すべての小論文に共通する採点方法や採点基準とは?点数を稼ぐためのポイントも解説

この記事では小論文試験における採点方法や採点基準について紹介していきます。

小論文の採点基準などは出題される大学やテーマによって大きく異なるというイメージがありますが、全ての小論文に一貫して重要な基準がいくつもあります。
今回は、その基準についてルークス志塾で用いている採点基準に基づいて詳しく解説していきます。

さらに知識を深めて小論文対策に役立てましょう!

小論文の基本的な採点方法

小論文を採点する際、採点者が重視するのは以下の4点です。

  • 日本語能力
  • 設問を適切に理解しているか
  • 課題文を理解・読解できているか
  • 答案に独創性があるか

これだけでは詳細が分からないと思うので、一つずつ丁寧に解説していきます!

【1】日本語能力

まずはずばり「日本語能力」です。

小論文の答案が日本語である以上、正しくない表現や適切でない言葉づかいは減点対象です。

特に減点されがちなポイントは下記の通り。

  • 漢字
    • 間違った送り仮名の使用
    • 間違った漢字の使用
  • 表現方法
    • 話しことばの使用
    • ら抜き言葉の使用
    • 文字数制限オーバー/文字数規定を下回る
  • 原稿用紙の使い方
    • 文末にある句点・読点の位置
  • そのほか
    • 判読不能なほど汚い字

まず、漢字については間違った送り仮名や漢字を使用しないことを心がけましょう。
漢字が書けない場合や少しでも不安がある場合にはあえて平仮名を使うことや、違う表現を用いることも有効です。

小論文は国語の試験ではありませんから、あえて難しい単語や表現を使う必要はありません。誰が見ても一度で理解できる文章を目指しましょう。

次に表現方法についてです。
自分では気を付けているつもりでも、話し言葉を使用してしまっている場合があります。

LINEやInstagramをはじめとしたソーシャルメディアにおいて、話し言葉ばかり使用している影響で、小論文においても話し言葉を無意識で用いてしまっているのです。小論文を記述する際は、正しい日本語を使うようにいつも以上に意識して書きましょう。

また、ら抜き言葉をはじめとした間違った日本語もつい使用してしまいがちなので注意しましょう。

小論文の答案が原稿用紙である場合は原稿用紙の使い方も重要となります。
あまりピンとこない方は、原稿用紙の正しい使い方を一通り勉強しておきましょう。

下記記事でも、原稿用紙の使い方や文章のルールについて解説しています。
あまり自身がない方はぜひ一読してみてくださいね。

小論文における文章のルールを解説。文体から使用NGの表現、原稿用紙の使い方などを紹介

【2】設問を適切に理解しているか

このポイントは全ての小論文における大前提です。
「設問は神様」と言われるほど、設問は小論文全体に大きな影響を及ぼし、かつ重要な文章であるのです。

設問を適切に理解できていない場合、せっかく記述した答案全体が0点になる可能性もあります。

設問が求めていることは、おおざっぱに分類すると下記のパターンが多いです。

  • 文章の内容をまとめるもの(要約)
  • 図やグラフから読み取れることを記述するもの
  • 筆者の意見についての記述するもの
  • (筆者の意見をふまえた上で)自分の意見について記述するもの

上記のパターンに比べて、更に「その方法」を指定してくるパターンもあります。
方法、と言われてもあまりしっくりきませんよね。

下記に小論文が難しいことで有名な慶應SFCの設問を一つ紹介します。なにが要求されているのかを考えながらまずは読んでみてください。

問3. 問2であなたが回答した不条理のうち3つを取り上げ、その解決の方向
性と方法 (※2)について、 解決のカギとなる技術革新 ・ アイデアを含め、 でき
るだけ具体的、定量的、かつヴィジュアルに説明してください。

2021年度 慶應義塾大学 環境情報学部 小論文 問3

まずは「自分の意見を記述するもの」のパターンであることが分かります。
しかし、更にカバーすべき注意事項が下記6通りあります。

①解決の方向性が存在するか
②具体的な解決方法を説明しているか
③技術革新・アイデアといえるものか
④具体的に記述できているか
⑤定量的な回答であるか
⑥ヴィジュアルに説明できているか

