【合格書類】目黒キャンパス/慶應大学SFC総合政策学部/AO入試合格(9期 マヨ)

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第17回は、AO義塾目黒キャンプから慶應義塾大学総合政策学部(SFC)AO入試に合格したAO義塾9期生・マヨさんの志望理由書です!

 「がんが見つかりました」と病院で診断された時、最愛の家族の顔が頭の中をよぎるだろう。そんな家族に、簡単にがんを打ち明けることができるのだろうか。


 私が小学校3年生の時、突然がん患者となった母は自分ががんである現実、過酷な治療と副作用、死の恐怖、家族に家事や子育てなどの負担をかけている申し訳なさなど多くの負担を抱えた。父は高額な治療費を稼ぐために懸命に働く傍、母の代わりに家事や子育ても担うことになった。親族は母のがんを隠されていたが長期入院が続いていたことから母のがんに気づき、隠していた家族を恨み、怒り狂った。親族同様、私も両親に母のがんを隠されていた。どのように振る舞えば良いか分からない日々に耐えれず、周囲に相談することも考えたが、母のがんに気づいたことを知られるのが怖く、言い出せなかった。結局、私は誰にも不安を相談せず、1人で抱え込んだ。18歳になった今でも、家族の口から母ががんであった事実を伝えられていない。

 6年の闘病生活の後、母は亡くなった。母のがんが発覚してからの日々を振り返ると、母をはじめ家族ががんと向き合えていなかったことで家庭崩壊が起こったと思われる。向き合うどころか、家族や周囲の人への告知を拒み、家族内でさえなるべく「がん」というワードに触れなかった。そのせいで不安や負担が増える一方、がん患者とその家族が頼れる場所がなく、ストレスは溜まり、自分が一番辛いという自己中心的な感情に一人ひとりが陥ってしまった。それほどがんというものがもたらす心的ストレスは大きく、簡単に向き合えるものではない。母が息を引き取った瞬間、いつ死んでしまうのかという不安から解放されて心の底からほっとしたのを今でも鮮明に覚えている。最愛の母の死を前に、悲しみよりも安堵が勝ってしまうほど、がんは重いものだった。だからこそ、その負担を減らし、家族ががんと向き合うサポートができていれば、家族が崩壊することなく、母が安らかな眠りにつけたかもしれないという後悔が私の中に生まれたのだ。

 実際、慶應義塾大学病院で働く腫瘍免疫センターと医療連携推進部の看護師さんにお会いしお話を伺う中で、がんである事実から目を背け、周囲への告知を拒む患者が多いことを知った。その背景には、「心配や不安を与えてしまう」「自分が告知後のケアをしてあげられない」という理由があると子供をもつ子宮頸がん経験者の方は言う。他にも、医師や看護師、カウンセラーなどの第三者の介入が、業務量の多さ、介入を有難迷惑と感じる当事者の存在によって難しくなっていることも挙げられる。だからこそ私は、がん患者とその家族が自分たちの力でがんと向き合うための環境創りに取り組みたい。そのために、SFCで学び、成し遂げたいことが2つある。

 1つ目は、がんと向き合う方法論を開発していくことである。医療従事者の方にお話を伺っていく中で、患者や家族によってがんの捉え方、受け入れるまでの時間が異なることに気がついた。それゆえ、患者や家族の年齢、性別、性格、家庭環境、時間に伴う心の変化に対応するオーダーメイドのケアあり方を模索していきたい。だが、ケアのあり方を確立させるだけでは不十分である。なぜなら、がん患者とその家族が第三者に心を開くとは限らないからだ。気持ちを理解してもらえない、話しても意味がないと感じる人は、心を閉ざし、第三者の手を借りようとしないだろう。だからこそ、SFCで森さち子教授の応用臨床心理を学び、がん患者とその家族に「心を開く決心」が生まれるようなケアのあり方を追求していきたい。

 2つ目は、がん患者とその家族ががんと向き合うための「場」を作ることである。がん発覚後、家族へのがん告知の機会や家族と先の人生について話し合う機会を作るのは難しい。実際、学校や塾で「がんが見つかったら、すぐ家族に言える?」と聞いた時も、みんな口を揃えて「無理」と答えた。いつかは告知しなければならないが、やはり抵抗があり、心の準備がいる。しかし、NPO法人Hope Treeが主催する2019フォーラムに参加した際、発覚から時間が経つほど告知に抵抗感が生まれ、告知される側のダメージが大きいこともわかった。それゆえ、私は「場」を作ることで、患者と家族が話す機会を設けたい。そのために、SFCで諏訪正樹教授の研究会に参加し、がんと向き合うための場作りに取り掛かりたい。その際、コミュニケーションの取りやすさ、温かい雰囲気作りに重点を置いたデザインを目指す。加えて、医療機関との連携システムを構築するために、印南一路教授の社会保障政策を学びたい。がん発覚後、病院に通うのが当たり前であるように、この「場」を頼るのが当たり前のシステムを構築し、取り残されてしまう患者や家族を存在させないのが私の理想である。

 がん患者とその家族ががんと向き合えるような環境を創ることは決して簡単なことではないだろう。だが、心理、場のデザイン、政策をSFCで学ぶことで、この「環境」を実現させられると確信している。また、私が今まで医療従事者と「がん患者とその家族へのケアのあり方」について議論を重ねてきたことをSFCでは看護医療学部の学生との交流を通して、より深めていくことができる。最愛の母の死と家庭崩壊を原動力に、SFCからがんに立ち向かいたい。

以上

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