【プロ講師が伝授】九州大学 共創学部の志望理由書の作り方

【プロ講師が伝授】九州大学 共創学部の学ぶ志望理由書の作り方

合格者の書類から、志望理由書の流れを学ぼう!

Loohcs志塾Webチームのトムです。
今回は九州大学共創学部の総合型選抜(旧AO)入試の一次試験で重要になってくる志望理由書の書き方についてまとめました。

「共創学部って、どんな試験なの?」という方は「九州大学共創学部まとめ」を先にご覧ください!

まず、志望理由には大きく5つの要素があります。

1.志
2.きっかけ
3.問題分析
4.問題解決の提案
5.大学での学び

この5つの要素を志望理由書に含めることで、志望校に行きたい理由をしっかりと伝えることができます!

もっと基礎を詳しく知りたい方は「志望理由書の書き方の基本」をご覧ください。

九州大学共創学部の志望理由を書く前に必ずすべきこと

志望理由書を書く前には、以下のことを必ずしましょう

志望理由書にある指示を理解する

共創学部の志望理由書には、以下のような指示があります。

「共創学部」を志望する理由を、本学部の趣旨に照らしてみた自己の適性や抱負などに関して、詳しく記述してください。

令和3年度総合型選抜Ⅰ(共創学部)学生募集要項 より

共創学部の志望理由でされている指示を分解すると、以下のようになります。
学部の趣旨=3つのポリシー
自己の適性=自身の過去の経験から得た学びや能力
自己の抱負=自身の興味・関心と共創学部で学びたいこと

※3つのポリシーについては、「九州大学共創学部まとめ」にまとめていますので、こちらをご覧ください。

これらが志望理由に含まれていることが、一次を通過するための大前提となるので注意しましょう。したがって、志望理由書を作成するときには常にこの指示を念頭に置いて書く必要があります。

自分の字の大きさを知る

九州大学共創学部の志望理由書は、本人の自筆で書き、大学へ郵送します。
Loohcs志塾で対策した生徒は、自分なら1行に何文字書けるかを事前に試し、多くの生徒は最終的に約1800字前後で書き上げます。

「なぜ、わざわざ試し書きについて書くのか?」と思っている方もいるかと思いますが、

志望理由書をいきなり書き始めるのではなく、まずは自分が書ける文量を知った上で準備を始めるのが賢明でしょう。

九州大学共創学部の志望理由書はA4サイズの紙が2枚。行数は全部で50行になります。共創学部が公開している書類を印刷し、1行に何文字書けるかを試しましょう。それを50倍すれば単純計算で自分の志望理由の上限がわかるはずです。

合格者に多い志望理由書の流れ −合格者の書類を使って解説−

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今回参考にするのは、Loohcs志塾で対策をした共創学部2期での合格者の志望理由書です。合格者に多い5つのポイントを実例を基に解説していきます!

印象に残りやすい志から始まる

志とは、自分が将来的に実現させたいと考えている社会を叶えるための決意表明のようなものです。
志を一言でまとめることは簡単なように思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。なぜなら、志は2000字近い志望理由を一言で表したものであり、相手の印象に残る文章である必要があるからです

例えば「将来は公務員になって多くの人の生活を支えたい」と書いても、印象に残るでしょうか?
答えは、NOです。それは公務員という一般的な職業が悪いのではなく、「多くの人を支えたい」という志から読み手に伝わるものがひとつも無いからです。

多くの受験生は、志望理由書の冒頭の志に、自分なりのこだわりを反映させています。

では、合格者の志望理由書の冒頭を見てみましょう。

東京だけが日本のようだ。それほどまでに地方は「東京化」している。
私は芸術の力でこのような画一化するまちを救う救世主になりたい。
そのために、まちづくりを多角的な視点から考え、街の画一化に対する解決策を
九州大学共創学部で模索したい。

志として、「東京になってしまっている地方を芸術の力で変えたい」ということを書いています。そして、共創学部で学びたいことを明確に書いています。

共創学部で重要なのは、課題解決が先行しそれが大学での学びにつながっている志です。この志望理由書では「画一化していっているまちを救いたい」という自分なりの解決意識があり、そのための手段として、共創学部での学びを必要としていることが伝わる文章が書けています。
この書き方をすることによって、共創学部のアドミッション・ポリシーにある「主体的自律性」を持っていることを示すことができています。

