早稲田大学創造理工学部の入試情報(創成入試・一般入試)まとめ

早稲田大学創造理工学部の入試は、【創成入試(9月)】→【一般入試(2月)】の順に行われております。入試情報の概要など、公式サイトから情報をわかりやすくまとめました。


早稲田大学創造理工学部の入試概要 | 令和4年度

試験内容・科目(早見表)

一般入試 英語(120点)、数学(120点)、理科(120点)、空間表現(40点)
早稲田建築総合型選抜(AO入試)(創成入試) 出願書類 ①入学志願票 ②出願資格を証明する書類(調査書等) ③志願者自己報告書 ④活動実績報告書 ⑤推薦状 ⑥検定料申込み内容照会結果 ※⑥クレジットカード等で検定料を納付する場合
二次試験 筆記試験、面接試験

試験日程(早見表)

出願締切日 試験実施日 合格発表日 入学手続日
創成入試 9月19日 10月26日 11月8日 3月中旬
一般入試 1月20日 2月16日 2月26日 3月4~3月24日

早稲田大学創造理工学部の求めている人材とは?

公式のアドミッションポリシーからみてみましょう。

創造理工学部では,下記のような方針で入学者を選抜する。

一般入試:数学,理科および外国語において高い基礎学力を有する者
早稲田建築 AO 入試(創成入試):創造性豊かで,指導力に富み,率先してチームをまとめ上げるコミュニケーション能力に優れた活発な者

特別選抜入試:理工系科目において極めて優れた能力を有する者

指定校推薦:高等学校教育の内容を堅実に習得した勉学意欲の高い者

附属校・系属校推薦:幅広い知識と豊かな教養を持ち,リーダーシップを発揮できる者

帰国生入試,外国学生入試,国際コース入試(AO・指定校推薦):国際的な視野を有し,意欲に満ちた個性的な者

創造理工学部 3つのポリシー


創成入試についての情報まとめ

創成入試とは

早稲田大学創造理工学部建築学科で実施される総合型選抜(AO入試)です。
出願は例年9月中旬から下旬までで、1次選考・2次選考を経たのち11月初旬に合格発表されます。筆記試験だけでは測れない自由で独創的な人材の発掘が目的で、創成入試によって求められる学生像は以下のように示されています。

”わたしたちの暮らす現代の日本は、地震・台風・大雪などの厳しい自然条件に加え、地球環境問題、少子高齢化、あらゆる分野での国際化などに直面し、安全で快適な生活のために、国内はもとより世界中のそれぞれの地域に根ざした建築や都市のあり方が問われ、多くの国際的な貢献のできる建築の専門家が必要とされています。建築学科では、創造性豊かで、指導力に富み、率先してチームをまとめ上げる活発な学生の入学を期待しています。”

創造理工学部 募集要項 より)

創成入試を受験するにはどんな準備が必要か

まずは、建築に強い興味があり早稲田建築でどうしても建築を学びたいという意志が必要です。この想いがなく受験するのは難しいです。具体的な対策は大きく3つに分かれます。

1)自分の建築に対する想いを言葉にする

早稲田建築への志望理由・入学して何をやりたいのか、なぜ建築に興味を持ったのか、これらを自分の言葉で表現することが1番重要です。1次試験は志望理由・早稲田建築入学後の抱負の提出です。

2)画力をあげる

創成入試の2次試験は面接と文章説明を含む鉛筆のドローイング試験なので鉛筆画力は絶対的に必要です。画力は練習次第で向上するので、なるべく早い時期から対策する事をオススメします。また、入学後も授業内で絵を描く機会が多く、早稲田建築に画力はとても大切なスキルとなります。

