面接・口頭試問のコツ

AO推薦入試の面接・口頭試問で評価されるポイントと対策法と質問例

AO入試を実施する多くの大学で、二次試験に面接試験を設けています。
面接試験の目的は、受験生の人間性や志望動機などを評価すること。「この生徒は本気でウチの大学でも学びたいのか」試験官はじっくりと受験生を見定めていきます。

多くの場合、 1次試験で提出した志望理由書や活動報告書などをベースに面接が行われています。ですので、あなたが志望理由とした書いたビジョンへの熱量や、それを実現するためにこれまで取り組んできたものを教授に自己PRし、また自分に志望大学の学びが不可欠であることを自分の言葉で熱弁することが重要です。もし学校や塾の先生に志望理由を考えてもらっている人がいるならば、この試験で見抜かれ、それ相応の結果が出るものと覚悟してください。

この記事では実際にLoohcs志塾の池袋キャンプ長が、よくある面接に関しての質問や悩みにお答えし、面接試験の全貌をわかりやすくまとめました!

面接試験の3つのチェックポイント

面接の場で試験官が具体的に見るのは
1)マナー 2)態度 3)想い
です。それぞれ説明していきましょう。

面接官はここを見ている ①マナー

面接の流れとマナー

面接対策としてまず必須なのが、「マナー」です。どれだけ良いことを言っていても、マナーが悪ければ印象が悪くなり、面接のせいで受験に失敗してしまうことは言うまでもありません。もちろん服装や身だしなみも同様に大事です。ここでは面接の流れと共に最低限のマナーを説明します。

【基本:2つ以上の動作を同じタイミングでやらない】
例えば「お辞儀」をしながら「失礼します」と発声するなどがこれに該当します。2つ以上の動作を同時にやらないことを意識するだけで、礼儀正しく見られます。特に入退室時は意識してみる様にしてください。

【入室】
ドアをノック。「どうぞ」という声がかかってから入室します。
扉を閉めた後に、「失礼します」とハッキリいいましょう。その後、45度ほどの角度でのお辞儀をしたのち、椅子まで歩きます。
この時、大きな音を立てて扉を閉めないことや、靴を引きずった歩き方をしない、足音がうるさくならないように注意します。

【着席】
椅子のそばに立つと、多くの場合面接官から「名前と出身校、受験番号お願いします」と言われます。それらに大きな声で切りと答えましょう。
面接官から「どうぞお掛けになってください」と言われた後に、「失礼いたします」と言って椅子に座ります。この時、椅子に深く腰掛けるのではなく、浅く座って背筋を伸ばし、両手は膝の上におきます

【面接】
どのような質問が飛んでこようとも、あせらず答えましょう。面接中も基本的に姿勢は崩さず、両手は膝の上。身振り手振りをつけるのはもちろんOKですが大げさになりすぎないようにします。

【退席】
「これで面接を終了します」と面接官に言われたら、すっと椅子から立ち上がって「ありがとうございました」とお礼を言います。速やかに、退室するまで扉まで移動しましょう。この時、後ろ姿も評価対象になっていることを忘れずに。

【退室】
扉の前で面接官のほうを振り返り「ありがとうございました」と述べて、45度のお辞儀をして退室します。このようなマナーは学校の先生の指導方針などによって細部が異なります。しかし基本は上記のように考えていいでしょう。

録画してチェックする

学校の予備校の先生にも模擬面接をお願いするのはもちろんのこと、それをビデオカメラやスマホのカメラで録画することも、有効な練習法の1つです。録画した自分の姿(マナー)を見ると、意外なクセや、気になるポイントが見つかったりします。そうした点を修正しながら、面接対策を行っていきましょう。

面接官はここを見ている ②態度

「厳しい質問も愛情の一部」として割り切る

面接試験でのミスパターンとして、緊張で固くなりすぎてしまうことがあります。丸暗記してきた志望理由はスラスラ言えるのに、その他の質問に対しはカチンカチンになって何も言えなくなっては一大事です。
そこで普段から面接時の「態度」を意識していきましょう。「変に自分を取り繕うとしない」「教授との対話を楽しむ」「常に笑顔とハキハキした声」といったポイントが大事です。
教師は未来の教え子になるかもしれない受験生との対話を楽しみにしています。厳しいことを聞いてくるのも、愛情の一部です。厳しいことを厳しい口調で聞かれてもすることせず前向きに捉えていきましょう。ここでも、先ほど説明したようにビデオカメラやスマホのカメラで面接の風景を録画し、その内容チェックして修正を加えていくのが良い対策になります。