一文の設問から6つも求められていることがあるのです。

これらの一つ一つに答えられているのかがどれも採点基準となりますから、しっかりと設問を読み込み、何を求められているのかを理解してから回答の作成を行うようにしましょう。

【3】課題文を理解・読解できているか

次に、課題文を理解・読解できているかというポイントです。
このポイントは、「要約」という形で出題され、チェックされています。
また、図表・グラフから読み取れることの記述を求められる場合も、この理解・読解度合いをみられています。

そのため、課題文やグラフを的確に理解し、短くまとめる力が重要です。

特に国立大学や早慶、MARCHと呼ばれる難関大学では、年々課題文がより長く難解なものとなっています。またそのトレンドは今後も続くでしょう。
長文の中から筆者の主張のエッセンスを抽出し、自分の言葉でまとめる訓練を積みましょう。

2019年度の慶應義塾大学総合政策学部ではA4換算で3枚に渡る資料文と、15個のグラフが資料として提示されました。

特に慶應義塾大学SFCのように膨大な量の資料が提示される小論文では、適宜自分に必要な情報のみを文章から抽出する力が必要になってきます。

小論文の要約が不安、という方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。
小論文の要約とは?すぐに使える要約の書き方を「4ステップ」で解説!具体例や高得点をとるコツもお伝えします。

【4】答案に独創性があるか

おそらく誰しもが知っているであろう、この基準の理解には少し注意が必要となります。

それは、小論文において独創性は必ずしも必要条件ではないということです。

独創性があるに越したことはありませんが、しばしば独創性を出そうとするあまり、突拍子もない小論文を書いてしまう人が後を絶ちません。

また、独創性を「尖った意見」と誤認識してしまっているケースも多く見られます。
筆者の意見に無理やり反論したり、根拠が不明な主張をすることは独創性として評価されず、乱文として認識されることになります。

いきなり尖った文章を書くのではなく、上で述べたような3つの点をしっかり満たすことができるようになった状態でスパイス程度に独創性を出すことをお勧めします。

独創性を出すコツ

ここからは上の3つポイントを押さえた上で、独創性をハックし、うまく演出する手法のうちの一つをご紹介します。
それは、大学・学部ごとのアドミッションポリシーに則った発想を行うことです。

各大学・学部には求めている人材像があり、それが各大学のアドミッションポリシーとして公開されています。
これは、その大学学部の試験においてポリシーに則った発想をする学生を好むということです。

例として慶應義塾大学法学部のHPよりポリシーを一部引用しますので、確認してみましょう。

法学部では、慶應義塾の建学の精神を理解し、国際的な視野に立ちつつ、新しい社会を創造し先導する気概を持つ学生を求めている。入学する学生には、法学部の教育目標(カリキュラムポ リシー)をよく理解し、そのカリキュラムの下で学習するために必要な学力、能力、そして意欲を有していることが求められる。

慶應義塾大学 法学部 アドミッションポリシーより抜粋

①慶應義塾の建学の精神を理解していること
②国際的な視野を持っていること
③新しい社会(リベラルな社会)を創造し先導する気概を持つこと


このポリシーからは以上の3つの要素が抽出できます。
実際にどの程度採点基準に影響を持っているかは正確にはわかりませんが、この3つに則って小論文を執筆することで他の人にはない慶應の法学部が好む独創性を演出することができます。

基本的にすべての大学学部がアドミッションポリシーを公開していますので、この手法はすべての大学に普遍的な採点基準であると予想できます。

ルークス志塾ではこのようなポリシーに則った回答を作成できているかという視点からも小論文の採点をおこなっており、小論文の基礎力がついてきた受験生の最後の差を生むのはこの点でもあります。

その他にもディプロマポリシーやカリキュラムポリシーも存在するため、その大学・学部の求める人材像に関する理解を深めるための参考にすると良いでしょう。

まとめ

今回は小論文の採点方法や採点基準について4つほど紹介しました。
今回の記事の内容を今後の小論文対策の学習に活かし、合格を掴み取りましょう。

ルークス志塾では、毎日無料で受験相談会を実施しています。
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