社会課題に関心を持った自身の原体験

志が書ければ、次にそのような志を持ったきっかけを説明する必要があります。
多くの合格者は自分自身が体験した原体験を書き、それに対して自分が抱いた感情を書いています。この部分を具体的に書くことで、自分の思いの大きさや社会課題への思いに説得力を持たせることができます。

合格者の書類を見てみましょう。

この私の思いの原点は、私が住んでいた〇〇市に大型ショッピングモールができた
ことにある。穏やかな時間が流れる遊園地があった場所は、どこにでもある風景へ
と景観ががらっと変わってしまった。まちが個性を失い、画一化されていくことに、
私はふるさとを失ったような感覚を覚え、寂しいと思った。

自分自身が経験した故郷の姿が変わっていく状況を説明し、それに対して自分自身が感じた寂しさを「ふるさとを失ったような感覚」と例えています。
このように具体的にきっかけを書くことで、関心を持つ課題への意識の強さが読み手に伝わります。

課題の分析と自分の考え

自分が関心を持った課題について「寂しい」と思っただけだと、解決したいという思いが伝わりません。どのように問題を捉え、解決するために何が必要かを考えたことを訴える必要があります。

問題分析を書き、問題の解決方法を述べるべきでしょう。
この点において特に合格者に多い特徴は問題解決についての部分にあります。
「自分の考える解決方法は可能性や希望に満ちている!」ということと、「自分はその解決方法を実現する力を持っている!」ということを示している人が合格者に多いです。

合格者の書類を見てみましょう。

このようなまちの画一化は、日本だけでなく世界各地で起きている。
例えばマクドナルドでポテトを食べ、コールドストーンでアイスを食べる、アメリカ
のような生活を皆がおくっている。
このような画一化からまちを救うには、そのまちに暮らす人々の生活習慣や価値観
が織り成す「テンポ」を守ることが必要だと考える。

私はこの「テンポ」を守ることの大切さに、3年間の宗教部聖歌隊での活動を通して
気づいた。一人ひとりの「テンポ」が違うがゆえに、美しく調和していたほんの
2分間の部活動紹介のステージに私は感動し、引き込まれるように聖歌隊に入部した。
そして今度は、私が体感した感動を皆にも味わって欲しいという思いから部長とな
った。部長として、部員の歌声が持つ個性を存分に生かすため、部員同士で話し合
いながら楽譜を起こした。また、楽譜を読めない部員のために、音符の長さや高さ
を図にして表す工夫などもした。
「テンポ」の異なる聖歌隊の仲間と心を合わせることで、一人ひとりの声がただ重
なるときとは比べ物にならない、大きな魅力を曲に吹き込むことができた。さらに
私たちの部活動紹介を見て、多くの新たな部員が入部してくれた。

これらを通して、異なる「テンポ」を守る大切さに気づくとともに、調和を図る力
も身についた。聖歌隊での活動は、芸術の力と協働の持つ可能性を教えてくれた。

加えて宗教部聖歌隊での活動を通して、音楽には何らかの力があると感じた。その
力が人の役に立つと考えたのは、今から半年前に遡る。私が歌を歌っていた頃、ワ
イシャツのまま汗だくでボーカルスクールにやってきて熱唱する◯◯さんという年
輩の男性がいた。私は仕事に音楽に全力投球な〇〇さんの姿をモデルに曲を作った。
当時、仕事の重圧に悩んでいた〇〇さんは私の曲を聞いて、「もう一度、前向きに
頑張ってみます」と話してくれた。私の音楽が人の力になるならば、芸術がまちの
力になるのではないかと考えた。その理由は、まちの画一化が聴覚だけでなく視覚
や触覚など五感に影響を与えるものであるからだ。
そのため、音楽だけでなく芸術全般に視野を広げる必要がある。

冒頭でまちの画一化の身近な例を挙げ、それに対して自身が考える解決方法を提示しています。
提示した解決方法の有効性を、部活動や人との出合いなどの経験から主張しています。

加えてその経験から
自分自身が身に付けた力や考え方
自身の力で解決することができた成功体験

を語ることで、提示している解決方法の有効性や「自分だから解決ができる」という独自性を訴えることができます。

なぜ九州大学共創学部なのか

終盤では、なぜ九州大学共創学部でなければならないのかを書きます。
多くの合格者は、自身が関心を持つ社会課題を解決するために今の自分に足りないものを挙げ、それらを共創学部でなら手に入れることができることを訴えるような文章を書いています。