面接官はここを見ている ③想い

強すぎても弱すぎてもダメ

「こんにちは」と言う言葉でも、楽しそうな言い方、悲しそうな言い方、ぶっきらぼうな言い方で印象が全く異なります。
言葉を口に出すとその人の心情や思いが込められて、その言葉の印象大きく左右するからです。面接においては、話言葉を使って、いかに「想い」を上手に伝えられるかが合否の決め手です。
自分にはたくさんの想いを詰めたつもりでも、試験官から見ればやる気がなさそうだったり、逆に自己PRしすぎて押し付けがましい印象与えてしまったりすることもあります。ここでも、録画を通してできるだけ客観的に自分の印象やクセを把握して、その修正・改善をしましょう。想いの込め方が足りないと薄っぺらく見え、あからさまに想いをこめすぎると途端にうさんくさく見えるものです。そうしたバランス感覚を大切にしながら、面接に挑みましょう。


面接当日の服装/髪型について

次は、面接当日に望ましい服装や髪型について紹介します。多くの受験生は大学受験で初めての面接試験を迎えるかと思うので、基礎的な部分について紹介します。

面接当日の服装で「自分らしさ」を押し殺す必要はない!

「AO入試 服装」などで検索すると、短いスカートやメイクが厳禁など、個性を潰すことを薦める記事が多い様に感じます。しかし、AO推薦入試とは人物の総合評価入試であり、あなたのキャラクター自体も評価対象となっています。無理に個性を押し潰す必要は全くなく、寧ろいつも通りの格好に少しばかりフォーマルさを加えれば良いと言えるでしょう。何より当日の服装で合否は決まりませんので、いつも学校行く様な格好で大丈夫です。
それでも当日の服装や髪型に不安がある方は、以下の季節別推奨の格好をご参考ください。

面接当日が夏の服装

高校生の場合、基本的には制服を着用することが望ましいといえます。そして高校が指定する夏服でも大丈夫なのが基本です。無理にブレザーや学ランを着用する必要はなく、念の為に手で持っていく程度で大丈夫です。髪型については、男子は短めで前髪を上げることで清潔感が生まれますので、特に夏にはおすすめです。女子に関しても同様でピンやヘアゴム等で、髪の毛が顔にかぶらない様にすることで清潔感が生まれます。既卒生や、高校に制服がない場合も、正装することが望まれます。髪型に関しても同上です。

面接当日が秋の服装

こちらも、高校が指定する服装がベストといえます。寒暖差が激しい時期でもあるので、ブレザーや学ランを脱ぎ着しながら温度調節をしましょう。大抵の面接会場には荷物を置くスペースがあるので、上着を持っていっても大丈夫です。面接中に喋っていると体温も上がってくるので、気持ち薄めの服装がベストといえます。髪型に関しては夏と変わらず清潔感が重要といえますが、秋や冬らしいスタイルでも問題ありません。

面接当日が冬の服装

冬の場合は、しっかり防寒を意識することが重要です。脱ぎ着できるアウターを持ちましょう。ただ、面接中にアウターや手袋などの防寒具をつけることはマナー的に宜しくないので、インナーで防寒をする工夫をしていきましょう。基本的に面接室には暖房機器があるかと思いますので、そこまで心配はいらないかと思います。髪型に関してが夏と変わらず清潔感が重要といえますが、秋や冬らしいスタイルでも問題ありません。


