1.東大推薦は、東大に思いを買ってもらえる入試です

入試と聞くと、試験に受かれば100%、落ちれば0%という認識かもしれません。けれども合格した僕でも、正直100%嬉しかったという気持ちはありませんでした。むしろ自分が学問の世界に飛び込んでいく上で足りないマインドを指摘されたことへの歯痒さと、それを乗り越え、探究しようという情熱が熱く入り乱れる、複雑な感情をお土産にできる入試こそが東京大学推薦入試だと思います。どの学部でも「面接試験」が課せられます。日本の碩学である東大教授、しかも複数人を長時間拘束し、自分が東京大学に入学して成し遂げたいことを聴いてもらえ、フィードバックまでしてもらえる、限りなく贅沢な入試なのです。
殆どの学生が「今までの人生で会った中で最も頭の良い方々」と対面をすることになります。高校生活を通じて数多くの知識をインプットしたと思いますが、彼らはそれらの知識をつくりだし、更新していくことを仕事にしている方々です。そんな東大教授らは各学校を代表して推薦された皆さんと出会うことを「とてつもなく楽しみ」にしています。圧迫面接は大いなる期待の裏返し。そして「この子なら東京大学を使い倒してくれる」と教授陣が太鼓判を押した学生が、合格の二文字を掴み取るのです。あなたは東京大学を使い倒せる人間ですか?

2.東京大学はなぜ推薦入試を始めたのか

東京大学はなぜ推薦入試を始めたのでしょうか。その答えは東京大学の一般入試、推薦入試の募集要項どちらにも書かれている「期待する学生像」にあります。ここには東京大学が求める学生像として、「入学試験の得点だけを意識した,視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも,学校の授業の内外で,自らの興味・関心を生かして幅広く学び,その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野,あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人」と定められています。
しかし実際にこのような受験生は東京大学に集まっているのでしょうか。みなさんもメディア等でご存知かもしれませんが、東京大学の一般入試は首都圏を中心とした中高一貫校を卒業した学生が大きくその割合を占めているのです。彼らは中学入学と同時に東京大学に入学するための受験勉強を始め、一般の受験生より東京大学に特化した勉強をすることでその高い合格率を出しています。しかし、彼らが本当に東京大学の求める人材かというと、疑問の余地があります。学生像に書かれている「視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人」にあたるのではないかという指摘の末に、推薦入試の構想が立ったと考えられます。
また、一般入試では東京大学に入学する学生の出身高校や性別にも大きな偏りがあります。大学全体としての多様性を確保することが課題となる中、一般入試では合否要因として考慮されない皆さんの生い立ち・経験・興味関心なども、推薦入試では十分な考慮材料となるのです。また各高校から男女一人ずつ募集するという指針も、性別・出身地域・出身高校などを分散させるという意図のあらわれと考えられます。

3.求められる人材~「教養過程で進振りをする必要がない」ことの意味~

推薦入試で東京大学に入った学生は、一般入試で入った学生が大学2年生の夏に行う「進学選択」(いわゆる進振り)を原則行いません。進学選択は1年半の教養過程で自分の興味を見定めた学生が自分の進学する学部や学科を選択するというものです。この進学選択は、自分の進学先をじっくりと選択することができるという反面、他の東大生と2年生の夏までの成績を競いあって、限られた学科の枠を競い合う「2回目の東大受験」ともいえます。多くの東大生は教養過程で自分の成績を上げるために、簡単に単位が取れる「楽単」をとり、自分の成績をあげようとします。これではせっかく自分の進路を見定めるべき教養過程でその探求学習ができません。
では推薦入試の学生はどのように教養過程を過ごすのでしょうか。まずすでに学部や学科を決めて大学に入学しているため、進学選択の勉強をする必要がなく、のびのびと自分の専門分野につながる授業をとったり、早いうちから研究室で研究活動に取り組むことができます。またこの時期を使って留学やインターンシップを使って知見を広げることもできます。実際に工学部合格者を対象とした入学説明会では「進振りがないんだから、1、2年生ではぜひ勉強以外のことにも熱心に取り組んでください」というアドバイスも教授陣からあったようです。
ただし、推薦入試の学生にこのような自由が認められているのは学生の興味がすでに特定の分野に定まっているからです。逆にまだ他の学部や学科に興味があるような学生は推薦入試に求められていません。なぜならそのような学生は教養過程、進学選択を通じて自分の興味を見定める必要があるからです。皆さんは本当に志望学部で大学を過ごす意思はありますか。それを教授に説得力をもって説明できるでしょうか。

