母が押してくれた背中- 東京大学推薦入試合格物語#7-

きっかけは看護師の母

斎木

茂木さんが進学した、医学部、健康総合科学科というのは、どんな勉強をするところなの?

茂木

人々の健康がどうやったら達成できるか総合的に考える学科なので、医学的な勉強はもちろん、医療政策や社会保障に関わることなど人文・社会科学の領域も扱っています。

斎木

医学を中心として、色んな科学的アプローチでやっていくと。

茂木

ある疾患の治療法が見つかったとしても、経済的な理由や制度的な条件で、すべての人が治療を受けられるわけではないですよね。私たちの学科では、健康で居続けられるために必要な社会的な要因、精神的な要因も研究の対象としているんです。

斎木

どうして、健康総合科学科を目指そうと思ったの?

茂木

母が看護師として働いていて、家では医療現場の話を聞かせてくれてたんです。だから小さい頃から将来は看護師になりたいな、と思ってました。

斎木

医療とか、看護が身近な存在だったんだね。

茂木

母の話を聞いてて、人を助ける仕事って素晴らしいなと。

斎木

でも、その分忙しい仕事だよね。

茂木

そうですね、母は毎日忙しそうにしてました。

斎木

お母さんの大変さを近くで見てる分、この仕事には就きたくないなとは思わなかった?

茂木

それはなかったですね。

茂木

高校2年生になって自分の将来のことを考えていたときに、「なんで大変な仕事なのに続けられるの? どんなところにやりがいを感じるの?」って母に聞いてみたんです。

斎木

お母さんは何て?

茂木

「人を一番近くで支えられる仕事だから」って。「直接関わりながら患者さんに寄り添っていられるのがいいところだよ」って言ってたのを聞いて、医療に携われる仕事というのは本当に素晴らしいことだなと思ったんです。私もこの道に進もうって決心できたのはこのときですね。

斎木

お母さんも嬉しかっただろうな。

茂木

大賛成してくれました。母は自分の仕事に誇りを持って取り組んでいるから、私の背中を押してくれたんだと思います。

斎木

健康って失われたときに尊さを感じるよね。だから、自分が困っているときにこそ健康の有難さに気づくし、そんな自分を支えてくれる方には本当に感謝するよね。

茂木

そうですね。母の背中を見ていると、自分もいつか誰かのために役立てるような人になりたいなと思います。次へ ▶ 「活動実績は結果よりプロセス」