【例文で解説】総合型選抜(AO入試)の学習計画書、3つのポイント!

合格者が教える様子
みなさん、こんにちは!柏校舎で講師をしている吉田です!

早速ですが、皆さんは多くの大学が、総合型選抜(AO入試)で「学習計画書」という書類の提出を課題としていることをご存じでしたか?

私自身、総合型選抜(AO入試)で合格をしましたが、高校で学習計画書について詳しく解説してもらう機会がなかったため、すごく悩みました。

この「学習計画書」は、「志望理由書」「活動報告書」と同じくらい課題として要求され、総合型選抜を受験するうえで避けては通れません。

ただ、いざ学習計画書を書き始めようと思っても、

・そもそも学習計画書が何かわからない!
・志望理由書と学習計画書の違いが分からない!
・どんな内容で書いたらいいのかイメージがわかない!

などなど、こんな悩みや疑問が出てきませんか?

そこで今回は、総合型選抜(AO入試)で現役合格をした私が、合格する学習計画書を書くための3つのポイントを紹介!
総合型選抜(AO入試)の学主計画書で重視されている点を踏まえて、実際に合格した書類を用いて解説します!

総合型選抜(AO入試)で課される学習計画書とは?

何を書いたらいいか悩む受験生

では、合格する学習計画書のポイントを解説する前に、そもそも学習計画書とは何か、ということを知っておきましょう!
知っているよ!という方は次の章まで飛ばしていただいて構いません。

学習計画書とは、大学入学後に何を学び、どんな学生生活を送り、どんなことを実行していきたいのかを伝える書類です。

例えば、中央大学法学部では以下のような設問が用意されていました。

①応募する部門に即して、将来、あなたが実現したいことや実行したい業務・プロジェクト等について具体的に説明してください。(1000字以内)
②「私の夢」を実現するために、中央大学法学部で何を学び、どんな学生生活を送りたいと考えているか、実現可能性に留意して具体的に説明してください。(1000字以内)

中央大学 2020年度チャレンジ入試より

このように学習計画書は、
・どんな授業を取りたいか
・どの研究会に入りたいか
など、大学に関するものだけでない場合もあります。

大学在学中・卒業後のキャリアを見据えたり、自分の研究の進め方やプロジェクトの企画などといった学外の活動についても考えたりする必要もあります。

大学が総合型選抜(AO入試)の「学習計画書」で見ている3つのポイント

教わる生徒

学習計画書が何かは分かったけど、総合型選抜(AO入試)で合格するためにはどう書いたらいいのかわからない!と、疑問に思った方いらっしゃいませんか?

そもそも総合型選抜(AO入試)は、大学が受験生を「求める学生像にあっているか」を判断するために、志望理由書をはじめとした書類や、小論文や面接の試験を課します。

その中でも、学習計画書では以下の3つのポイントがあるのです!
というのも、大学は文部科学省が定める「大学等への修学支援の措置に係る学修意欲等の確認の手引き」をもとに評価しているはずですので、この3つが主に見られているポイントとなります。

①卒業後の進路を含めた学習の目的
②学習の目的を踏まえて、今後大学で何をどのように学びたいか
③卒業まで学習を継続しようとする意志、意欲があるか

自らの意欲と努力によって、大学で学んだうえで、自立し活躍できるようになることを目指しているか、これらがとても重要になってきます。

総合型選抜(AO入試)における学習計画書と志望理由書の違い

悩む受験生

ここでよく出る質問に「志望理由書と学習計画書はどう違うの?」というのがあります。

志望理由書と学習計画書には大きな違いがあります。それは、

志望理由書:「過去〜入学まで」を書く
学習計画書:「入学後〜卒業後まで」を書く

ということです。

志望理由書では、大学側に「この受験生はどんな目標・進路を達成するためにこの大学を志望しているのか」が見られています。つまり、受験生がその目標や進路を目指したきっかけや、この大学に通いたい理由などの「過去~入学」の期間の話を中心に書きます。

一方、学習計画書では、大学側に「この受験生は志・進路を達成するために、どんな学びを大学でしたいのか」が見られています。つまり、入学後大学での学習や大学内外での活動なので「入学後~卒業後」の期間の話を中心に書きます。

似ているように感じますが、見られているポイントを確認すると、こんな違いがあるのです!