これから面接練習をする際に気を付けたい3つのポイント

①:面接練習で礼儀作法を重点的に練習する必要はない

学校で対策を進めているみなさん。礼の角度やドアのノック回数とか、礼儀について指導を受けている人も多いのではないでしょうか。
敢えて断言しますが、残念ながら「礼儀作法」で差がつくなんてことはほぼありません!!!もちろん、最低限礼儀を正す必要はありますが、難関大学の場合、礼儀が正しいからアナタ合格!!にはなりえません。それで合否が決まるなら簡単な話ですよね?しかしながら、まだ歴史の浅いAO推薦入試においては、学校の先生も何を指導したら良いかわからない状態となってしまっているのです。
質疑の内容が合否の分かれ目なので、礼儀作法を習得する時間は最小限にとどめ、自分の将来の夢・目標・大学で学びたいことをリサーチする時間に充てましょう。

②「質疑応答リスト」を作ると、ドツボにはまる原因にも

質疑応答リストを制作している人も多いと思いますが、これには結構注意した方がいいです。理由としては二つ挙げられます。

想定外の質問が来た時にアタフタしてしまう

かつてこういう人がいました。彼は喋ることがとても苦手で、質問リストを500個以上制作(ノート3冊分!)することで面接に対処しようと考えていました。質問リストに書いてある「答え方」は全て暗唱できるようになり、本番前の面接練習では「お前は絶対に合格する!」と言われていました。
 
さて、面接当日。彼が面接官に最初に投げかけられた質問は、質問リストに書いていない全く想定外の質問。すっかり動揺してしまい、その後の質疑応答も曖昧にしか答えることができませんでした。このようにリストに頼りすぎると、それ以外の質問が来てしまった時の対応力が落ちてしまいます。

「暗唱感」が出てしまうと、逆効果?

質疑応答リストを制作することのメリットは、何が聞かれるのかを想定できるので、自信を持って本番を迎えることができること。デメリットとしては「暗唱感」が出ることです。質疑応答リストを事前につくっておくと、確かにスムーズに答えることができます。
 
しかし、想定内質問と想定外の質問に対する受け答えの差が開きすぎていると面接官も「君の答えは、本当に心の底から発せられたものかい?」と面接官に悪い印象与えかねません準備された解答か、そのとき本心から出た解答かは、案外簡単に見破ることができます。できれば質疑応答リストを作らずとも、臨機応変にその場で本心を語れるようにしておきたい所です。しかし、どうしてもしゃべることに不安が残るのならば、自分にとって重要なキーワードを定着させ、また冒頭に聞かれる志望動機だけなら暗記しても良いでしょう。

③いまあなたがすべき対策は、志望理由に関連する知識を詰め込むこと

多くのAO入試では面接試験の前に、志望理由書などのエントリーシートを提出しています。そこで、自分の志望理由と関係する分野の周辺知識を詰め込むことをお勧めします。
 
志望理由書で子供の貧困を題材として取り上げたのならば、そこから発展させて「子供の貧困がエスカレートしたらどのような二次的な問題が起きるか」「自分の市町村でその問題を打開するためにどのようなNPOが活動しているのか」など。対面式の面接練習は、関連知識と関連知識を組み合わせ、即興で自分なりの答えを導く練習をしてみましょう。

関連知識を身につける際には、「それに対して自分はこう思う」メモも制作

関連知識を身につける方法は、インターネットでの検索、書籍、テレビなど数多くの方法があります。あらゆるメディアを見て「ふんふん」と頷くだけでなく、インプットをしながら「自分の能動的な考え」を併せて考えてみることにも取り組みましょう。
Ex:「●●の問題を解決するために、〇〇というNPOが活動している」
→でも、このNPOがやっている方法には△△という新しい課題を生み出していると捉えることはできないだろうか。この問題を深刻化させないためにも、自分は□□すべきだと考える・・・

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実際の面接質問事例集

頻出質問は事前にある程度準備しておこう

面接試験での質問は、大学・学部また面接官によって様々です。しかし、「よく聞かれる質問」はあります。答えを丸暗記するのはオススメできませんが、想定内に質問にはある程度、準備しておきましょう。
なお、ここでは面接の序盤では肩慣らし的に答えやすい質問を、中盤で核心的な質問に入る、と想定していますが、序盤から核心に触れる質問をしてくる面接官も少なくありません。どちらであっても慌てずに対応しましょう。