3)自己PR資料を作成する

1次試験合格者は2次試験までに自己PR資料を作成し送付しなければなりません。(昨年は、2次試験に持参だったので、その年の入試要項をご確認ください)自己PR資料の作成にあたって特に規定はないので、その人の思い入れ次第で仕上がりは大きく異なります。例年の合格者の自己PR資料は、1次試験合格してから作成を始めても間に合うようなものではなく、なぜ建築がやりたいのか・自分の人生の振り返りなど、1冊に自分の全てをまとめきるぐらいの意気込みで作られています。そのような想いで出来上がった1冊は合格のためのみならず、自分の人生のまとめとしてその人に価値があるものになるので、気合を入れて作成することをオススメします。

創成入試ではどんな人が受かりやすいか

早稲田大学建築学部の創成入試では、何よりも建築に対する「思い」が重視されます。自己PR資料や面接試験を通して、なぜ建築を学びたいのか、それをどのように社会に生かしていきたいのかが見られるため、早稲田大学創造理工学部建築学科に入りたいという強い意志がある人が受かりやすい傾向にあります。また、建築に関する詳しい知識はそこまでなくても大丈夫ですが、デッザンの試験があるためデッサン力や表現力は磨く必要があります。

創成入試の対策と詳細

出願書類対策

創成入試の方式の違いを確認しよう

入試名概要
総合型選抜(AO入試)出願資格は、創造理工学部建築学科を第一志望とする者です。創造理工学部建築学科によって募集するもので他学科では行われていません。

用意する出願書類を確認しよう

書類名書類の概要
入学志願票住所・氏名・出身校等を記載し、写真を貼り付ける。
出願資格を証明する書類(調査書等)出身学校長が作成する調査書などのこと。要厳封。
志願者自己報告書志望理由、入学後の抱負や学業・活動実績などを記入するもの。
活動実績報告書志願者自己報告書で記述した活動実績の中でより伝えたいことを具体的にアピールできる。A4サイズ4ページ以内。
推薦状学校長・教師などがあなたを推薦する書類。推薦者は各自の判断で選出し、1名程度。要厳封。
検定料申込み内容照会結果検定料の支払いを確認する。申込内容照会結果を印刷し同封。※クレジットカード等で検定料を納付する場合のみ。

出願までの流れ

入試要項を良く読み込んで必要なものを準備しましょう。予想外の場所に大切な決まりが記載されていることが本当に多いです。また、毎年細かな変更があるので「創成入試で合格した先輩に見せてもらったものを参考にすれば大丈夫だろう」と気を抜いていると出願直前になって地獄を見ることになります。特に、創成入試の受験生としてマイノリティの方(海外で高校の単位を取得している方、浪人生など)は提出書類が増える可能性がありますので、1言1句漏らさず確認することをオススメします。

1)活動実績報告書について

全員が提出する必要がある書類の中でも最も自由度が高いものです。例年A4で4枚、自己をPRする内容であること以外に大きな縛りはありません(志願者自己報告書との対応や名前の記入など細々した規定は毎年変わるのでチェックしておきましょう)。もちろん、これまでに獲得した賞状や資格のコピー4枚などで資料提出をサクッと終わらせることも可能ですが、2次試験まで進めた場合その賞・資格が早稲田建築とどんな関わりがあるのか質問されることは必至です。自分自身がどんな人間かより効果的に伝えるためにも、賞状等は縮小コピーにして他のアピールに場所を割くことをオススメします。文章だけの場合も本当に伝えたい内容が伝わるか注意が必要です。教授の印象に残りやすいものを仕上げることを心がけましょう。

2)志願者自己報告書について

規定のフォーマットがあり、それに記入する形になっています。
志願者自己報告書は、創成入試受験において(合格した場合は入学後も含め)根幹となる非常に重要なものです。できる限り早めに取りかかり、自分がなぜ早稲田大学の建築学科で学びたいと思っているのかをしっかり深掘りしましょう。
自らが手を動かして作り上げる書類は上記の2つだけですが、1次選考を突破するのに必要な書類は他にも多くあります。それらをきちんと確認してから、余裕をもって出願しましょう。