(志望理由書についてもっと詳しく知りたいという方はこちらで解説もしています!)

合格者の実例で解説!学習計画書3つのポイント!

教える講師と塾生

では、これらのポイントを踏まえ、実際に合格した学習計画書を用いて解説します!
なんと今回、実際に私が合格した際に提出した学習計画書を全文大公開します!!

その下に、この学習計画書を用いて解説していますのでそちらもご覧ください。

▼全文はこちらをタップ▼

私は子どもたち1人1人に寄り添い、個性を引き出せる教師になりたい。個性を引き出すためには国語教育と人間開発が必要だと考えているため、それらについて深く学びたい。

 そう考える中でたどり着いたのが貴学である。貴学では、共通教育プログラムを通し、1人の人間として生きていく上で必要となる「知の基盤」の形成を目指している。共通教育プログラムを通して、教師として生徒の模範となれるように教養を身につけたい。さらに「神道のこころ」を知ることで、日本の文化の理解を深められる。神道のこころを学び、国語を形成してきた日本文化の本質を知り、子どもたちにより国語の面白さを伝えられるようになりたい。

 2年次からは、子ども達の成長や個性の開花を支援できる教師になるため、「人間開発基礎論」や「教育の原理」を学びたい。それだけではなく、「初等科教育法」を通し、生徒にわかりやすく、学びとなる授業をできるようになりたい。さらに、「特別支援教育」のカリキュラムを受講し、障がいの有無関係なく楽しいと思える学校づくりをしたい。3、4年次は実習が主となるため、これまで学んだことを実践に活かしていきたい。

加えて、私は成田教授のもとで「文学作品の理解から子供を育てる国語の授業作り」を学び、生徒が言葉に触れることを楽しいと思ってもらえる授業づくりの研究をしたい。よって貴学への入学を希望する。

ポイント①卒業後の進路を含めた学習の目的

私は子どもたち1人1人に寄り添い、個性を引き出せる教師になりたい。個性を引き出すためには国語教育と人間開発が必要だと考えているため、それらについて深く学びたい。

この部分で、「教師になりたい」という卒業後の進路に加え、「個性を引き出すためには国語教育と人間開発が必要だと考えているために学びたい」という学習の目的を明確に提示しています。

ここで重要なのが、ただ「教師になりたい」と書くだけではなく、「子どもたち一人一人に寄り添い、個性を引き出せる教師になりたい」と書いてあることです!そのためには、どういう学習目的が必要かを明記しています。

自分の将来の目標や進路は、できるだけ具体的に書くことをオススメします。

ポイント②学習の目的を踏まえて、今後何をどのように学びたいか

共通教育プログラムを通して、教師として生徒の模範となれるように教養を身につけたい。さらに「神道のこころ」を知ることで、日本の文化の理解を深められる。神道のこころを学び、国語を形成してきた日本文化の本質を知り、子どもたちにより国語の面白さを伝えられるようになりたい。

 2年次からは、子ども達の成長や個性の開花を支援できる教師になるため、「人間開発基礎論」や「教育の原理」を学びたい。それだけではなく、「初等科教育法」を通し、生徒にわかりやすく、学びとなる授業をできるようになりたい。さらに、「特別支援教育」のカリキュラムを受講し、障がいの有無関係なく楽しいと思える学校づくりをしたい。3、4年次は実習が主となるため、これまで学んだことを実践に活かしていきたい。

加えて、私は成田教授のもとで「文学作品の理解から子供を育てる国語の授業作り」を学び、生徒が言葉に触れることを楽しいと思ってもらえる授業づくりの研究をしたい。

この部分では、冒頭部分で述べた学習目的の達成のために、大学でどんなことを学びたいのか、またどのように学びたいのか具体的に書いてあります。

分量が多いことが分かっていただけると思いますが、②こそ学習計画書の中心部分だからです!

