【合格書類】代々木キャンパス/慶應大学法学部政治学科/FIT入試合格(4期 川﨑)

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第26回は、Loohcs志塾代々木キャンプから慶應義塾大学法学部政治学科のFIT入試に合格したLoohcs志塾4期生・川﨑惇平さん(高川学園高等学校)の志望理由書です!

 「子供の貧困」は着実に進行している。この病は、日本の未来の可能性を摘み取っている。私たちは日本の子供たちの「自由に夢を描く権利」を守っていくために闘っていかなければならない。私は、上記の問題が日本で最も深刻化している地元大阪で、NPO団体を立ち上げ、特に母子家庭に育つ子供たちが地域社会と関われる環境を作っていきたい。

 私が母子家庭にこだわるのには、理由がある。それは、母子家庭で育てられた1人の親友との苦い思い出があるからだ。その親友とは家が非常に近かったため、同じ小学校に通い、登下校やソフトボールチームの練習も共にするような仲だった。そんな彼が、グラウンドから姿を消した。彼の母親が金銭的理由から突然チーム行事を拒否し、月謝を滞納するようになったのである。クラブを退部後、バックネット裏からじっと練習を見つめていた彼の姿を見かけたことがあった。グラウンドに入るよう誘うと、彼は頑なに拒み、去ってしまった。私はどうしようもなく胸がしめつけられるような思いに駆られた。その後彼は家庭の事情で大阪から引っ越してしまい、私も甲子園への夢を叶えるため山口県の高校へと進学し、以来彼との関係は途切れてしまった。

 新天地での私の高校生活は野球、勉学ともに満足のいくものであった。私の両親は常に私の夢を応援してくれた。特に幼い頃から母に学習の「習慣」を叩き込まれたことは、厳しい野球部の活動を続けながらも、進学クラスで評定平均4.6という文武両道を実現できた大きな要素だと思う。私は全生徒の代表である生徒会長として、高校生活を全うできたことを誇りに感じている。しかし、そうした生活の節々で思い出されたのが彼のことだ。こうして野球を続けられることは当たり前のことではない、ということを痛感させられる。それと同時に、彼がチームを離れたときに感じた歯がゆい気持ちは今も忘れることが出来ない。私は彼が夢を諦めなければならなかったのは、やはり母子家庭という家庭環境が影響しているのではないかと考えるようになった。厚生労働省によると、現在の母子家庭の平均年収は291万円であり、一般家庭の平均年収の4割に過ぎないそうだ。

 高校時代、社会科の授業の一環で地域の施設にフィールドワークを行う機会があり、私は山口県の一般財団法人「母子福祉センター」に取材を申し込んだ。担当の方によると、厳しい経済状況もさることながら、「母子家庭の人々が地域から孤立していること」が大きな問題であるということを教えていただいた。行政側は主に母子家庭に対して経済的支援を行っているが、厳しい財政状況に置かれており、今後その発展は見込めない。だからこそ、地域と子供たちが交わる仕組みが大切であると考えた。しかし、施設の方から積極的に取り組みを進めようとしても、母子家庭の人々は「世間体」を意識し、自ら地域と関わろうとしないそうだ。確かに、そのような拒絶反応は、小学校時代の親友の母親にも共通する傾向があった。

 どうすれば母子家庭の子供たちが地域から孤立することなく、自由に未来を描くことができるのか。これを私は貴塾法学部政治学科で探究したいのだ。地域コミュニティー、個人、貧困、このような言葉を鍵としながら、自分なりに調べていくと「ソーシャルガバナンス」という考え方に辿り着いた。教育や母子家庭の貧困問題解決を単に学校や行政側の政策に頼るのではなく、関係するすべてのステークホルダーが、協力して解決に取り組む考え方である。しかしその考えを実現するには様々な分野に及ぶ課題が存在する。このような「新しい公共」と呼ばれる分野の問題を追究していくためには、形骸化してしまった民主主義、つまりポストデモクラシーの課題と今後の展開をしっかりと考察していくことが求められる。さらに、問題解決に向かう確かなアプローチ法を確立していくことも考えねばならないだろう。

 そこで、日本で最も充実した専任教員と科目を擁し、多角的に政治学を学べ、1年次から少人数制で高い意識を持って専門科目に取り組める貴塾法学部政治学科は、私にとって理想の学び舎である。1・2年次には政治学の基礎を学ぶと共に、河野武司教授の演習授業で新自由主義の社会保障制度について学びたい。研究会では、大山耕輔ゼミで「ガバナンスの行政学」について学び、教育に関するステークホルダーの当事者意識をいかに引き出すかを中心に研究していきたい。また小林良彰教授の下で政治学における定量分析の手法も身につけたいと考えている。

 私は貴塾で身につけた知識と経験を生かし、地元大阪で行政や地域の人々と協力できるNPOを立ち上げ、母子家庭の子供たちのために働きたい。よって私は慶應義塾大学法学部政治学科への入学を強く希望する。

以上

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