【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学法学部政治学科/FIT入試合格(6期 安延)

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春休み特別企画!AO義塾の合格書類を毎日公開プロジェクト!
第37回は、AO義塾代々木キャンプから慶應義塾大学法学部政治学科FIT入試に合格したAO義塾6期生・安延爽加さん(筑紫女学園高等学校)の志望理由書です!

 6月19日、この日は私が住んでいる福岡にとっては忘れられない1日である。福岡大空襲が起きた日だ。千人以上もの尊い命が一瞬にして失われたのだ。しかし、街頭調査によると現在、この日を記憶している福岡市民は4%しかいない。大戦の悲劇の風化は進みつつある。しかし、「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目となる」とドイツ大統領だったワイツゼッカーは言う。だからこそ戦争の惨禍を継承しながら、日本の未来、世界の未来について市民一人一人が思考していくことを促すジャーナリストに私はなりたい。その志の実現のために、貴学部で学びたい。

 この志の原点となっているのは、放送部の朗読活動だ。放送部に所属している私は高校二年生の七月、学校行事の一つとして全校生徒の前で戦争体験記の朗読を行った。そしてその様子はNHKを含む主要テレビ局でも放送され、思った以上に大きい反響を得ることができた。友人から、「普段は遠く感じる戦争が同世代から聞くと身近なものに感じた」と言ってもらい、放送を見た視聴者の多くからは、「若者が伝えていることに感心した」と電話を頂き、涙を流して下さる方もいらっしゃった。自分の紡いだ言葉で誰かの心を動かせたことが純粋にとても嬉しく、私はもっと朗読を通して戦争体験記を伝えたいと思った。

 しかしその一方で、私は戦争について知ろうとしない人や、そもそも知らない人が多いことにも気がついた。特に若い世代にその傾向は顕著だ。実際に、私が全校生徒に行った朗読では、一部の生徒は寝ていたり、外に出たりと全く耳を傾けてくれなかったのだ。彼らに理由を聞いたところ、「気分が悪くなる残酷な話なんて知りたくない」と言われた。日本の同世代の若者が過去の悲惨な歴史を避け、71年前の、今、私たちが立っているこの地で起きた出来事を、他人事のように考えている姿勢に疑問を抱いた。

 そこで私自身は「伝える」ことに、より大きな影響力を持つマス・メディアに注目してみた。すると、メディアが必ずしも国民の間に理性的な議論を喚起させる報道ができているわけではない、ということが分かってきた。というよりむしろ、ナショナリズムの形成を促してしまっているようにすら思える。中国の尖閣諸島沖の領海侵犯を報じる際には中国の強面の報道官が登場し、中国国旗がはためき、軍事パレードの様子が背景に映し出される。私たちの潜在意識の中に「中国は脅威」というステレオタイプが形成されていく。私の住む福岡市でも最近、中国に対する抗議デモやヘイトスピーチを多く目撃するようになった。こうした現象に、私はメディアが少なからぬ影響を与えていると考えている。

 問題意識を深めた私は、なぜこのような報道になっているのか、テレビアナウンサーのTさんや放送局のMさんなど、メディアの最前線に立つ方々にお話を伺った。Tさんは、「メディアと言えども営利企業の現実があり、視聴率獲得は至上命題化される。それが時に、ナショナリズムを煽ることにもつながる。」と話して下さった。加えて、Mさんは「歴史的事実は同じでも政治的事実は異なる意見があり、この課題をいかに乗り越えるかは、私自身も未だ答えは見つかっていない」と話してくださった。私はこうした経験を通じて、ジャーナリストの立場から平和構築を目指していく事が一筋縄でいかないことを思い知った。

 しかし、マス・メディアは主権者たる市民一人一人が意思決定を行っていくための最も重要な判断材料である「情報」を伝える役割を担う。そのメディアが課題を抱えているならなおのこと、その課題を克服していくことが戦争の惨禍を繰り返さないための道になる。それは最後の最後、戦争を賛美し突き動かすのも人であり、また戦争を食い止めてきたのも人であるからだ。私はジャーナリズムの力で、平和の社会の構築の最前線に立ちたい。

 そしてこの志を実現させるためには、慶應義塾大学法学部政治学科の学びが必要不可欠だ。人文科学、自然科学の学びを通し柔軟な思考力と幅広い教養を身につけると共に、国際政治学・日本外交・日本の政治史・戦争史といったジャンルを多面的に学ぶことでジャーナリストに必要とされる幅広い知識を身につけたい。また、オープンキャンパスに行った際に強く惹かれたメディアコミュニケーション研究所で、マス・メディアの内容分析やメディア間比較の勉学に励みたい。そして、3、4年次では大石裕教授のもとで、私が最も関心を寄せているジャーナリズム、マス・コミュニケーションなどに関する文献を輪読して討論を行うことで、特にナショナリズムとメディアの関係性について学びたい。そして最終的には、自身の夢を達成するにふさわしいジャーナリズムのスペシャリストとして成長したい。以上から、私は慶應義塾大学法学部政治学科への入学を強く希望する。

以上

 AO義塾代々木キャンプでは様々な大学・学部のAO・推薦入試対策のサポートを行っています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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