大学は、同じ学部・学科でも学習できる内容が学年でわかれていたり、教授によって専門に研究していることが異なったりします。

ですので、各学年で学習したいことを書いたり、教授の名前を記載し研究内容に触れたりして、学習の計画を伝える工夫がされています。

ポイント③卒業まで学習を継続しようとする意志、意欲があるか

3、4年次は実習が主となるため、これまで学んだことを実践に活かしていきたい。
加えて、私は成田教授のもとで「文学作品の理解から子供を育てる国語の授業作り」を学び、生徒が言葉に触れることを楽しいと思ってもらえる授業づくりの研究をしたい。よって貴学への入学を希望する。

この部分では、分量こそ少ないですが、4年次までこの大学で学びたい、という意欲を明確に書き表している、とても重要な部分になっています。

特に学びたい授業や、参加したい活動等が3、4年次にある場合は、②と一緒に書く場合もあります。

私は、この部分を書くとき、卒業に近い期間について触れるので、「個性を引き出せる教師になりたい」という自分の目標につながっているかどうか、を注意して書きました。

とりあえず4年生にある授業や活動を書くのではなく、自分の目標のために必要だから学びたい、という気持ちは忘れずに書くことが大切です!

総合型選抜(AO入試)で合格する「学習計画書」を書くための第一歩

話す塾生

では、上記の3つのポイントを伝えられる学習計画書を書くためには、どのようなことから始めたらよいのでしょうか。

①自分の将来設計をする

まず、「学習計画書」だからといって目先の学習計画から練るのではなく、将来設計をして、そのキャリアに必要な学びを考えていくことが重要です。

ただ大学で受講したい講義を並べるだけだと、「この子は本当に進路を実現したいのだろうか」「ホームページの内容を写しただけではないか」と、大学側に疑われてしまいます。

「目指す進路を実現するためにこの大学で学びたい」とアピールをするためにも、一貫性を持った将来設計をすることが重要です。

具体的に、

・大学入学時(自分の志を実現するためにはどういう学び、講義が必要か)
・大学卒業時、10年後、20年後、30年後に、どの立場で何をしているか(NPOを立ち上げている、どんな職業についている、目標の達成度は何%かなど)

を考えてみましょう。

②志望大学や学びたい分野について調べる

自分の未来について考えた後は、やりたいことや興味のある分野について詳しくなりましょう。

自分が受験したい大学や学部、学科で学べる内容を知らずに書いてしまうと、「それはこの学問じゃないんだよな」「このゼミではその研究できないよ」と教授に思われてしまいます。

また、学ぶ内容を知らない状態では、本当に進路の実現のために学ぶ必要があるのか、そもそもこの大学に進学したいのか、見失ってしまうのではないでしょうか。

そういったことがないように、その学問の入門書などを読んだり、授業の内容が説明されている大学のシラバスを読んだりして、その大学や学部、学科で学べることを調べましょう。

そして、調べたことをただ書くだけではなく、その授業や教授の下で学んだことを自分の目標にどう生かしたいか、を書きましょう。

私の書類で言うと、

2年次からは、子ども達の成長や個性の開花を支援できる教師になるため、「人間開発基礎論」や「教育の原理」を学びたい。

この部分のように、授業名を具体的に出したり、どんな教師になるために学びたいのかを具体的に書くと、よりその大学で学ぶ必要が伝わりやすくなります。

③できるだけたくさん合格者の学習計画書を見て学ぼう!

そして、総合型選抜(AO入試)で合格できる学習計画書を書けるようになるためには、合格者の実際の学習計画書をたくさん見て学ぶことです。

合格した学習計画書には、紹介した3つのポイントはもちろん入っていますし、内容の流れや言葉選び、論理的な書き方などを学ぶことができます。

これは学習計画書のみならず、志望理由書や小論文の合格例を読んだ時も同じなので、合格者の書いたものを読むことは総合型選抜の多くに生かすことができる最強の学習方法です。

いざ自分で書いてみる時に、実際に読んだときに得た感覚を使って書くことができるので、できるだけ多くの合格例をぜひ読んでみてください。

ルークス志塾ではたくさんの合格者の書類を読むことができます

では、合格例はどこで見たらいいのか、疑問に思った受験生の方がいらっしゃると思います。

私も経験しましたが、学校で合格者の学習計画書を見せてほしい、といってもなかなか見ることができません。

そこで、ルークス志塾ではたくさんの合格者の学習計画書をご用意しています。

・もっと学習計画書の合格例が見たい!
・学習計画書の書き方をサポートしてほしい!

と思った方は、ぜひ当サイト下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。

以上が、総合型選抜における「学習計画書」についてでした。「学習計画書」の意義やポイントを抑えることができれば、合格にぐっと近づきます。

ぜひ一度、ルークス志塾に見に来てください!

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