro Shohei

Loohcs志塾柏、名古屋、仙台校の校舎長、webチームにも所属。浪人生活を経て、東京学芸大学→同大学院に進学。在学中は「教育に必要なことはなんだろう」と休学して日本中を旅しながら考えたことも。卒業後、某大手予備校に勤務し、大学受験のアドバイス・サポートを行う。コピーライター養成講座受講、宣伝会議賞も受賞経験あり。

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