4.面接対策+その学部の価値観を知る

面接対策はまず自分の出願書類を改めて精読するところから始まります。ある受験生は「私が受験生として試験室に入室した際に、試験官が何本もマーカーを引いたり、書き込みをした私の出願書類を手にしているのを目にしました。」と言っています。試験官はあなたの出願書類からすでにたくさんの質問を用意して待っていると考えられます。あらかじめどのような質問が聞かれるのかある程度予想をつけておくことは大事でしょう。学校の先生に質疑応答対策をして頂くことは「場数を踏む」という面では大切ですが、理想を言うのであれば、自分が受験する学部に関連する学問を修めた知り合いや自分が受験する学部の東大生(推薦合格者なら尚良し!)が身近にいれば、そういった専門性を持った方にアドバイスや模擬面接をして頂くことも大切です。
学問にはそれぞれの「考え方」や「価値観」があります。教授自身もこの学生は法学部っぽい、文学部っぽい、医学部っぽい、農学部っぽいなどの嗅覚を働かせて受験生を選抜しているわけです。単に質問に答えるだけでなく、自分の発言がその学部・学問分野を探究する上で必要なマインド、価値観を理解した上での発言ができるようにしておきましょう。その「学部っぽさ」を得るヒントは、大学・学部のホームページなどを観て、学部長の挨拶、さらにその学部がどんな学生に来てほしいと考えているかなどを紹介するページがあれば、精読しておくようにしましょう。

 

5.私と面接官で「良い時間を過ごしていく」

面接という同じ時間を共有している以上、面接を受けている自分・選抜をしている教授の両者にとって「良い時間」を過ごせていることが何よりも大切です。「どう受け応えるのが正解か」を突き詰めるのではなく、「どのような良い時間を過ごしたいか」を考えましょう。例えば自分が想定していた以上の厳しい質問が飛んできて、ちょっと苦しくなった時。そんな時には卑屈になってしまって謝ったり、過剰に防衛意識を持つ必要はありません。そもそも対話している相手は学術の専門家であり、常にその学問分野の未来を考え続けている大学教授です。知識量で上回ろうとか、なんとか打ち負かそうという意識を持つ意味はあまりありません。思いもつかなかった新たな論点が提示されたとしても、それが自分の成長の糧になり「勉強になった」と思えるのであれば、それは互いにとっての「良い時間」を過ごせたことになります。新しい着眼点を頂けたことに対しての感謝の意を持つほどの方がよいでしょう。
東大推薦の面接は基本的に意地悪で、圧迫であることが多いです。しかし意地悪な質問をしてくる面接官の方々は、実はああ見えて味方なのです。あなたを困らせてやろうとか、論理の穴をついて潰してやろうという思惑で質問をしているわけではなく、むしろあなたが「どこまで自分の取り組みたい事柄について豊富な知識を持っているか」を知り、その上であなたが今抱えている課題を乗り越えるための示唆を与えるために、ちょっとばかり難しい質問を投げかけてくれるのです。この点、与えられた質問に対して明確な答えをもっていない場合は、素直に答えに至れる知識を現時点では持っていないことを認めた上で、答えに至るための有益な情報がないかを聴いてみるのも良いでしょう。

6.深い自己理解が面接の鍵

ではどんな質問にも臆することなく答えるにはどうすれば良いのか。推薦入学者にヒアリングしたところ、多くの人が「深く自分を理解する」ことが重要と答えていました。自分がなぜ東大を志すようになったのか、なぜその学問なのか、何がきっかけなのか、どんな将来像を描いているのか、等について深く分析していくことで、自信を持って質問に答えることができたようです。
 自己理解の方法としては「自分を言語化」することです。面接官の方が質問をしてくる内容の多くが「あなた」に関連することです。もちろん質問の形こそは場合によって変化しますが、「何が正解か」を考えるよりかは「どのようにあなたが考えているのか」を身体感覚から述べられるようにしておく必要があります。そのための一番手っ取り早い方法が「自分を言語化する」という作業です。ただし「自分が東大で何をしたいのか…」などと悶々と考えているだけでは自分のモヤッとした考えがスッキリと整理されません。

7.「東京大学が最適である理由」は非理論的である

「東大が自分の志を実現する上で最適である」と語ることは非理論的です。そもそも最適であると語るためには、すべての大学を俯瞰し、比較検討しなければ導くことができません。世界には18000もの大学があり、さらに日本でも764もの大学が存在します。文系であれば、慶應義塾大学や早稲田大学など、さらに理系の研究では京都大学、筑波大学、東北大学のほうが自分のやりたい学問が進んでいる可能性も考えられます。
東京大学は世界大学ランキングでも42位であり、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学、ハーバード大学、シンガポール国立大学、清華大学….まだまだ上があります。そうしたもっとハイレベルな大学ではなく、東京大学で学ぶことが最適である。そういえる理由は何なのでしょうか。面接を受ける前に東京大学が「最適である」と判断できる理由も明確化しておくことが大切です。単に東大に入りたいだけでなく、東大で何を学びたいのかとか、東大を卒業してから自分は何をしたいのか、という自分の人生に対して、そしてこれまで自分の人生をどのように過ごしてきたかを一生懸命考えておきましょう。そのための情報収集の手段は東大の各学部のWebサイト、在学生からの話を聞く、先輩方が書いた卒業論文を読むなど多様な方法があります。