【面接の序盤】

  • 「簡単に自己PRお願いします」
  • 「〇〇の出身なんですね。〇〇の問題点は何だと思いますか。〇〇の好きなところってどこですか」
  • 「今日はどうやって会場まで来ましたか」
  • 「今日以前にこの大学に来たことありますか」
  • 「オープンキャンパスに参加しましたか」
  • 「高校時代に打ち込んできた事はなんですか」
  • 「最近何か気になるニュースはありますか。」

【面接中盤以降】

  • 「なぜ〇〇大学〇〇学部を志望しましたか」
  • 「他の大学ではだめなのですか」
  • 「どうして志望理由に書いてあるような志を抱いたのですか」
  • 「大学で具体的に何を学びたいですか」
  • 「志望理由に関連する〇〇についてどう思いますか」
  • 「大学でやってみたい事はなんですか」
  • 「人生において最も影響受けた事はなんですか」

あくまでも、上記の質問は、ごく一般的な例で、大学・学部により、核心に迫る質問は、大きく違います。特に、教授が自分の志望理由に書いている研究内容の専門家である場合、より深く、専門的な質問される場合もあります。AO義塾では、過去の受験生からの調査をもとに、東大、慶応、早稲田、上智始め、多くの国公立大・上位私大の面接・口頭試問データを保有しています。また、指導にあたる講師も、実際にAOや推薦で合格をした者であり、本番に即した模擬面接授業が可能です。

あなたの志望理由に関する「革新に迫った質問」を知りたい方は、一度無料相談会へお越しください。全てお答え致します。

「面接が苦手」を得意に変えるためにオススメな対策

①自分が面接官になり、合格させるポイントを見極める

学校や塾に同じ受験生がいるならば、交互に面接官役をやってみるのもおすすめです。ここで意識することは、自分がその大学の教授になったとして、目の前の受験生を合格させるか否かを真剣に考え、質問をしてみることです。そうすることでおのずと、大学側の求める人物像を理解し、またそれを確認する為の質問や面接がどの様な形式になるのかがイメージできる様になります。また面接官の目線で見ると、座っている受験生のちょっとした動作や言葉遣いの癖、表情の動きなどが意外と目に付くことにも気づくでしょう。そこで気づいたことをメモしておいて、自身の面接に活かしましょう。まさに「人の振り見て我が振り直せ」です。

②「たとえ失敗しても、それで人生は終わらない」という意識を持つ

受験を控える受験生に対し、この心構えは難しいかもしれません。ただ、緊張は主に「準備不足から生まれる不安」と「背負っているものの大きさからくる不安」の2つから来ています。そして多くの受験生は後者の方ではないでしょうか。確かに、大学受験の結果次第で人生は変わります。しかし変わるだけであって、それが「終了」では全くありません。結局大学は通過点でしかなく、寧ろその後なにに取り組んで、どう成長し、何を成し遂げたかの方が重要でしょう。こうした心構えは難しいですが、「マッチング入試」であることを再確認し、めぐり合わせだと理解すると、自然と緊張もほぐれるかと思います。

③この大学で学んでいる自分を明るくイメージを持つ

一部の大学では「圧迫面接」とも称される様に、面接官にある教授陣に恐れを抱いている人もいるかもしれません。
でも、怖がる事はありません。面接試験も、何度か練習を積めば自分の考えが整理され、場慣れしていきます。また、試験官である教授陣も、未来の教え子になるかもしれない皆さんと直接しゃべれる時間を、きっと楽しみにしています。もしかすると、面接であった教授の授業を受講したり、ゼミに入ったりするかもしれません。そう考えるとワクワクしてきませんか。
これまでの項目を参考に、貴重な面接試験という時間をぜひ楽しんでください!

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山下部 幸秀
この記事を書いたひと 山下部 幸秀

Yukihide Yamakabe

AO義塾池袋キャンプ長。慶應義塾大学環境情報学部を休学して校舎を運営する傍ら、インスタグラマーを目指している。東大や早慶上、GMARCHやSFC一般入試など、幅広く教鞭を執った経験を活かし2019年に池袋キャンプを開校、志望校合格率86.9%を達成。

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