二次試験対策

試験概要を把握しよう

試験名審査名概要
一次試験書類選考書類選考により合否が判定されます。
二次試験筆記試験指定されたテーマに沿って、鉛筆によるドローイング・文章説明による提案、表現の試験を行います。
面接試験グループ面接(30分)のちに、個人面接(10分)にて考査します。課題である自己PR資料もこの際に用います。

自己PR資料(ポートフォリオ)について

(早稲田大学の入試要項では自己PR資料と書かれていますが、ここではポートフォリオと呼びます。)

 ポートフォリオとは、簡単に説明すると「枚数制限のない活動実績報告書」です。何を書いてもいいですし、構成の仕方もあなたの自由です。綺麗にまとめたい方は雑誌のようにデザインしてからプロに製本してもらってもよいですし、もっと手書きの温かみを出したい人はノートに切り貼りするのも規則上可能です。サイズ指定や受験番号の記入場所の指定など細かい決まりはありますが、フォーマットのようなものは全くありません。しかし、その分受験者のセンスや構成力・人となりが露呈してしまう書類です。選抜の要になることは間違いないので、できる人は夏休み中(学校に通われていない方は8月から9月中)に大まかでいいので完成させておくほうが良いかと思われます。
完成した後は、原本のほかにコピーも用意しておきましょう(そもそも原本が全て印刷の方は2部コピーと同義ととらえていただいて構いません)。

二次選考当日の流れ(2018年度入試)

当日の服装に関して

他の総合型選抜(AO入試)・推薦入試と同じように制服・スーツの方が多く見受けられます。しかし、建築学科のカラーを意識してか個性的な私服やスーツ(ツイード等洒落たもの)の方もいました。

1)受付

まず指定の受付場所で受験票を提示し、確認していただきます。その後、受付担当の方にポートフォリオの原本を手渡します。ポートフォリオ以外の自己PR資料(模型・スケッチ等)を持ち込む方もいらっしゃるかと思いますが、この時に回収されることはありません。
全ての手続きが終了し次第、他の荷物を持ち受付が行われる教室内にある席に移動します。席指定はありません。持ち込み資料がある方は空いている机の上に置いて構わないことになっています。

2)一次試験

受付が行われた教室から別の教室に移動します。1次試験の形態は毎年大きな変更はなくドローイングと文章説明ですが、持ち込み可の道具は少しずつ変化しているようです。2018年度入試では、鉛筆(濃度指定なし)・消しゴム・練り消し・ティッシュ(ドローイング目的での使用禁止)・目薬の持ち込みが許可されました。また、間違えて持ち込んでしまう方が多かったのがシャープペンシルです。事前に通知される文章に持ち込み禁止との記述はありませんでしたが、当日アナウンスがあり使用が禁じられていました。記載されていないものは試験時に持ち込まないことが吉だと思われます。特にグレーゾーンなのがカッターです。不安になる気持ちはよくわかりますが、なるべく家などの試験会場外で鉛筆は削り、本数も十分に用意しておきましょう。
また、今年から試験時間が短縮され120分になりました。これはドローイングを課す入学試験としては極端に短い時間であり、日ごろから手を動かすことに慣れていないと圧倒的に時間が足りません。早稲田大学のサイト上に公開されている過去問を利用し、数をこなしておくべきでしょう。

3)昼食

食事に関しての指定は特にありませんでした。一般入試同様チョコレート等嗜好品の持ち込みも禁じられていません。集合時間まで余裕がある方は外で食べてもよいでしょう。土鍋やコンロ等を持ち込むなどして悪目立ちしない限り、この時間で心配することは特にないと思います。お手洗いはこの時間に済ましておきましょう。