8.志を実現するための学力を

リベラルアーツ教育を実践する東京大学では、殆どの入試で学術に取り組む上で必要な、分析力・表現力・解釈力を高等教育過程で習得しておくことを求めています。そして入学後の一・二年次には高校時代に得られた教養をさらに磨き、三年次から始まる専門課程での「知的創造」に活かすための教養課程を経ることになっています。
この点、いくらあなたが異才であることが求められる推薦入試の受験生であったとしても、東京大学が求める確かな学力指標を越えることが求められているのです。そのために東京大学の推薦入試ではセンター試験(5教科7科目)が課されます。このセンター試験について、AO義塾は受験生の分析から「8割は足切りラインであり、8割以上の点数については合否に影響しないが、8割を切っている場合は、それだけで合格可能性が40%下がる」というインサイトを得ることができました。
推薦入試を受験する以上、皆さんには東京大学に入って実現したいビジョンが存在するのだと思います。しかし高い志を持っている皆さんに、東大がセンター試験をあえて課す意味を捉え直しましょう。

9.推薦入試と一般入試の両立

東京大学の推薦入試を受ける学生が苦労する問題として、推薦入試と一般入試の対策の両立があります。推薦入試は面接練習や小論文など推薦入試に特化した対策が必要になるため、一般入試の対策時間が減ってしまいます。また、推薦入試の合格発表が一般入試の受験時期に重なることから、合格発表の直前はなかなか一般入試の対策が手につかないことがあります。
この問題に推薦生の先輩はどのように対処したのでしょうか。ある先輩は「推薦入試の対策時間はあらかじめ自分で設定した時間内でやりきる」、「推薦入試は落ちたものと考えて一般入試の対策を行った」と言っていました。勝負事は常に「次の手段」を用意しておくことが大切なのです。

10.東大推薦入試は人生のターニングポイント

面接試験は間違いなく今までの人生で、最も貴重な経験になると思います。何せ皆さんの生まれる前から、その学問に携わり続けてきたような東大の教授が、わずか17年・18年の人生しか送っていないあなたの話を全力で聴いてくれるのです。しかも自分が「本気でやりたい」と考えていることに対して、全力でぶつかり、質疑応答までしてくれるのです。先生方からの質問が厳しく、圧迫面接だと感じる人もいることでしょう。ただそれに対して何も臆することはありません。
皆さんは学校を代表した受験生であり、それに書類選考を突破している以上、東京大学の教授陣から「ぜひとも会って話を聞いてみたい」と思われているからです。そして上にも書いたように、東大教授はみなさんと出会うことを心から楽しみにしてくれています。だからこそ、質疑応答で小難しい議論になって答えられないんじゃないかとか、そんなことを考えてビクビクする必要はありません。それよりも自分が取り組みたい学問や、社会問題、将来、すべてをワクワクしながら語り尽くせるように。答えられない質問はきっと自分の今後の財産であり、伸びしろです。高校時代に東京大学教授という日本の碩学に、自分の思考に足りないポイントを指摘して頂けること以上にありがたいことは、果たしてあるのでしょうか。

AO義塾では東京大学推薦入試特別講座を12月8日、9日に開講します

AO義塾では、東京大学推薦入試の対策を12/8日,9日の二日間をかけて行います。この講座は東大推薦入試の受験生の合格のポテンシャルを最大限に引き出すことが目的です。たかが二日間で何ができるのかと思うかもしれません。私たちも二日間で学べることには限界があると感じています。しかし、この講座は東大の現役の推薦生たちが、昔の受験生時代だった自分を思い出し、今もし自分たちが過去の自分にできることがあるなら何をするのかということを必死に考え、それを2日間に凝縮した講座です。この2日間を通してきっとあなたが推薦入試を勝ち抜く上でのヒントが見つかるはずです。
この講座は2日間を通して皆さんが「なぜ東大のある学部を推薦入試で目指すのか再認識すること」と「推薦生に直接指導してもらい、推薦入試の二次試験をよりリアルにイメージできるようになること」をゴールとして設計されています。そのため、1日目は「自己理解ワーク」2日目は「面接対策ワーク」を実施します。1日目の「自己理解ワーク」では現役の推薦生と受験生での対話やグループワーク、プレゼンテーションを通じて自己理解を深めます。2日目の「面接対策ワーク」では、AO義塾出身の各学部の推薦合格者を中心とする面接や小論文の指導で、実際の推薦入試に最も即した対策を行います。
この講座は受験生の合格のポテンシャルを最大限に引き出す2日間を目指すものですが、ある受験生たちにとってはこの講座を受講するより合格に近づくために必要なことがあります。それは「センター試験で8割をとれるようになること」です。ao義塾の受講生に毎年一定数いるのが、2次試験対策に時間を割きすぎてしまい、センター試験で8割を取れない学生です。彼らは非常に優秀な活動や研究を高校時代から行い、センター8割さえ取れば合格できるような才能を持っているのにも関わらず、センター試験で結果を残せず、合格を逃しています。ですからAO義塾では、もしあなたがセンター模試でまだ芳しい成績(7割、医学部医学科では8割5分)が取れていない場合、この二日間でセンター試験の対策を行うことをお勧めしています。それが最もあなたの合格可能性を引き上げる2日間になると考えるからです。

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