「資料分析」が必要な小論文について解説。表やグラフの読み取り方にはコツがあります!

タイトル画像

「入試対策で小論文の問題を解いてみたけど、どうやって解いたらいいかわからない…」

そんな悩みを持っている受験生も多いのではないでしょうか。

この記事はそんな受験生に向けて、大学受験の小論文で多くみられる問題の形式を解説する「小論文出題パターン解説」シリーズの資料分析編です!

資料分析型の小論文について、概要・抑えるべきポイント・具体的な対策法について解説していくので最後までお見逃しなく!

資料分析型とは

資料分析型は表やグラフの情報を正確に読み解き、それに対する自分の意見を述べる形式の小論文試験です。
多くの小論文試験で採用されている課題文型との大きな違いは、出題者の主張が言葉ではなく、数字などのデータで間接的に示されているという点です。

資料読み取りのポイント

資料分析型では、出題に必ず図やグラフといった「資料」が出題されます。
解答するためにはその図やグラフをただ眺めているわけにはいきません。それらから意味のある情報を読み取り、自身の解答に落とし込まねばならないのです。

そういった「資料読み取り」をするにあたっては、どこへ注目をしたら良いのでしょうか。

実際に「日本の高齢化について表している内閣府のグラフ」を用いて解説をします!

引用元:内閣府 平成30年版高齢社会白書(概略版) 第1章 高齢化の状況

タイトル・凡例・軸に注目

当たり前のように感じますが、実は見落としがちなポイントです。
タイトルがついているグラフや表では、タイトルの意味をしっかりと理解することによって分析の指針を正しく立てることができます。

また軸の単位には特に注目するべきです。
これを正しく理解していないと作問者との間で話している内容についてスケールの差が生じてしまう恐れがあります。

大きな視点・小さな視点を持つ

グラフの読み取りには全体の変化を捉える大きな視点と、項目別での変化に気付くための小さな視点が重要になります。上のグラフを用いて一例を挙げます。

  • 大きな視点:2010年頃から日本の人口は減少に転じている
  • 小さな視点:推計値では2055年まで高齢者の数は増え続ける

この2つの視点から得られた情報を用いると「2010年頃から始まった日本の人口減少は推計値によると今後も続くが、75歳以上の高齢者の数だけは2055年まで増え続けていることがわかる。これに伴って若い世代の負担は急激に大きくなるだろう。これを防ぐために〜」というように問題提起・自分の考えにつなげることができます。

解答作成のポイント

これまで、資料分析型の「資料の読み取り方法」について解説をしてきました。

これからは、その読み取った情報をどのようにして自分の解答にしていくかということを解説します。

資料の「正しい」分析ができているかを再確認

資料分析型の小論文で最も重要なのは、資料を正しく分析できているか、ということです。
これが正確に出来ていないと、それに基づいたその後の一切の小論文は根拠のないただの意見文になってしまいます。

特に試験本番中などでは、焦っているために単位を読み間違えたり、先入観で間違った読み取り方をしてしまいがちです。
まずは冷静に、正しくグラフや図を読み取ることを心がけましょう。

課題や傾向の分析

1で発見した資料の特徴から読み取れる現状の課題や傾向について、その原因となっている社会問題や、その特徴から生じる社会問題について言及しましょう。
この時、自分の持っている知識を披露したいがために本題から外れないように注意する必要があります。

課題に対する解決策

2で明らかにした社会問題について、自分の意見や解決策を主張しましょう。

この時、解決する課題が本題から外れたものや規模が大きくなりすぎないように注意する必要があります。
例えば、日本が少子高齢化している事を示すグラフを読み取ったときに、具体的な政策や労働環境などではなく、日本の政治体制や国民性を課題とするのは的外れな解答と言えるでしょう。

出典の明記

グラフや表が複数ある場合には読み取ったことを書くときに、どのデータから読み取った情報なのかを明記することが重要です。

例えば、上のグラフから読み取ったことを書くときには「図1-1-2のグラフから、2010年頃から始まった日本の人口減少は〜ということがわかる。」となります。

さいごに

資料分析型の小論文について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

図やグラフの読み取りは、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、練習を重ねていけば必ず素早く・的確に解答できるようになります。

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伊東朋香
この記事を書いたひと 伊東朋香

Itoh Tomoka

早稲田大学文化構想学部に2020年度一般入試で入学。ソフトテニス歴13年。大学ではプラクティカルエシックスを学びつつ、個人的に翻訳も勉強中。倫理的に興味があるGoogleのSEOと向き合いながら、翻訳活動のモットーである「完全形の表現」を探求し、データとしても表現としても「受験生に届く」Webコンテンツの作成を目指している。

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