合格者の書類を見てみましょう。

しかし、今の私には芸術の力で人々が息づくまちの良さを生かし、画一化するまち
を救う方法が分からない。だからこそ、その方法を模索するために、音楽だけでな
く建築や環境デザインなどの造形芸術や行政、経済などの多角的な視点からまちづ
くりについて学ぶ必要がある。
これにとどまらず、九州大学の充実した短期留学プログラムを利用して世界中のま
ちに赴き、たくさんのまちの「テンポ」を見たい。その上で、まちの「テンポ」とは何かを考えたい。

これらの学びが実現する共創学部での時間は、私自身にとって目標に近づく充実した時間になるはずだ。

また、多様な「テンポ」をもつ仲間が共創学部の特殊なプログラムのもとに集まっ
ている。彼らの輪の中に私がひとつの新しい「テンポ」として加わることで、共創
学部全体をより活気づけていきたい。

さらに、聖歌隊での経験を通して培ってきた協働の精神をより一層磨きたい。
共創学部で学ぶことで、自分の興味を広く深く突き詰め、地球規模の問題の解決に
つなげ、世界中の人の役に立てたい。

冒頭で自分がこれから学ぶべきものを挙げ、それが九州大学共創学部とマッチしていることを述べています。
さらに、この合格者は「協働の精神」を磨いていきたいと語っており、これが九州大学共創学部が掲げるディプロマ・ポリシーのひとつ「協働実践力」とマッチしています。

締めの一文

志望理由書を締める最後の一文は、最初の一文と同じでこだわる人が多いです。

合格者の最後の一文は以下のようなものです。

私の飽くことのない好奇心を形にするため、共創学部への進学を強く希望する。

たった一文ですが、本人の思いが力強く伝わる文章になっています。
単に「貴学への進学を志望する」とするよりも、「〇〇するため」という目標をしっかりと明記することで、読み手に印象を与えることができます。

共創学部への思いが伝わる志望理由書をつくるために

今回は、合格者の書類に沿って九州大学共創学部の志望理由書に必要なポイントを解説してきました。

九州大学共創学部の掲げるポリシーと自分の能力や抱負が合致していることを訴えるためには、自身の原体験がきっかけとなった社会課題への関心と、これまでの活動の中で得てきた力を余すことなくアピールする必要があります。

そのためには、これまでの経験や活動を振り返ることが不可欠でしょう。
自分の18年間の年表を作ったり、写真アルバムから思い出したりと、振り返り方は人によってさまざまです。

今回取り上げた志望理由書を参考にして要素を揃えることができれば、あなただけの志望理由書が完成します。ぜひ、今から取り組んで見てください。

「自分にはそんな志なんてない」と思っているあなたへ。
共創学部対策のプロがあなただけの志望理由書づくりをサポートします

この記事を読んで、「自分にはそんな志なんてない」「自分は総合型選抜(旧AO)に向いていない」と思っているあなた。
それは大きな間違いです。誰もが最初からこのような志望理由書を作れるわけではありません。重要なのは、自分の経験をいかに言語化するかです。

部活で経験したちょっとした衝突。海外旅行で経験したちょっとした違和感。クラスのみんなで協力して何かを成し遂げたちょっとした成功体験。

そんな「ちょっとした経験」が積み重なって、志は芽生えます。それを自覚しているかしていないかが、とても大きな差を生むのです。

Loohcs志塾では、現役の共創学部生を含む総合型入試対策のプロが揃っています。
講師や受験生同士でディスカッションをすることによって自分の中にある潜在的な気付きを引き出し、一人ひとりに合った「自らの考えを言語化し表現するテクニックを教えています。

今の自分だけでは、自分の志を言語化できない。
そんなあなたが一人でも言語化でき、胸を張って受験に挑むことができるように、私たちが全力でサポートします。

無料の相談会も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたにとってこの記事が大学受験に妥協せず挑むためのきっかけとなれば幸いです。

松田斗夢
この記事を書いたひと 松田斗夢

Matsuda Tomu

九州大学共創学部の3年生。(学部の1期生として2018年にAO入試で受験)大学からデザインに興味を持ちロゴやポスターなどを作り始めた。また、大学生のキャリア支援を行うカフェやLoohcs志塾の講師として多くの人の将来の選択肢を増やす支援を行っている。

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