4)2次試験

2次試験は集団面接と個人面接です。
集団面接の形態は今のところ毎年変化しているようなので来年はまた違った形になってしまう可能性が高いですが、2018年度は以下のような流れになっていました。
集団面接は6人で1グループになって行われます。集団面接が行われる教室内には面接官の方々が6名横に並んだ形で席に着いていらっしゃいます。受験生はそれに向かい合う形で着席します。
受験生は最初に受験番号・氏名・志望理由を発言するよう求められます。その後は1人当たり3つの自由質問があります。内容はそれぞれの受験生ごとに全く違い、内容はそれぞれのポートフォリオや志願者自己報告書に基づいていたようでした。これで集団面接は終了し、個人面接の会場へ誘導されます。
個人面接では受験番号・氏名・志望理由を述べるのに加えて、数分の自己PRの時間が与えられます。時間は計測されておらず、目安として提示されていた印象を受けました。自己PRを終えると、いくつかの自由質問がされます。私の場合は集団面接と同じ質問を2つと、ポートフォリオと志願者自己報告書に関する質問をいくつか受けました。

5)試験終了

以上が早稲田大学創造理工学部建築学科創成入試の流れです。忘れ物が無いよう、かつ安全に配慮して帰宅しましょう。

ルークス志塾での対策授業

志望理由書・入学後の抱負

自分の成したい「志」とは何なのか。そのために、なぜ建築学科での学びが必要になるのか。志望理由書を書くにあたり、個別レッスンを通して生徒自らの問題意識を追求していきます。
建築学の学びを通して社会のどのような課題を解決したいか、国際社会に対してどのように挑戦していくか。講師陣の提示する質問に対して答えを探していくことによって、自らの問題意識を言葉で表し、建築学科で学びたい理由を伝えるお手伝いをします。伝えたいことを伝えられないことがないよう、講師が志望理由の内容サポートしていきます。

ポートフォリオ・活動実績報告書

ポートフォリオや活動実績報告書は書き方が自由で、かつオリジナリティが求められます。個別レッスンを通して生徒の思いを形にしていくだけでなく、実際に過去の合格者の資料を参考にどのようにオリジナリティを出し自身の良さをアピールしていくかを指導します。

画力指導

建築学科ではデッサン力が求められ、デッサンの試験もあるため画力の向上が必要です。
創世入試で合格した建築学科の学生からデッサンについて学ぶことができます。

筆記試験に付随する論文の書き方

建築学科ではデッサン試験の際に鉛筆画とともに400字の小論文(問題文に対しての自分の考えや、絵の説明など)が課されます。ただデッサン力があるだけでなく、そのデッサンを通して社会をどのように考察しているかを表現する文章力も必要になります。
政治経済的な基礎知識に加え、熟練の講師が小論文の書き方を1から指導します。

集団・個人面接練習

面接では短い時間で面接官自分がいかにこの大学や学部が求める人物像とマッチしているかを完結にわかりやすく伝えるかが勝負です。そのための練習をこなすのはもちろんのこと、面接での受け答えの基本から教えています。過去の受験者が実際に聞かれた質問のリストを元に、どのような質問が来ても答えることができるように練習してきます。


一般入試について

科目ごとの難易度をみてみましょう。空間表現という特殊な科目があるので要注意です!

科目配点概要
英語120点難易度は早稲田大学中では易しく、私大理系中では難しいレベルであり、 総合的な学力が問われる問題が多い特徴があります。
数学120点難易度は標準~やや難しいレベルであり、 近年では数列の漸化式や図形と式から出題が多いという特徴があります。
理科120点難易度は 標準~やや難しいレベル であり、学科により指定されている科目があり、出題時に選択します。やや難しいレベルの問題は解けないと厳しいという特徴があります。
空間表現40点 創造理工学部建築学科受験生にのみ課されます。独学では厳しいという特徴があります。

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山下部 幸秀
この記事を書いたひと 山下部 幸秀

Yukihide Yamakabe

Loohcs志塾池袋キャンプ長。慶應義塾大学環境情報学部を休学して校舎を運営する傍ら、インスタグラマーを目指している。東大や早慶上、GMARCHやSFC一般入試など、幅広く教鞭を執った経験を活かし2019年に池袋キャンプを開校、志望校合格率86.9%を達成。

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