AO入試・推薦入試で合格する志望理由書の書き方【5段落でまとめよう】

推薦入試でもっとも大切な書類と言っても過言ではない志望理由書。
「志望理由書ってそもそもどんな書類?」「書き方がわからない!」「どうやってクオリティを高めるの?」など、志望理由書で困り事はありませんか?
この記事ではAO義塾の池袋キャンプ長が、よくある志望理由書に関しての質問や悩みにお答えし、書類の全貌をわかりやすくまとめました!
志望理由書は得点を占める割合が高い
志望理由書とは、出願の際に提出する書類の一つであり、この書類をもとに面談・面接での意思確認などが行われます。自分をアピールするAO入試でもっとも大切な書類の一つと言えます。(”志望理由書”や”アドミッションポリシー”など、推薦入試についての用語解説についてはこちらの記事を参照にしてください。)
志望理由書は得点を占める割合が高いです。
例えば、
・慶應義塾大学 SFCでは志望理由書が得点に占める割合は70%程度
・慶應義塾大学法学部では、50%程度だと言われています。
このように志望理由書は合格を大きく左右します。合格への一歩を踏み出すためにはまず志望理由書をしっかりと準備することが大切です。

志望理由書(志望動機)の書き方
志望理由書は、だいたい2000字程度のものが求められます。
いきなり2000字で志望理由を書けと言われても、なかなか筆が進まない受験生も多いのではないでしょうか?そもそも2000字の文章を書く機会もなかなかないのですから当然です。
Loohcs志塾ではこれまで、そうした受験生を数多く指導してきました。そしてその経験から志望理由書の書き方ノウハウを抽出し、全ての高校生が使えるテンプレートをご用意しました!文字数によって構成は多少変化しますが、以下5段落を意識して記述してみましょう。
また先輩たちの合格書類もまとめてあります。よかったらこちらも参考にしてください。
①志をまとめる
自分が将来目指すものの「ゴール」を設定し、それについて簡潔に示しましょう。特に近年のAO推薦入試は受験生の数が増大していることから、読み手にわかりやすい様に結論を志望理由の冒頭にする方が、読み手に親切といえるでしょう。
ex.)将来なりたいものや、将来就きたい職業、理想とする社会など
②志を抱いたきっかけ
今までの経験や実績をふまえて①を志すきっかけとなったことについて書きましょう。それによって、あなただけの「ストーリー」が見えてきます。特に「原動力」に着目して書くことで、自分の熱量やキャラクターを読み手に伝えることが出来るでしょう。
ex.)これまでの人生の中で感じてきたことや、どこかへ行った時に実感したこと など
③問題分析
①②で提示したことを「現代社会」の問題点に結びつけていきましょう。志を達成することで、社会にどのようなインパクトを与えることができるのかに注目してみましょう。そのために、文献調査やフィールドワークなど、時間と労力をかけて調査することが重要です。軽くwebで調べただけの表面的な文章にならない様に注意しましょう。
【ステップアップのポイント:問題の再設定をし、手足を動かそう】
問題を分析する前に「何が問題なのか」を文章にすることが非常に大切です。例えば「地球温暖化」は、それだけで問題であるかの様に感じますが、地球温暖化によってもたらされる利点があることも事実です。しかし、「地球温暖化によって海面上昇などが起き住む場所が失われてしまう人たちがいる」、「絶滅してしまう種がいる」などは地球温暖化の問題と言えます。このように「何が問題なのか」を定義付けることで問題を分析が深いものになっていきます。
フィールドワークの一環としては、自分が問題意識を持ったことについて、”最前線の人に話を聞く”というのが非常に効果的です。実際に足を運んだり、直接人に話を聞いた経験は、文章の説得力を高めます。
④問題解決方法の提案
③で分析した問題をどうやったら解決できるかを提示しましょう。未来でどのようになっていたら良いかを考え、書きまとめてみましょう。ブレストなどを利用して案を出していくのがオススメです。ここで注意しなければならないポイントはなるべく“大学で学ぶ領域”と結びつけて解決策を提示することです。どんなに良い解決策を提示しても、それが大学の学びと関連づいてなければ志望理由書としてまとめ上げることが難しくなります。
【ステップアップのポイント:解決策のプロトタイピングをしよう】
問題解決方法がある程度固まったら、それを今の自分にできる範囲で実際に行動に移してみるのも効果的です。身近なところからでも実践してみることで見えてくるものができ考察も深まります。また、行動に移すことで志への強い気持ちを示し、説得力に繋がります。
⑤大学での学び
④で書いてきた解決方法を大学で学ぶことと結びつけて明記しましょう。マッチングを図ることがAO推薦入試の意図の一つですから、どこの大学でもできる様な内容でまとめず、志望校の特徴やアドミッションポリシーを理解し、大学が求めている人物像に沿った主張をすることが大切です。大学に入って、学びたい教授や、やりたいプロジェクトなどを伝え、「その大学だからこそ実現できる!」ということを伝えられるといいでしょう。
志望理由書を書いた後の見直しリスト

志望理由書内で話の軸がブレていないか
「自分の経験や過去」と「将来なりたい像」と「その中間地点となる大学での学び」がブレずに一本の軸で成り立っているかを確認しましょう。いつの間にか論点がずれていたり、脱線してしまっていることがよくあります。
話の軸をぶらさない為には、志望理由書を書く前に論理構成メモを作ることです。思いついたことをいきなりなぐり書きするのではなく、各段落毎の論理をまとめることがオススメです。
「です、ます」「だ、である」など、文体が統一されているか
ですますやだであるなど、文体は統一されていますか?AO推薦入試の出願書類では、「だである」を選択し、志望理由書の文字数制限いっぱいまで書く受験生が多いですが、基本的には文体は”どちらでも良い“です。しかしこれらが統一されていることの方がはるかに重要です。これらが混在している文章は、読み手によってはコピペや手抜きな文章と認識されてしまいます。
志望理由書を他の人に読んでもらう
自分一人では気づけないミスがたくさんあります。必ず書き上げたら、一度人に読んでもらいましょう。特に自分が行きたいと思っている志望校の合格者・学生は、年齢が近く相談しやすく、新しい情報を持っているため的確なアドバイスを受けやすいです。
【ステップアップのポイント:面接を想定しよう】
面接のときには、志望理由書を元に様々な質問をされます。他の人に書いてもらっていたり、理解していない内容があるとすぐバレてしまいます。そのため、どこをどう突っ込まれてもいいような志望理由書にしておく必要があります。
もし推薦入試や志望理由書で迷ったら、ぜひ一度AO義塾にご相談ください!

志望理由書を書き上げる上で大切なポイントをまとめました。
Loohcs志塾では実際にAO入試で合格したプロフェッショナルが、あなたを合格まで導きます。まずは一度、無料相談会へお越しください。