【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学法学部政治学科/FIT入試合格(4期 W. M.)

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春休み特別企画!AO義塾の合格書類を毎日公開プロジェクト!
第41回は、AO義塾代々木キャンプから慶應義塾大学法学部FIT入試に合格したAO義塾4期生・W. M. さんの志望理由書です!

 あのとき、あの黒い瞳は、何を訴えていたのだろう…

 私はインドネシア政府のストリートチルドレンに対する統治のあり方と、政府に彼らに対するケアを促す方法を模索し、彼らが明日に夢や希望を見いだせる社会を作りたい。

 高校1年生の冬に、イオングループと私の通う高校が協力するプログラムに選抜され、私はインドネシアに日本青少年大使として現地を訪問することになった。ユドヨノ大統領に招かれ、大統領府では今までに見たこともないような豪華な食事ときらびやかな建物で猛烈な歓迎を受けた。華麗な外交の舞台に夢を膨らませていた私であったが、そんな期待は街に出た瞬間に叩きのめされた。街には自動車ガスのにおいが蔓延し、人々は薄汚れた服を着ていた。そしてなにより高層ビルとスラムが同時に見えたのだった。

 研修プログラムの中で、最も印象に残っていることは1人のストリートチルドレンと遭遇したことである。バリの観光地で、7歳位の男の子が寄ってきて「ハガキを買って」とつたない英語で私に喋りかけてきた。上半身裸で、素足。私はその寄ってきた男の子の、何かを訴えているような瞳を前にして、思わず買わずにはいられなかった。研修ガイドからは注意を受けていたが、私は咄嗟に小銭を彼らに差し出した。喜んでくれるのかと浅はかにも期待したが、彼の瞳は険しいままだった。それまで軽い気持ちで外交官になりたいと思っていた自分が恥ずかしくなり始めた。

 日本に帰国後もその男の子のことが脳裏から離れず、私はストリートチルドレンについて調べるようになった。そこで彼らは家庭内で精神・身体・性的虐待などを受けて家に居場所がなくなり路上生活していることが多いと知り、胸が締め付けられた。まさに同じく家庭内での孤独を強く感じた自分の幼少期を思い出したのだ。私の両親は私が幼い頃に離婚したため、両親との十分なコミュニケーションが取れなかった。そのため親子間の精神的繋がりも薄く、両親に甘えることが出来ずに寂しい幼少期であった。そんな自分と、親から愛情を十分に受けられなかったストリートチルドレンを重ね合わせ、他人事とは思えなくなったのである。

 こうしたストリートチルドレンの問題に対して、インドネシア政府はどのようにこの問題に取り組んでいるのか調べてみることにした。人口の20%が貧困層とされているインドネシアではそもそも日本の生活保護制度のような公的扶助制度は整備されていない。貧困層の生活水準向上を図る援助プログラムとして、社会福祉育成指導事業が行われているが、予算・施設不足、地方分権化政策による州政府ごとの対応の違いなどの多くの課題を抱えており、社会福祉制度及び施設が十分に整備され、運営されているとはいえない状況にある。また政府は街に徘徊するストリートチルドレンを快く思わずに、PMKS(社会福祉障害者)と名付けて、街中から排除する取締を頻繁に行っている。特に首都ジャカルタでは、条例を設けて物乞いに金銭物品を与える行為を禁止し、違反者には勾留や罰金が科されるようになっているのだ。

 私はこの弱者を除け者のように施設に追いやるインドネシア政府に強い憤りを感じる。そしてこの不条理をなんとか是正したいと強く思うようになった。つまり私はインドネシア政府のガバナンスが機能していない事実に強い問題意識を抱いているのだ。そして将来、両親の愛情を受けられなかった上に社会的にも排除されたストリートチルドレンへの物理・心理面でのケアが不十分である状況をなんとか好転させたいと強く思う。しかし先進国で過ごした私の一方的な価値観を押し付けるだけでは問題の解決には至らないであろう。

 そこで私は、地域に根ざしたガバナンス支援のあり方と、子どものケアをいかにインドネシア政府に促せるかを大学で学んでいきたい。具体的には1,2年次から社会のルールである法律学を学ぶとともに、問題意識を持ちながら政治思想、政治・社会理論、日本政治、地域研究・比較政治、国際政治などの政治学を多角的に探求したい。そして3,4年次には東南アジアの地域研究、特にインドネシア政治史を通して知識を増やし、地域に根ざした支援の在り方をじっくり考えていきたい。そして途上国に共通する政治問題を分析していくなかで、インドネシアに有効なガバナンスの方法を模索していきたい。

 彼の「瞳」が私に訴えかけていたものは何なのか。私はそれを慶應義塾大学法学部でじっくりと考え続けていきたい。

以上

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